国本雄資
国本 雄資 Yuji Kunimoto | |
---|---|
2010年 | |
基本情報 | |
国籍 | 日本 |
生年月日 | 1990年9月12日(33歳) |
出身地 | 神奈川県横浜市 |
スーパーフォーミュラ(SF)およびSUPER GTでの経歴 | |
デビュー |
2011年(SF) 2009年(SUPER GT) |
所属 |
ITOCHU ENEX TEAM IMPUL(SF) TGR TEAM WedsSport BANDOH(SUPER GT) |
車番 |
20(SF) 19(SUPER GT) |
過去所属 |
P.MU/CERUMO・INGING KONDO RACING(SF) apr LEXUS TEAM KRAFT LEXUS TEAM LeMans ENEOS(SUPER GT) |
出走回数 |
77(SF) 87(SUPER GT GT500) |
優勝回数 |
2(SF) 3(SUPER GT GT500) |
ポールポジション |
2(SF) 5(SUPER GT GT500) |
過去参加シリーズ | |
2007-2008 2009-2010 |
フォーミュラチャレンジ・ジャパン 全日本F3選手権 |
選手権タイトル | |
2008 2010 2016 |
フォーミュラチャレンジ・ジャパン 全日本F3選手権 スーパーフォーミュラ |
国本 雄資(くにもと ゆうじ、1990年9月12日 - )は神奈川県横浜市出身のレーシングドライバー。実兄は元レーシングドライバーの国本京佑。
プロフィール[編集]
経歴[編集]
神奈川県横浜市に生まれる。父は在日韓国人二世で元レーシングカートドライバーの李好広、母は日本人のハーフ。現在は日本国籍を取得している。6歳でカート、7歳(小学校2年生)の時にアルペンスキーも並行して始める。2000年にはSAJ公認ジュニア技能検定1級を取得。
2006年にはフォーミュラトヨタレーシングスクール(FTRS)を受講。2007年に限定A級ライセンス[1]の発給を日本自動車連盟(JAF)から受けた後、フォーミュラチャレンジ・ジャパン(FCJ)に全戦参加、またエッソフォーミュラ・トヨタシリーズにスポット参戦をするという形で4輪レースデビューを果たした。FCJでは、シリーズランキングこそ4位にとどまったものの、第12戦の優勝を皮切りに3連勝記録・最年少優勝記録を達成する。
2008年はトヨタ・ヤングドライバーズ・プログラム(TDP)のスカラシップ生としてFCJを戦い、全16戦中15回の表彰台、優勝8回、また4連勝と自らの去年の記録をさらに塗り替え、兄に続き見事第3代シリーズチャンピオンに輝いた。
2009年は全日本F3にステップアップし、全日本シリーズランキング3位でマカオグランプリに出場した。
2010年も同じく全日本F3に参戦し、前人未到の開幕10連勝を達成した。第11戦では2位、第12戦では4位となり連勝記録はストップしたものの、第11戦の段階で全日本F3チャンピオンを獲得した。
2011年はフォーミュラ・ニッポンにステップアップ。2013年にカテゴリがスーパーフォーミュラと名を変えたこの年はランキング10位と振るわなかったが、ノンタイトルの富士スプリントカップで自身初のポールトゥーウィンを飾る。
2015年、このシーズンのスーパーフォーミュラはモノコックの不具合が響いたこともあり、チャンピオンを獲得したチームメイト石浦宏明の陰で9位と振るわず、「精神がボロボロになった」と言うほど悔しい1年を過ごすこととなった。そこから考えを改め、自分の力だけでなく他人の力を借りるようになっていった[2]。
2016年スーパーフォーミュラではモノコックを交換する賭けが当たり、岡山で初優勝するなど2勝を挙げてドライバーズチャンピオンに輝き、さらにチームタイトルとの二冠も達成する大躍進の年となった。SUPER GTでは、第7戦タイで優勝し、ウェッズスポーツにGT500初優勝をもたらした。
2017年も引き続きSUPER GT、スーパーフォーミュラに参戦。それに加えて、FIA 世界耐久選手権の第2戦スパ、第3戦ル・マン24時間にトヨタ9号車のドライバーとして参戦。パートナーは、ステファン・サラザンとニコラ・ラピエール。スパでは周回遅れの処理に苦戦した。ル・マン決勝では夜間の走行を担当し、まずまずのペースで走りきったが、ラピエールがクラッシュしてリタイアとなった。
2018年も引き続きSUPER GT、スーパーフォーミュラに参戦。SUPER GTでは関口雄飛のチーム移籍に伴い山下健太とタッグを組む。
2019年も引き続きSUPER GT、スーパーフォーミュラに参戦。但し、SUPER GTでは、山下健太のチーム移籍に伴い坪井翔とタッグを組み、スーパーフォーミュラではKONDO racingに移籍しての参戦となった。
2020年も引き続きSUPER GT、スーパーフォーミュラに参戦。SUPER GTでは、坪井翔のチーム移籍に伴い、宮田莉朋とタッグを組み、スーパーフォーミュラではKCMGへ移籍しての参戦となった。
