イギリスグランプリ (ロードレース)
ロードレース世界選手権 | |
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開催地 |
シルバーストン・サーキット (1977–1986, 2010–2017, 2019–) ドニントン・パーク (1987–2009) |
初開催 | 1977年 |
最多勝利 (ライダー) | バレンティーノ・ロッシ (8) |
最多勝利 (マニファクチャー) | ホンダ (42) |
イギリスグランプリ(イギリスGP、British Grand Prix )は、ロードレース世界選手権の一戦としてイギリスで開催されるオートバイレースのイベントである。
概要[編集]
元々はイギリス領内で開催される世界選手権としては、伝統あるマン島TTレースがロードレース世界選手権のスタート以来カレンダーに組み込まれていた。しかし、公道を使ったレースであるマン島は、年々マシンの性能が向上してスピードが上がるにつれてそのコースの危険性がクローズアップされ、1970年代に入ってからはジャコモ・アゴスチーニやフィル・リードといった当時の有力ライダーたちからの批判を浴びていた。そして、次第にトップライダーたちからボイコットされる傾向が強まっていたマン島は、ついに1977年、世界選手権のカレンダーから外されてしまう。その年、マン島に代わって急遽シルバーストンで開催されたのがイギリスGPである。
以降イギリスGPはシルバーストンを開催地としてきたが、1987年、それまで各地で開催されていたF1イギリスGPの開催地がシルバーストンに固定されるのと入れ替わるような形で、2輪のイギリスGPは舞台をドニントン・パークに移した。
2010年からは再びシルバーストンに開催地が戻った。以前の高速コースとは大きく異なる「アリーナ」と呼ばれるレイアウトが使用されている。ピットは旧施設を使用し、旧ホームストレート上にスタート・フィニッシュラインが引かれている。
2018年は新しくなった路面による水はけの悪さが原因で、決勝レースが中止になった[1]。
イギリスGPの歴代優勝者[編集]
年 | サーキット | 50cc | 125cc | 250cc | 350cc | 500cc | 結果 |
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1977 | シルバーストン | P.コンフォルティ | K.バリントン | K.バリントン | P.ヘネン | 詳細 | |
1978 | シルバーストン | A.ニエト | A.マンク | K.バリントン | K.ロバーツ | 詳細 | |
1979 | シルバーストン | A.ニエト | K.バリントン | K.バリントン | K.ロバーツ | 詳細 | |
1980 | シルバーストン | L.レジアーニ | K.バリントン | A.マンク | R.マモラ | 詳細 | |
1981 | シルバーストン | A.ニエト | A.マンク | A.マンク | J.ミドルブルグ | 詳細 | |
1982 | シルバーストン | A.ニエト | M.ウィマー | J.F.バルデ | F.ウンチーニ | 詳細 | |
1983 | シルバーストン | A.ニエト | J.ボレー | K.ロバーツ | 詳細 | ||
年 | サーキット | 80cc | 125cc | 250cc | 350cc | 500cc | 結果 |
1984 | シルバーストン | A.ニエト | C.サロン | R.マモラ | 詳細 | ||
1985 | シルバーストン | A.アウインガー | A.マンク | F.スペンサー | 詳細 | ||
1986 | シルバーストン | I.McConnachie | A.アウインガー | D.サロン | W.ガードナー | 詳細 | |
1987 | ドニントン | J.マルチネス | F.グレシーニ | A.マンク | E.ローソン | 詳細 | |
1988 | ドニントン | E.ジャノーラ | L.カダローラ | W.レイニー | 詳細 | ||
1989 | ドニントン | H.スパーン | S.ポンス | K.シュワンツ | 詳細 |
年 | サーキット | 125cc | 250cc | 500cc | 結果 |
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1990 | ドニントン | ロリス・カピロッシ | ルカ・カダローラ | ケビン・シュワンツ | 詳細 |
1991 | ドニントン | ロリス・カピロッシ | ルカ・カダローラ | ケビン・シュワンツ | 詳細 |
1992 | ドニントン | ファウスト・グレシーニ | ピエールフランチェスコ・キリ | ワイン・ガードナー | 詳細 |
1993 | ドニントン | ダーク・ラウディス | ジャン=フィリップ・ルジア | ルカ・カダローラ | 詳細 |
