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ヒロ・ヤマモト

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ヒロ・ヤマモト
Hiro Yamamoto
1987年のプロモーション写真。
基本情報
出生名 Hiro D. Yamamoto
生誕 (1961-04-13) 1961年4月13日(63歳)
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国ワシントン州シアトル
ジャンル ヘヴィメタルグランジオルタナティヴ・メタル
職業 ミュージシャンシンガーソングライター
担当楽器 ベースギターボーカル
活動期間 1984年現在
レーベル サブ・ポップA&Mレコード
共同作業者 サウンドガーデントゥルーリー、ステレオ・ドンキー

ヒロ・ヤマモト(Hiro Yamamoto、1961年4月13日 - )は、ワシントン州シアトル生まれのアメリカ合衆国ベーシスト

1984年キム・セイル英語版クリス・コーネルとともにサウンドガーデンを結成したオリジナル・メンバー[1]。ヤマモトは1989年にバンドを離れ、翌年、スクリーミング・トゥリーズのドラマー、マーク・ピカレル英語版、The Storybook Krooks のロバート・ロス英語版とともに、インディーズ・ロック・バンド、トゥルーリー英語版を結成した。

サウンドガーデン[編集]

ヤマモトは、サウンドガーデン結成時のベーシストである。ヤマモトの演奏は、コーネル、セイル、ドラマーのスコット・サンドキスト英語版の編成によるものがコンピレーション・アルバム『Deep Six』に、また、コーネル、セイル、ドラマーのマット・キャメロンの編成によるものが、EP盤『Screaming Life』、『Fopp』、『Loudest Love』や、アルバム『Ultramega OK』、『Louder Than Love』に残されている。1989年、ヤマモトは、履修途中だった物理化学の修士号をウェスタンワシントン大学で取得するためにバンドを離れた。ヤマモトが参加した最後のギグは、アムステルダムメルクウェヒ英語版で行なわれたが、このギグの後、ヤマモトと他のメンバーは口論となり、ヤマモトはバンドを辞めた。ヤマモトの抜けた穴は、短期間だけニルヴァーナに在籍したジェイソン・エヴァーマン英語版が埋め、その後、恒久的な後任ベーシストとしてベン・シェパード英語版が選ばれた。

コーネル、セイル、キャメロン、シェパードと同じように、ヤマモトもサウンドガーデンの楽曲づくりに活発に関わっていた。サウンドガーデンのメンバーであった間に、ヤマモトは以下の楽曲づくりに関わった。

  • "Tears To Forget" (Screaming Life) ... 作曲(共作)
  • "Kingdom of Come" (Fopp) ... サウンドガーデン名義
  • "All Your Lies" (Ultramega OK) ... 作曲(共作)
  • "665" (Ultramega OK) ... 作曲
  • "667" (Ultramega OK) ... 作曲
  • "Circle of Power" (Ultramega OK) ... 作詞
  • "Nazi Driver" (Ultramega OK) ... 作曲
  • "Power Trip" (Louder Than Love) ... 作曲
  • "I Awake" (Louder Than Love) ... 作曲
  • "No Wrong No Right" (Louder Than Love) ... 作曲
  • "Heretic" (Loudest Love) ... 作詞

トゥルーリー[編集]

1991年、ヤマモトは3人編成のインディーズ・バンド、トゥルーリー英語版を結成した。他のメンバーは、スクリーミング・トゥリーズのドラマーだったマーク・ピカレル英語版と、ボーカルのロバート・ロス英語版であった。トゥルーリーとともに、インディーズ・ロック・バンド、トゥルーリーを結成した。トゥルーリーは2枚のスタジオ・アルバムと未発表音源のコンピレーションを残し、2000年に解散した。

ステレオ・ドンキー[編集]

バンドの「4人目のメンバー」と称されるかつて教会だった建物でリハーサルをおこなうステレオ・ドンキー。2016年4月17日撮影。

2016年、ジャム・セッションの成功を踏まえ、ヤマモトは、ドラマーのマイク・バジュク (Mike Bajuk)、ギタリストのパット・ウィクリン (Pat Wickline) とともに、サーフ・ミュージックに示唆を得た3人編成のバンドを結成した。

2018年11月には、6曲を収録したセルフタイトルのEPを発表したが、これはウィクリンが住んでいる、かつて教会だった建物で録音されたものであった。ウィクリンによれば、「この空間はバンドの4人目のメンバーだ」という。この録音は、サーフ・ミュージックともエキゾチカとも評されたが、いずれにせよそのルーツは「太平洋岸北西部のロックの歴史 (Pacific Northwest rock history)」にあるとされた[2]

その他のパフォーマンス[編集]

2021年11月8日シアトルでおこなわれたアジアの殿堂 (the Asian Hall of Fame) の2021年の授賞者を讃え、ロバート・チン財団 (the Robert Chinn Foundation) の35周年を記念するイベントにおいて、ヤマモトは他の有名なミュージシャンたちと共演した。このとき共演した中には、ジェフ・カシワクリス・ノヴォセリック、エド・ロス (Ed Roth)、ダニー・セラフィン英語版らがいた[3]

ディスコグラフィ[編集]

サウンドガーデン

トゥルーリー

出典・脚注[編集]

  1. ^ Erlewine, Stephen Thomas. “Biography: Soundgarden”. AMG. 2012年7月15日閲覧。
  2. ^ Cole, Brent. “Stereo Donkey: PNW surf trio”. What's Up!. 2019年1月13日閲覧。
  3. ^ Asian Hall of Fame aims to celebrate Asian contributions, combat anti-Asian hate” (英語). The Seattle Times (2021年11月9日). 2022年2月20日閲覧。