2021年の引き続きSUPER GT、スーパーフォーミュラに参戦。2020年と同じ体制での参戦となった。
2022年も引き続きSUPER GT、スーパーフォーミュラに参戦。SUPER GTでは、宮田莉朋のチーム移籍に伴い、阪口晴南とタッグを組み参戦。スーパーフォーミュラは2020年から継続してKCMGからの参戦となっている。なお、SUPER GT第3戦鈴鹿で自身初となるポールポジションをコースレコードで獲得している。
エピソード[編集]
レース戦績[編集]
- 2007年
- エッソ・フォーミュラ・トヨタシリーズスポット参戦
- フォーミュラチャレンジジャパン(シリーズ4位)
- 2008年
- フォーミュラチャレンジジャパン(#8 TDPスカラシップFCJ)(シリーズチャンピオン・8勝)
- マカオグランプリフォーミュラBMWクラス(5位)
- 2009年
- 全日本F3選手権・Cクラス(PETRONAS TEAM TOM'S #37 PETRONAS TOM'S F308/ダラーラF308 1AZ-FE)(シリーズ3位・4勝)
- SUPER GT・GT300クラス(apr #74 COROLLA Axio apr GT/トヨタカローラアクシオ 2GR-FSE)
- 2010年
- 全日本F3選手権・Cクラス(PETRONAS TEAM TOM'S #1 PETRONAS TOM'S F308/ダラーラF308 1AZ-FE)(シリーズチャンピオン・10勝)
- SUPER GT・GT300クラス(apr #74 COROLLA Axio apr GT/トヨタカローラアクシオ 2GR-FSE)(シリーズ5位・1勝)
- 2011年
- 全日本選手権フォーミュラ・ニッポン(Project μ/cerumo・INGING #33/スウィフト017.n RV8K)(シリーズ10位)
- SUPER GT・GT300クラス(apr #74 COROLLA Axio apr GT/トヨタカローラアクシオ 2GR-FSE)(シリーズ7位)
- 2012年
- 全日本選手権フォーミュラ・ニッポン(Project μ/cerumo・INGING #39/スウィフト017.n RV8K)(シリーズ13位)
- SUPER GT・GT500クラス(LEXUS TEAM KeePer Kraft #35 KeePer Kraft SC430/SC430 UZZ40 RV8KG)(シリーズ13位)
- 2013年
- 全日本選手権スーパーフォーミュラ(Project μ/cerumo・INGING #39/スウィフト017.n RV8K)(シリーズ10位)
- SUPER GT・GT500クラス(LEXUS TEAM LeMans ENEOS #6 ENEOS SUSTINA SC430/SC430 UZZ40 RV8KG)(シリーズ5位・1勝)
- 2014年
- 全日本選手権スーパーフォーミュラ(P.MU/CERUMO・INGING #39/ダラーラ・SF14 RI4A)(シリーズ7位)
- SUPER GT・GT500クラス(LEXUS TEAM LeMans ENEOS #6 ENEOS SUSTINA RC F/LEXUS RC F USC10 RI4AG)(シリーズ7位)
- 2015年
- 全日本選手権スーパーフォーミュラ(P.MU/CERUMO・INGING #39/ダラーラ・SF14 RI4A)(シリーズ9位)
- SUPER GT・GT500クラス(LEXUS TEAM LeMans ENEOS #6 ENEOS SUSTINA RC F/LEXUS RC F USC10 RI4AG)(シリーズ9位)
- 2016年
- 全日本スーパーフォーミュラ選手権(P.MU/CERUMO・INGING #2/ダラーラ・SF14 RI4A)(シリーズチャンピオン・2勝)
- SUPER GT・GT500クラス(LEXUS TEAM WedsSport BANDOH #19 WedsSport ADVAN RC F/LEXUS RC F USC10 RI4AG)
- 2017年
- 全日本スーパーフォーミュラ選手権(P.MU/CERUMO・INGING #1/ダラーラ・SF14 RI4A)(シリーズ8位)
- SUPER GT・GT500クラス(LEXUS TEAM WedsSport BANDOH #19 WedsSport ADVAN LC500/LEXUS LC500 URZ100 RI4AG)(シリーズ14位)
- FIA 世界耐久選手権<Rd.2-3スポット参戦>(TOYOTA GAZOO RACING #9 トヨタ・TS050 HYBRID)
- 2018年
- 全日本スーパーフォーミュラ選手権(P.MU/CERUMO・INGING #2/ダラーラ・SF14 RI4A)(シリーズ8位)
