アブドゥーグ
アブドゥーグは、ウォッカをベースとするカクテルであり、冷たいタイプのロングドリンク(ロングカクテル)に分類される。さっぱりとしたヨーグルトの味わいが特徴。
概要[編集]
イラン生まれのカクテル。パーレビ朝の時代に飲まれていたとされる。ペルシャ語でアブは「水」、ドゥーグは「ヨーグルト」の意味。無色透明なウォッカを水に見立てている。その名の通りヨーグルトが使用されるため、さっぱりとした清涼感がある。甘味となる材料は使わないが、食塩が味を引き締めるため、甘みにも似た食塩とウォッカのうまみが感じられる。
標準的なレシピ[編集]
作り方[編集]
ミキシング・グラスで、ウォッカ、プレーンヨーグルト、食塩をステアする。よく混ざったら、氷を入れたゴブレット(容量300ml程度)に注ぐ。あとは、よく冷やした炭酸水でグラスを満たし、軽くステアすれば完成である。
備考[編集]
- ヨーグルトは混ざりにくいため念入りにステアする必要がある。
- 炭酸水の量を少なくするとまろやかな味わいに、逆に炭酸水の量を多くすると辛みと酸味が増す。
- ミキシング・グラスを使わず、ゴブレットに直接作る(ビルドで作る)、簡略法で作られることもある[1]。この場合、炭酸水以外をゴブレットの中でよくステアして、その後、炭酸水を注ぐ。
関連項目[編集]
出典[編集]
- ^ 花崎 一夫 監修 『自分でつくる おいしいカクテル』 p.89 永岡書店 2000年9月10日発行 ISBN 4-522-41081-6
主な参考文献[編集]
- オキ・シロー 『カクテル・コレクション』 ナツメ社 1990年3月24日発行 ISBN 4-8163-0857-1
- 花崎 一夫 監修 『自分でつくる おいしいカクテル』 永岡書店 2000年9月10日発行 ISBN 4-522-41081-6