1994 | ドニントン | 辻村猛 | ロリス・カピロッシ | ケビン・シュワンツ | 詳細 |
1995 | ドニントン | 坂田和人 | マックス・ビアッジ | ミック・ドゥーハン | 詳細 |
1996 | ドニントン | ステファノ・ペルジーニ | マックス・ビアッジ | ミック・ドゥーハン | 詳細 |
1997 | ドニントン | バレンティーノ・ロッシ | ラルフ・ウォルドマン | ミック・ドゥーハン | 詳細 |
1998 | ドニントン | 坂田和人 | ロリス・カピロッシ | サイモン・クラファー | 詳細 |
1999 | ドニントン | 東雅雄 | バレンティーノ・ロッシ | アレックス・クリビーレ | 詳細 |
2000 | ドニントン | 宇井陽一 | ラルフ・ウォルドマン | バレンティーノ・ロッシ | 詳細 |
2001 | ドニントン | 宇井陽一 | 加藤大治郎 | バレンティーノ・ロッシ | 詳細 |
年 | サーキット | 125cc | 250cc | MotoGP | 結果 |
2002 | ドニントン | アルノー・ヴァンサン | マルコ・メランドリ | バレンティーノ・ロッシ | 詳細 |
2003 | ドニントン | エクトル・バルベラ | フォンシ・ニエト | マックス・ビアッジ | 詳細 |
2004 | ドニントン | アンドレア・ドヴィツィオーゾ | ダニ・ペドロサ | バレンティーノ・ロッシ | 詳細 |
2005 | ドニントン | フリアン・シモン | ランディ・ド・プニエ | バレンティーノ・ロッシ | 詳細 |
2006 | ドニントン | アルバロ・バウティスタ | ホルヘ・ロレンソ | ダニ・ペドロサ | 詳細 |
2007 | ドニントン | マティア・パシーニ | アンドレア・ドヴィツィオーゾ | ケーシー・ストーナー | 詳細 |
2008 | ドニントン | スコット・レディング | ミカ・カリオ | ケーシー・ストーナー | 詳細 |
2009 | ドニントン | フリアン・シモン | 青山博一 | アンドレア・ドヴィツィオーゾ | 詳細 |
年 | サーキット | 125cc | Moto2 | MotoGP | 結果 |
2010 | シルバーストン | マルク・マルケス | ジュール・クルーセル | ホルヘ・ロレンソ | 詳細 |
2011 | シルバーストン | ジョナス・フォルガー | ステファン・ブラドル | ケーシー・ストーナー | 詳細 |
年 | サーキット | Moto3 | Moto2 | MotoGP | 結果 |
2012 | シルバーストン | マーベリック・ビニャーレス | ポル・エスパルガロ | ホルヘ・ロレンソ | 詳細 |
2013 | シルバーストン | ルイス・サロム | スコット・レディング | ホルヘ・ロレンソ | 詳細 |
2014 | シルバーストン | アレックス・リンス | エステベ・ラバト | マルク・マルケス | 詳細 |
2015 | シルバーストン | ダニー・ケント | ヨハン・ザルコ | バレンティーノ・ロッシ | 詳細 |
2016 | シルバーストン | ブラッド・ビンダー | トーマス・ルティー | マーベリック・ビニャーレス | 詳細 |
2017 | シルバーストン | アロン・カネト | 中上貴晶 | アンドレア・ドヴィツィオーゾ | 詳細 |
2018 | シルバーストン | 開催中止 | |||
2019 | シルバーストン | マルコス・ラミレス | アウグスト・フェルナンデス | アレックス・リンス | 詳細 |
2020 | シルバーストン | 新型コロナウイルス感染症の世界的流行のため開催中止 | |||
2021 | シルバーストン | ロマーノ・フェナティ | レミー・ガードナー | ファビオ・クアルタラロ | 詳細 |
2022 | シルバーストン | デニス・フォッジャ | アウグスト・フェルナンデス | フランチェスコ・バニャイア | 詳細 |
年 | サーキット | MotoE | Moto3 | Moto2 | MotoGP | 結果 | |
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Race 1 | Race 2 | ||||||
2023 | シルバーストン | ランディ・クルメンナッハ | マッティア・カサデイ | ダビド・アロンソ | フェルミン・アルデゲル | アレイシ・エスパルガロ | 詳細 |
イギリスGPが開催されたサーキット[編集]
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シルバーストン・サーキット(2010年以降の「アリーナ」レイアウト)
脚注[編集]
- ^ “MotoGPイギリスGP決勝レース中止で焦点となった、シルバーストンの新しい路面と水はけの悪さ”. auto sport web (2018年8月27日). 2020年4月13日閲覧。