- SUPER GT・GT500クラス(LEXUS TEAM WedsSport BANDOH #19 WedsSport ADVAN LC500/LEXUS LC500 URZ100 RI4AG)(シリーズ11位)
- 2019年
- 全日本スーパーフォーミュラ選手権(KONDO RACING #4/ダラーラ・SF19 Biz-01F)(シリーズ17位)
- SUPER GT・GT500クラス(LEXUS TEAM WedsSport BANDOH #19 WedsSport ADVAN LC500)(シリーズ11位)
- 2020年
- 全日本スーパーフォーミュラ選手権(carrozzeria Team KCMG #18/ダラーラ・SF19 Biz-01F)(シリーズ9位)
- SUPER GT・GT500クラス(TGR TEAM WedsSport BANDOH #19 WedsSport ADVAN GR Supra)(シリーズ17位)
- 2021年
- 全日本スーパーフォーミュラ選手権(KCMG #18/ダラーラ・SF19 Biz-01F)(シリーズ18位)
- SUPER GT・GT500クラス(TGR TEAM WedsSport BANDOH #19 WedsSport ADVAN GR Supra)(シリーズ11位)
- 2022年
- 全日本スーパーフォーミュラ選手権(KCMG #18/ダラーラ・SF19 Biz-01F)(シリーズ16位)
- SUPER GT・GT500クラス(TGR TEAM WedsSport BANDOH #19 WedsSport ADVAN GR Supra)(シリーズ11位)
- 2023年
- 全日本スーパーフォーミュラ選手権(KCMG #18/ダラーラ・SF23)
- SUPER GT・GT500クラス(TGR TEAM WedsSport BANDOH #19 WedsSport ADVAN GR Supra)
- 2024年
- 全日本スーパーフォーミュラ選手権(ITOCHUENEX TEAM IMPUL#20/ダラーラ・SF23)
- SUPER GT・GT500クラス(TGR TEAM WedsSport BANDOH #19 WedsSport ADVAN GR Supra)
全日本フォーミュラ3選手権[編集]
年 | チーム | エンジン | クラス | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 順位 | ポイント |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2009年 | PETRONAS TEAM TOM'S | トヨタ | FSW1 3 |
FSW2 2 |
OKA1 2 |
OKA2 8 |
SUZ1 3 |
SUZ2 1 |
FSW1 1 |
FSW2 3 |
SUZ1 1 |
SUZ2 4 |
TRM1 5 |
TRM2 2 |
AUT1 5 |
AUT2 7 |
SUG1 1 |
SUG2 3 |
3位 | 97 | |
2010年 | SUZ1 1 |
SUZ2 1 |
TRM1 1 |
TRM2 1 |
FSW1 1 |
FSW2 1 |
FSW1 1 |
FSW2 1 |
TRM1 1 |
TRM2 1 |
OKA1 2 |
OKA2 4 |
SUG1 3 |
SUG2 5 |
AUT1 4 |
AUT2 Ret |
1位 | 139 |
フォーミュラ・ニッポン/スーパーフォーミュラ[編集]
年 | チーム | シャシー | エンジン | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 順位 | ポイント | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2011年 | Project μ/cerumo・INGING | スウィフト・017.n | トヨタ | SUZ 13 |
AUT 11 |
FSW 15 |
TRM 12 |
SUZ C |
SUG 5 |
TRM1 4 |
TRM2 DSQ |
10位 | 6.5 | |||||
2012年 | SUZ 14 |
TRM 9 |
AUT 8 |
FSW 8 |
TRM 10 |
SUG 13 |
SUZ1 11 |
SUZ2 12 |
13位 | 2 | ||||||||
2013年 | P.MU/CERUMO·INGING | SUZ 10 |
AUT 10 |
FSW 7 |
TRM 6 |
INJ C |
SUG 4 |
SUZ1 Ret |
SUZ2 15 |
10位 | 10 | |||||||
2014年 | ダラーラ・SF14 | トヨタ | SUZ 13 |
FSW1 5 |
FSW2 7 |
FSW 3 |
TRM 13 |
AUT 2 |
SUG 9 |
SUZ1 4 |
SUZ2 Ret |
7位 | 19.5 | |||||
2015年 | SUZ 17 |
OKA Ret |
