ファンタシースターシリーズのクラス
ファンタシースターシリーズのクラスでは、セガゲームスのロールプレイングゲームおよびMORPGであるファンタシースターシリーズに登場するクラス(職業、戦闘タイプ)について述べる。
シリーズ作品名の略号について[編集]
当記事においては、ファンタシースターシリーズの各作品名を、以下の略号にて表記する。以下、発売順に記述。
- PS1:『ファンタシースター』
- PS2:『ファンタシースターII 還らざる時の終わりに』
- PS3:『時の継承者 ファンタシースターIII』
- PS4:『ファンタシースター 千年紀の終りに』
- PSO:『ファンタシースターオンライン』
- PSU:『ファンタシースターユニバース』
- PSPo:『ファンタシースターポータブル』
- PSZ:『ファンタシースターZERO』
- PSPo2:『ファンタシースターポータブル2』、および『ファンタシースターポータブル2 インフィニティ』(インフィニティにはファンタシースターポータブル2の内容が全て含まれている)
- PSPo2i:『ファンタシースターポータブル2 インフィニティ』(ファンタシースターポータブル2には含まれない、インフィニティで追加されたもの)
- PSO2:『ファンタシースターオンライン2』
- PSO2es:『ファンタシースターオンライン2es』
- NOVA:『ファンタシースター ノヴァ』
クラスと種族と性別による独自名称について[編集]
PSOおよびZEROにおいては、クラス名称とは別に、クラスと種族と性別を同時に示す独自の名称が設定されている。初出はPSO。 この独自名称は「職業の略語」+「種族を示す語+性別を示す語」の組み合わせでできており、ゲーム中ではクラス選択制限のため全ての組み合わせは使用されていないものの、容易に類推が可能なため、後続のシリーズ作品においても職業と種族と性別を示す際に(開発陣も含めユーザー間で)使用されることがある[注 1]。 ただし後続のシリーズ作品では、後述の3職以外のクラスや3種族以外の種族が追加されており、それらに「職業の略語」や「種族を示す語+性別を示す語」の公式設定がないため、それらのクラスや種族に合わせて、既存の独自名称も公式には使われなくなっている。
「職業の略語」は、ハンターを示す「ヒュー(HU)」、レンジャーを示す「レイ(RA)」、フォースを示す「フォ(FO)」の3種。 「種族を示す語+性別を示す語」は、ヒューマン男性を示す「マー(mar)」、ヒューマン女性を示す「マール(marl)」、ニューマン男性を示す「ニューム(newm)」、ニューマン女性を示す「ニュエール(newearl)」、キャスト男性を示す「キャスト(cast)」、キャスト女性を示す「キャシール(caseal)」の6種。
よって、ハンターのヒューマン男性は「ヒュー」+「マー」=ヒューマー、レンジャーのキャスト女性は「レイ」+「キャシール」=レイキャシールのようになる(例外的に、ハンターのニューマンのみ男女とも「ヒューニューム」「ヒューニュエール」ではなく「ハニューム」「ハニュエール」となる)。
打撃職[編集]
フォトンを用いて自身の身体能力を強化した前衛職。近接戦闘に特化した性能を持つ。
- ハンター(HUnter)
- 登場作品:PSO、PSU、PSPo、PSO2、PSO2es、NOVA
- 打撃職の基本クラス。
- PSO2においては一撃のダメージの大きさと死ににくさに寄った性能となっており、攻撃時の動きはやや鈍重なものの、全体的な能力が高めで初心者向けのクラスとされる。
- フォルテファイター(ForteFighter)
- 登場作品:PSU
- ファイマスター(FighMaster)
- 登場作品:PSU
- ファイター(FIghter)
- 登場作品:PSO2、PSO2es
- 打撃職の派生クラス。
- PSO2においては手数の多さで攻め、更に特定の条件下でダメージを増やすことができ、ハンターよりも攻撃寄りの性能になっている。反面、防御面での強みがなく、また動きに癖があるため、使いこなすにはある程度の慣れが必要。
