KAMISEYA PARK

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KAMISEYA PARK(カミセヤパーク)は、神奈川県横浜市旭区及び瀬谷区上瀬谷通信施設跡地に整備予定のテーマパークを核とする複合施設の仮称である[1]

概要[編集]

2015年在日アメリカ海軍から日本に返還された上瀬谷通信施設の跡地に「テーマパークを核とした複合的な集客施設」を立地させるため、横浜市は2023年2月24日から事業者を公募し、同年9月14日に事業予定者が三菱地所に決定した。上瀬谷通信施設跡地では2027年国際園芸博覧会GREEN×EXPO 2027」の開催が決まっており、三菱地所は会期終了後の2028年頃に基本計画協定の締結と工事着手、2031年頃の開業を目指している[1][2](経緯については「上瀬谷通信施設#テーマパーク構想」も参照)。

三菱地所の開発案では、GREEN×EXPOのレガシーを継承しながら、ジャパンコンテンツとジャパンテクノロジーを活用した次世代型テーマパークを中心にしたまちづくりを展開し、最先端GX/DX技術を実装したスマートシティを実現する計画となっている[2]

総敷地面積は約706,500m2で、うちテーマパークゾーンが514,000m2、駅前ゾーンが70,000m2、公園隣接ゾーンが65,500m2、環4西ゾーンが57,000m2となる[2]

テーマパークゾーンは、最先端技術を生かした仮想空間を楽しめるアトラクションなどを導入し、幅広い世代が世界観に没入できるテーマパークにする計画となっている[3]

また、テーマパークの周囲にはグッズショップやコンビニといった商業施設も整備される。開業年の来場者数の目標は約1200万人で、将来的には1500万人超の来場者を見込んでいる[3]。そのため、鉄道駅や主要ターミナル駅、空港からのシャトルバス等を受け入れる駅前広場およびバスターミナルの整備、4,500台規模の駐車場、450台の駐輪場を整備する計画となっている[2]。また新たな交通の整備として、後節の専用道による連節バスを導入する計画も横浜市により公表されている。

2024年3月、三菱地所は相鉄ホールディングス東急東急不動産三菱倉庫の5社で企業連合を設立したことを発表した[4]

新たな交通の整備[編集]

2024年2月、瀬谷駅周辺から上瀬谷付近まで専用の地下トンネルを整備し、隊列走行の連節バス(定員約120人の連節バスを最大3台まで隊列し1時間に片道9,000人の輸送力を確保[5]、将来的には自動運転技術の導入も目指す)による輸送システムを導入(供用開始の目標時期は2030年代前半)する計画が横浜市により公表された。連節バス導入については、環状4号線を活用して十日市場駅方面や立場駅方面などにもアクセスさせることで、市西部地域の交通ネットワークの充実も考慮されている[6][7][8]

出典[編集]

  1. ^ a b 旧上瀬谷通信施設地区「観光・賑わい地区」の事業予定者を決定しました! - 横浜市都市整備局 (2023年9月14日)
  2. ^ a b c d 横浜に大型テーマパーク「KAMISEYA PARK」31年開業へ 旧上瀬谷通信施設”. Impress Watch (2023年9月14日). 2023年9月14日閲覧。
  3. ^ a b 横浜の米軍施設跡のテーマパーク、三菱地所が事業者に TDL同規模”. 朝日新聞デジタル (2023年9月14日). 2023年9月14日閲覧。
  4. ^ 横浜・上瀬谷のディズニーランド級のテーマパーク開発、相鉄や東急など5社が企業連合”. 読売新聞 (2024年3月29日). 2024年3月30日閲覧。
  5. ^ 横浜市、上瀬谷のテーマパーク予定地へ自動運転バス(日本経済新聞 2024年2月16日)
  6. ^ 本市西部地域における交通ネットワークの構築について(報告) (PDF) (横浜市都市整備局 建築・都市整備・道路委員会 令和6年〈2024年〉2月13日)
  7. ^ 横浜「上瀬谷ライン」を大幅変更!? さらに壮大な「南北新交通」計画へ鞍替え 瀬谷に“専用トンネル”整備(乗りものニュース 2024年2月16日)
  8. ^ 横浜市 瀬谷駅〜跡地に連節バス 30年代前半の導入目指す(タウンニュース〈泉区版〉 2024年3月7日)

外部リンク[編集]