FSW 4 |
TRM 18 |
AUT 8 |
SUG 17 |
SUZ1 7 |
SUZ2 8 |
9位 | 7.5 | ||||||||
2016年 | SUZ 2 |
OKA 6 |
FSW Ret |
TRM 4 |
OKA1 2 |
OKA2 1 |
SUG 15 |
SUZ1 1 |
SUZ2 6 |
1位 | 33 | |||||||
2017年 | SUZ 3 |
OKA1 10 |
OKA2 9 |
FSW Ret |
TRM 15 |
AUT 5 |
SUG 4 |
SUZ1 C |
SUZ2 C |
8位 | 16 | |||||||
2018年 | SUZ 13 |
AUT C |
SUG Ret |
FSW 3 |
TRM 15 |
OKA 8 |
SUZ 4 |
8位 | 11.5 | |||||||||
2019年 | KONDO RACING | ダラーラ・SF19 | SUZ 6 |
AUT 16 |
SUG 8 |
FSW 15 |
TRM 10 |
OKA 16 |
SUZ 15 |
17位 | 5 | |||||||
2020年 | carrozzeria Team KCMG | TRM Ret |
OKA 7 |
SUG 5 |
AUT 4 |
SUZ 3 |
SUZ Ret |
FSW 15 |
9位 | 29 | ||||||||
2021年 | KCMG | FSW 8 |
SUZ Ret |
AUT Ret |
SUG 13 |
TRM 11 |
TRM Ret |
SUZ 15 |
18位 | 3 | ||||||||
2022年 | FSW 13 |
FSW 15 |
SUZ 6 |
AUT 11 |
SUG 9 |
FSW 8 |
MOT 15 |
MOT 12 |
SUZ 20 |
SUZ 18 |
16位 | 10 |
SUPER GT[編集]
FIA 世界耐久選手権[編集]
年 | チーム | 使用車両 | クラス | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 順位 | ポイント |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2017年 | トヨタ・ガズー・レーシング | トヨタ・TS050 HYBRID | LMP1 | SIL | SPA 5 |
LMN Ret |
NÜR | MEX | COA | FSW | SHA | BHR | 28位 | 10 |
(key)
ル・マン24時間レース[編集]
年 | チーム | コ・ドライバー | 使用車両 | クラス | 周回 | 順位 | クラス 順位 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
2017年 | トヨタ・ガズー・レーシング | ホセ・マリア・ロペス ニコラ・ラピエール |
トヨタ・TS050 HYBRID | LMP1 | 160 | DNF | DNF |
脚注[編集]
- ^ 限定A級ライセンスとは、JAFが発給している普通自動車運転免許が取得出来ない16~17歳を対象とした、一部の国内レースに限って出場が認められるライセンス。
- ^ タブロイド紙「STAGE」特別インタビュー 国本雄資 編 2017年6月9日
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
- 国本兄弟
- ユウジのブログ - ウェイバックマシン(2009年1月27日アーカイブ分)
- F3オフィシャルウェブサイト
KONDO RACING | DOCOMO TEAM DANDELION RACING | Kids com Team KCMG | ThreeBond Racing | docomo business ROOKIE | TEAM MUGEN | ||||||
3 | 山下健太 | 5 | 牧野任祐 | 7 | 小林可夢偉 | 12 | 三宅淳詞 | 14 | 大嶋和也 | 15 | 岩佐歩夢 |
4 | 小高一斗 | 6 | 太田格之進 | 8 | 福住仁嶺 | 16 | 野尻智紀 | ||||
ITOCHU ENEX TEAM IMPUL | VANTELIN TEAM TOM'S | VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING | San-Ei Gen with B-MAX | TGM Grand Prix | PONOS NAKAJIMA RACING | ||||||
19 | テオ・プルシェール(Rd.1) ベン・バーニコート(Rd.2) |
36 | 坪井翔 | 38 | 阪口晴南 | 50 | 木村偉織 | 53 | Juju | 64 | 山本尚貴 |
20 | 国本雄資 | 37 | 笹原右京 | 39 | 大湯都史樹 | 55 | 松下信治 | 65 | 佐藤蓮 |