- 2012年9月12日に追加実装され、ハンターをレベル30以上に育成することでクラス変更が可能になる仕様だったが、2014年8月27日のエピソード3実装時に前提条件が廃止され、初期状態でもクラス変更が可能になった。
射撃職[編集]
フォトンを特殊弾として射出し、継続的な特殊攻撃や敵の弱体化などを行う中衛職。射撃武器を用いた戦闘に特化した性能を持つ。
- レンジャー(RAnger)
- 登場作品:PSO、PSU、PSPo、PSO2、PSO2es、NOVA
- 射撃職の基本クラス。
- PSO2においてはパーティー支援と高ダメージが両立する性能を持つものの、防御性能が他のクラスに比べても低く、またパーティー支援のメインとなるスキル「ウィークバレット」を活用するにはそれなりの知識が必要なため、アクション面でも頭脳面でもプレイヤーの手腕が問われる。
- フォルテガンナー(ForteGunner)
- 登場作品:PSU
- ガンマスター(GunMaster)
- 登場作品:PSU
- ガンナー(GUnner)
- 登場作品:PSO2、PSO2es
- 射撃職の派生クラス。
- PSO2においては射撃武器を使った近接戦闘を得意とし、ダメージ増加および死ににくさに寄った、レンジャーよりも攻撃寄りのクラス。動きに独特の癖があり、また理論上は最高ダメージを叩き出せるものの、戦闘中に条件を揃え継続する必要があるため、特にアクション面でプレイヤーの手腕が問われる。
- 2012年9月12日に追加実装され、レンジャーをレベル30以上に育成することでクラス変更が可能になる仕様だったが、2014年8月27日のエピソード3実装時に前提条件が廃止され、初期状態でもクラス変更が可能になった。
法撃職[編集]
フォトンを物理干渉可能なエネルギーへと変換し、そのエネルギーを操作して疑似的に魔法を再現した「テクニック(法撃)」を使う職。
- フォース(FOrce)
- 登場作品:PSO、PSU、PSPo、PSO2、PSO2es、NOVA
- 法撃職の基本クラス。
- PSO2においては後方からの攻撃テクニックを主体とする。法撃耐性は高いが、打撃や射撃に対しては脆弱。
- フォルテクター(ForteTecher[注 2])
- 登場作品:PSU
- マスターフォース(MasterForce)
- 登場作品:PSU
- テクター(TEcher[注 2])
- 登場作品:PSO2、PSO2es
- 法撃職の派生クラス。
- PSO2においては支援テクニックと打撃攻撃を得意とする(いわゆる「殴り魔法職」向きの)職。フォースと比較して法撃力はやや劣るものの打撃力や打撃耐性が高い。
- 2012年9月12日に追加実装され、フォースをレベル30以上に育成することでクラス変更が可能になる仕様だったが、2014年8月27日のエピソード3実装時に前提条件が廃止され、初期状態でもクラス変更が可能になった。
- サモナー(SUmmoner)
- 登場作品:PSO2
- 専用の戦闘サポート生物である「ペット」を前衛に置き戦わせる職。プレイヤーは自身のペットを指揮するほか、支援テクニックでペットや他プレイヤーを補助するのが主となる。
- 2016年1月27日の「EPISODE4」実装に伴い追加されたクラス。
複合職[編集]
打撃+射撃職[編集]
- ファイガンナー(FighGunner)
- 登場作品:PSU
- ブレイバー(BRaver)
- 登場作品:PSO2、PSO2es
- 専用の打撃武器「カタナ」と射撃武器「バレットボウ」で、近距離戦と中距離戦に対応した職。
- 2013年7月17日の「EPISODE2」実装に伴い追加されたクラス。
打撃+法撃職[編集]
- ウォーテクター(WarTecher[注 2])
- 登場作品:PSU
- バウンサー(BOuncer)
- 登場作品:PSO2、PSO2es
- 専用の打撃武器「デュアルブレード」と法撃武器「ジェットブーツ」で、連続攻撃と支援を同時に行う職。
- 2014年8月27日の「EPISODE3」実装に伴い追加されたクラス。
- エトワール(EToile)
