大阪港トランスポートシステム北港テクノポート線
北港テクノポート線 | |
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基本情報 | |
現況 |
南ルート:事業中 北ルート:事業休止中 |
国 | 日本 |
所在地 | 大阪府大阪市 |
種類 | 地下鉄 |
区間 |
南ルート:コスモスクエア - 夢洲 北ルート:夢洲 - 新桜島 |
起点 | コスモスクエア駅 |
終点 | 新桜島駅(仮称) |
駅数 | 4駅 |
開業 | 2024年度(予定・南ルート) |
所有者 | 大阪港トランスポートシステム |
運営者 | 大阪市高速電気軌道(予定・南ルート) |
路線諸元 | |
路線距離 |
7.5 km (うち南ルート3.2 km) |
軌間 | 1,435 mm(標準軌)(南ルート) |
線路数 | 複線(南ルート) |
電化方式 | 直流750 V 第三軌条方式(南ルート) |
閉塞方式 | 自動閉塞式(南ルート) |
保安装置 | WS-ATC(南ルート) |
北港テクノポート線(ほっこうテクノポートせん)[1]は、大阪府大阪市住之江区のコスモスクエア駅から大阪市此花区の新桜島駅(仮称)までを結ぶ予定の大阪港トランスポートシステム (OTS) の路線。
全線が一度事業化されたものの、一旦事業休止となった後、2019年時点では南ルートであるコスモスクエア駅 - 夢洲駅間のみが事業再開され、Osaka Metro中央線の一部として2024年度に開業する予定である。
概要[編集]
大阪市では2008年に夏季オリンピックを開催する構想があり、舞洲にメイン会場、夢洲に選手村が設置される予定であった。これらのアクセス路線として事業化されたのが北港テクノポート線である。OTSが北港テクノポート線の事業許可を取得した2000年時点での計画では大阪港駅 - コスモスクエア駅間のテクノポート線(2005年に大阪市営地下鉄中央線〈現在のOsaka Metro中央線〉に編入)を延伸する形で新桜島駅まで全線開通させる予定であった。
しかし、2001年にオリンピックの開催地から落選したため、北港テクノポート線は事業を継続する理由を失い、鉄道道路共用トンネルである夢咲トンネル(コスモスクエア駅 - 夢洲駅間)が建設されたのみで事業は休止となった[2][3]。
転機となったのはカジノを軸とした統合型リゾート (IR) の誘致候補[4]ならびに2025年に開催される国際博覧会(万博)の会場[5][6]を夢洲に決定したことである。これにより、IRならびに万博へのアクセス路線として北港テクノポート線の活用が検討され、2018年に2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)が正式に決定したことで、北港テクノポート線のうち、南ルート(コスモスクエア駅 - 夢洲駅間)の事業再開が決定した[7][8]。
南ルート[編集]
南ルートは、大阪市高速電気軌道 (Osaka Metro) 中央線をコスモスクエア駅から延伸し、夢洲駅まで結ぶ予定である。2023年12月に大阪市高速電気軌道が第二種鉄道事業許可を取得し、中央線の一部として運営されることになった。
なお、大阪港トランスポートシステムとしては引き続き第一種鉄道事業区間のままとされている[9]。
北ルート[編集]
北ルートは、夢洲駅から舞洲を経て、新桜島駅に至る区間である。2019年時点では夢洲の開発状況を見て事業再開を検討するものとされている[7]。
北ルートについては、北港テクノポート線の延長以外にも、京阪電気鉄道(京阪)の中之島線を延伸する案、西日本旅客鉄道(JR西日本)の桜島線(ゆめ咲線)を延伸する案が存在する[10]。このうち、桜島線の延伸についてはJR西日本の社長来島達夫が、「IRの誘致が決定した場合に延伸を検討する」としている[11]。なお、南ルートの直通先である中央線とは集電方式および軌間(JRのみ)が異なるため、北港テクノポート線または京阪の延長でない限り、新桜島駅または夢洲駅での乗り換えが生じることになる[10]。
歴史[編集]
- 2000年(平成12年)10月11日 - OTSが北港テクノポート線の第一種鉄道事業許可を取得。
- 2009年(平成21年)
- 2019年(平成31年)2月 - 事業休止となっていた北港テクノポート線のうち、南ルート(コスモスクエア - 夢洲間)の事業再開が決定[7]。
- 2023年(令和5年)
駅一覧[編集]
南ルート[編集]
コスモスクエア駅 (0.0km) - 夢洲駅 (3.2km)
北ルート[編集]
駅名 | 駅間 キロ |
営業 キロ |
接続路線 | 所在地 |
---|---|---|---|---|
夢洲駅 | - | 0.0 | 此花区 | |
舞洲駅 | ||||
新桜島駅 | 4.3 |
脚注[編集]
注釈[編集]
出典[編集]
- ^ “事業内容”. 株式会社大阪港トランスポートシステム. 2021年8月9日閲覧。
- ^ “北港テクノポート線建設事業に係る事後調査報告書(平成20年4月~平成21年3月)” (PDF). 株式会社大阪港トランスポートシステム、大阪市. 2018年11月24日閲覧。
- ^ “大阪万博へ「未完のトンネル」 汗だくで歩いた「夢洲」”. 朝日新聞 (2018年6月9日). 2018年11月24日閲覧。
- ^ “大阪へのIR誘致”. 大阪府. 2018年11月24日閲覧。
- ^ “大阪万博6兆円の効果 構想試案、夢洲で3千万人来場が目標”. 産経新聞 (2016年6月16日). 2016年6月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年11月24日閲覧。
- ^ “大阪万博、2025年誘致へ…「人類の健康・長寿への挑戦」テーマに基本構想”. 読売新聞 (2016年6月16日). 2016年6月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年11月24日閲覧。
- ^ a b c “平成30年度事業再評価にかかる対応方針の決定について(平成31年2月)”. 大阪市 (2019年3月29日). 2019年8月12日閲覧。
- ^ “大阪万博決定、誘致委幹部ら「万博で世界の課題解決」”. 日本経済新聞 (2018年11月24日). 2018年11月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年11月24日閲覧。
- ^ “Osaka Metroの第2種鉄道事業許可申請及び夢洲新駅の駅名を決定しました”. 大阪市 (2023年8月25日). 2024年1月3日閲覧。
- ^ a b c “夢洲への鉄道アクセスの技術的検討について” (PDF). 大阪府. 2018年11月24日閲覧。
- ^ “大阪万博、会場建設費は「議論まだ」 アクセスも課題”. 産経新聞 (2018年11月24日). 2018年11月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年11月24日閲覧。
- ^ “事業基本計画等変更届出書” (PDF). 株式会社大阪港トランスポートシステム (2023年8月3日). 2023年8月25日閲覧。
- ^ “北港テクノポート線(コスモスクエア駅から夢洲駅間)の第二種鉄道事業許可を申請しました”. 大阪市高速電気軌道 (2023年8月25日). 2023年8月25日閲覧。
- ^ “北港テクノポート線(コスモスクエア駅から夢洲駅間)の第二種鉄道事業許可を取得しました”. 大阪市高速電気軌道 (2023年12月22日). 2024年1月3日閲覧。