1910年ウィンブルドン選手権
表示
1910年 ウィンブルドン選手権(1910ねんウィンブルドンせんしゅけん、The Championships, Wimbledon 1910)に関する記事。イギリス・ロンドン郊外にある「オールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ」にて開催。
大会の流れ[編集]
- 男子シングルスは1878年、女子シングルスは1886年から「チャレンジ・ラウンド」(Challenge Round, 挑戦者決定戦)と「オールカマーズ・ファイナル」(All-Comers Final)方式で優勝を決定していた。大会前年度優勝者を除く選手は「チャレンジ・ラウンド」に出場し、前年度優勝者への挑戦権を争う。前年度優勝者は、無条件で「オールカマーズ・ファイナル」に出場できる。チャレンジ・ラウンドの勝者と前年度優勝者による「オールカマーズ・ファイナル」で、当年度の選手権優勝者を決定した。
- 混合ダブルスは、1912年まで「選手権公認外競技」(Non-Championship Event)として扱われた。これは公式競技ではないため、ウィンブルドン選手権の優勝記録表には含まれていないが、日本語版の本記事では混合ダブルスの「選手権公認外競技」の結果も記載する。
- 女子ダブルスは、1908年から1912年まで開催されなかった。
大会前年度優勝者[編集]
- 男子シングルス:
アーサー・ゴア
- 女子シングルス:
ドラ・ブースビー
- 男子ダブルス:
アーサー・ゴア&
ハーバート・ローパー・バレット
男子シングルス[編集]
チャレンジラウンド[編集]
準々決勝
ジェームズ・パーク vs.
アルフレッド・ビーミッシュ 8-6, 5-7, 6-4, 6-3
アンソニー・ワイルディング vs.
オットー・フロイツハイム 6-1, 6-1, 6-2
アーサー・ロウ vs.
スタンレー・ダウスト 6-3, 6-3, 2-6, 6-4
ビールズ・ライト vs.
ロバート・パウエル 6-3, 6-1, 6-1
準決勝
決勝
オールカマーズ決勝[編集]
アンソニー・ワイルディング vs.
アーサー・ゴア 6-4, 7-5, 4-6, 6-2 (ワイルディングが本大会の優勝者になる)
女子シングルス[編集]
チャレンジラウンド[編集]
準々決勝
グラディス・イーストレーク・スミス vs.
ソフィー・カステンショルド 7-9, 6-4, 6-3
エディット・ジョンソン vs.
マーベル・パートン 7-5, 6-4
ドロテア・ダグラス・チェンバース vs.
ヘレン・エッチソン 6-2, 6-1
ウィニフレッド・マクネアー vs.
オーリア・エッジングトン 2-6, 6-3, 6-3
準決勝
決勝
オールカマーズ決勝[編集]
ドロテア・ダグラス・チェンバース vs.
ドラ・ブースビー 6-2, 6-2 (チェンバースが本大会の優勝者になる)
決勝戦の結果[編集]
- 男子シングルス
アンソニー・ワイルディング vs.
アーサー・ゴア 6-4, 7-5, 4-6, 6-2 [オールカマーズ決勝]
- 女子シングルス
ドロテア・ダグラス・チェンバース vs.
ドラ・ブースビー 6-2, 6-2 [オールカマーズ決勝]
- 男子ダブルス
ジョシア・リッチー&
アンソニー・ワイルディング vs.
アーサー・ゴア&
ハーバート・ローパー・バレット 6-1, 6-1, 6-2 [オールカマーズ決勝]
- 混合ダブルス
スタンレー・ダウスト&
ドロテア・ダグラス・チェンバース vs.
ロバート・パウエル&
シャーロット・クーパー・ステリー 6-2, 7-5 [選手権公認外競技]
外部リンク[編集]
参考文献[編集]
- Lance Tingay, “100 Years of Wimbledon” (ウィンブルドンの100年史) Guinness Superlatives Ltd., London (1977) ISBN 0-900424-71-0 参照元は以下の通り。男子シングルス試合結果:139ページ、女子シングルス試合結果:154ページ、混合ダブルス選手権公認外競技:182ページを参照。
- Bud Collins, “Total Tennis: The Ultimate Tennis Encyclopedia” Sport Classic Books, Toronto (2003 Ed.) ISBN 0-9731443-4-3 選手のフルネームについて、本書から補足した。
先代 1909年ウィンブルドン選手権 |
ウィンブルドン選手権 1910年 |
次代 1911年ウィンブルドン選手権 |