- 登場作品:PSO2
- いずれかの2クラスをLv75を達成することで転職可能になる[注 3]後継クラス。
- 既存の打撃武器「ダブルセイバー」、「デュアルブレード」、法撃武器「ウォンド」をクラス標準武器として使用するが、その挙動は既存職が使用する場合と異なる。
- 2019年12月18日に追加されたクラス。
射撃+法撃職[編集]
- ガンテクター(GunTecher[注 2])
- 登場作品:PSU
打撃+射撃+法撃職[編集]
- ブレイバー(BRaver)
- 登場作品:PSPo
- 軽量武器を得意とするため攻撃力は他の専門職に劣るが、回避力に優れたオールラウンダー。
- ヒーロー(HeRo)
- 登場作品:PSO2
- いずれかの2クラスをLv75を達成することで転職可能になる[注 3]後継クラス。
- 既存の打撃武器「ソード」、射撃武器「ツインマシンガン」、法撃武器「タリス」をクラス標準武器として使用するが、その挙動は既存職が使用する場合と異なる。またフォトンアーツの使用時はノンチャージ時とチャージ時とで挙動が変わる他、チャージを行なうと自動で他の武器に持ち替えるフォトンアーツも存在する。
- 2017年7月26日の「EPISODE5」実装に伴い追加されたクラス。
- ファントム(PHantom)
- 登場作品:PSO2
- いずれかの2クラスをLv75を達成することで転職可能になる[注 3]後継クラス。
- 既存の打撃武器「カタナ」、射撃武器「アサルトライフル」、法撃武器「ロッド」をクラス標準武器として使用するが、その挙動は既存職が使用する場合と異なる。またフォトンアーツの使用時は直前の武器アクションの使用の有無で挙動が変わる。
- 2019年4月24日の「EPISODE6」実装に伴い追加されたクラス。
特殊職[編集]
- プロトランザー(ProtRanser)
- 登場作品:PSU
- アクロファイター(AcroFighter)
- 登場作品:PSU
- 『イルミナスの野望』で追加されたクラスで、打撃職寄り。
- アクロテクター(AcroTecher[注 2])
- 登場作品:PSU
- 『イルミナスの野望』で追加されたクラスで、法撃職寄り。
- チャレンジャー(CHallenger)
- 登場作品:PSO2
- 2015年3月11日の「チャレンジクエスト」実装に伴い追加された、チャレンジクエスト専用クラス。全てのプレイヤーが公平な条件でプレイするためのクラスであり、種族や性別を問わずステータス値が統一されており、専用ロビーに入場すると自動でクラス変更され、またクラスレベルや所持品、スキルなども一時的に初期化される(いずれも専用ロビーから退場すると復帰する)。
- クエスト中のみ装備品や経験値を得てレベルアップし任意のスキルやフォトンアーツなどを習得できるが、クエストを終えて専用ロビーへ戻ると所持品やスキルなどは再び初期化される。
- バトルウォリアー(battlewarrier)
- 登場作品:PSO2
- 2017年3月8日の「バトルアリーナ」実装に伴い追加された、バトルアリーナ専用クラス。全てのプレイヤーが公平な条件でプレイするためのクラスであり、種族や性別を問わずステータス値が統一されており、専用ロビーに入場すると自動でクラス変更され、またクラスレベルや所持品、スキルなども一時的に初期化される(いずれも専用ロビーから退場すると復帰する)。
脚注[編集]
- ^ PSO2のデフォルトコスチュームの設定画[1]などにも、それらの名称が記述されている。
- ^ a b c d e セガ公式、あるいはセガ公認で運営されている海外サイトにおける英語表記は“Techer”で統一されているが、ユーザー間では“Techter”と綴られることが多い。
- ^ a b c 厳密にはアカウントに登録される「称号」の獲得であるため、該当する「称号」を複数のキャラクターで別々に獲得してもよい。またアカウントが該当する三種の「称号」を獲得していれば、作成したての全クラスLv1のキャラクターでも転職可能。
出典[編集]
- ^ 『PSO2 EP1&2設定資料集』50~59頁