コンテンツにスキップ

針金

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
鋼線から転送)
針金

針金(はりがね)とは、金属を細長く状に延ばしたもので、おもにペンチやニッパーなどで切れる硬さと太さをもつものをいう。

太さは線径(線の直径)あるいは番手と呼ばれる数字(BWG,AWG)で表される。 材質は低炭素鋼真鍮アルミニウムなどがあり、それぞれ鉄の針金(鉄線)、真鍮の針金(真鍮線)、銅の針金(銅線)、アルミニウムの針金(アルミニウム線)、金の針金(金線)などと呼ばれる。なお材質が高炭素鋼のものは針金とは区別され、ピアノ線鋼線と呼ばれる。

ペンチなどで容易に曲げられるが、同じ箇所を何度も曲げると加工硬化で硬くなり、それをさらに繰り返すと折れる。

店舗ではループ状やらせん状で販売され、金属材料としては比較的安価である。

表面がビニールや紙などで被覆加工されたものもある。

純度の高い銅線は電線アース線として使われることがある。詳しくは電線を参照。

用途[編集]

素材[編集]

加工され、2次製品、3次製品が製作される。針金は腐食しやすいため、樹脂等でコーティングされることも多い。

  • 螺旋状に加工しばねあるいはコイル
  • 規則的に編んで金網。金網は土木建築、調理器具などに使われる。
  • 糸と交えて編み、高強度の布。
  • 成形加工し、衣類ハンガー

資材[編集]

  • 古代から屋根瓦の留め具として
  • 園芸での利用。盆栽の整形。
  • 粘土や樹脂の芯材
  • 軽量成形物の重量調整材、重心位置調整材
  • マスクの形状保持

その他[編集]

  • ビニールタイやツイストテープ - 針金表面をビニールなどで加工したもので、食品の結束に使われる。
  • モール - 細い針金を芯に、着色した繊維と別の針金を撚り合わせビロード状の毛羽を立てたもので、工作や手芸に使われる。

比喩[編集]

次のようなことがハリガネと喩えられる。カタカナ表記されることが多い。

  • 痩せて細い体形。
  • 茹で時間が極端に短い硬い麺。
  • 鋭いこと。ハリガネシュート、ハリガネサーブなど。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]