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ノート:インダストリアルデザイン

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インダストリアルデザインについて、以下の記述内容に議論の余地があるように感じます。

(1)基本的に、規格化に基づく「大量生産」(したがって(大)企業による生産)、そして「大量消費」を前提とする。

⇒文章のつくりが不自然で、文脈が曖昧です。「基本的に大量生産、大量消費されるような製品を前提とする。」としたほうがいいのではないでしょうか?デザインの対象となる「工業製品」自体の意味を提示するなら「工業製品」の項に任せるべきで、インダストリアルデザインにおける工業製品の捉えかたを別個に提示する必要があっての記述なら、「大量生産され大量消費される製品のデザイン」を前提にすること自体が苦しいように思います。

(2)

  1. 食器電化製品(含照明)、自動車食品化粧品洗剤等のパッケージ台所風呂トイレなど水まわりの製品、玩具文房具を含む雑貨等、生活用品消費財のデザイン
  2. 産業自動車、産業機械、公共の乗り物電車飛行機など)等のデザイン。

1.には、家具を含める場合も多い。逆にいえば、家庭にあるもののうち、建築自体、インテリア食品医薬品衣類美術工芸品、書籍を除くすべてのものについてのデザインといってもよい。

⇒項目1と2とを区分ける根拠が曖昧だと思います。どちらにも自動車のような重工業製品が含まれ、また項目2の「産業自動車」の意味がわかりにくいように感じます。また現実問題として、食品や化粧品のパッケージをデザインしているデザイナーが、自らをインダストリアルデザイナーと称するのか疑問が残ります。雑貨や家具についても同様です。インダストリアルデザインという言葉が実際世界で多義的に用いられている状況を項目1、2で中立的に表現しようという意図なのかもしれませんが、記述の仕方そのものが余計に意味をわかりにくいものしているように思います。

(3)日本では、通常、工業デザインと訳される(「産業デザイン」という言い方は、ほとんど使われない)。商業デザインと混同される場合があるが、この言葉はグラフィックデザインインテリアデザインなどを含めて使われることが多いので、注意すべきである。なお、商業美術という用語もあるが、これは、ほとんどの場合、グラフィックデザインと同義である。

⇒「産業デザイン」という言い方がほとんど使われないということの根拠が弱いように思います。大学で私がプロダクトデザインに取り組んでいたころ、某大手電機メーカーでデザイン部長をされていた先生から「産業デザイン」という表現を教わりましたし、産業のあり方を含めて未来のものづくりをデザインするという意味を捉えれば「産業デザインとも言う」としたほうが適切のように思います。また「商業デザイン」の解説については記述が不足していて曖昧です。一般に私たちがコマーシャルフィルムをCMとかCFと表現するように、媒体における宣伝や広告のデザインという意味について、もっと具体的に触れるべきではないでしょうか?もしくは、項目を分けて記事を作り直すべきです。

以上の記述内容について議論の提案をいたします。とくに加筆・修正・査読等がなされなかった場合は、初期の執筆者にかわって若干大きく改変したいと考えています。よろしくお願いします。 --Alphasava 2007年6月17日 (日) 15:46 (UTC)  [返信]


→取り敢えず(1)について。< 「大量生産」(したがって(大)企業による生産)、そして「大量消費」を前提とする >と記述されていたが、インダストリアルデザインであることと、対象の多寡ととはそもそも無関係かと。一点モノ、オーダーメイドの「インダストリアルデザイン」だって有り得るし、逆に版画や浮世絵のように大量のコピーを前提とするファインアートだってあるのだから。(2)と(3)については、少なくとも現状では小生のような専門外の者が読んだ場合に全く理解・納得できないので改善してください。この手の外来語の常として、「インダストリー」を「産業」や「工業」と置き換えた時点でイメージが変形・固定してしまうのが厄介と思う--306E 2007年6月25日 (月) 22:39 (UTC)[返信]
一点モノ、オーダーメイドの「インダストリアルデザイン」の実例に興味ありますのでご教示ください。 --忠太 2007年6月26日 (火) 15:54 (UTC)[返信]
→実例は無数では。例えば新装開店のレストランのために設計される椅子やテーブル、プロゴルファーが自分用に特注するゴルフクラブ、世界にひとつしかない工作機械そのものや構成部品のひとつひとつ、、、、それら全てが「インダストリアルデザイン」の範疇であろう、というのが小生の見解--306E 2007年6月26日 (火) 17:35 (UTC)[返信]
→オーダーメイドの「インダストリアルデザイン」は、「クラフト(工芸)」作品であるという考え方もあります。『壊れたときに、もうひとつ同じモノを手に入れることができるのはデザイン、もう二度と同じモノを手に入れられないのがクラフト』これは、建築家の清家清の説明ですが、近代以降の「所謂、デザイン」と「所謂、クラフト」を定義づけるのに妙を得た説明ではあると思います。参考までに。--121.105.192.116 2007年7月27日 (金) 07:02 (UTC)[返信]
その「考え方」は「誰の考え方」でしょう? 清家氏がそう言っている訳ではないですよね? --忠太 2007年7月27日 (金) 15:56 (UTC)[返信]

インダストリアルデザイン(industrial design)とは、工業製品のデザインとしての応用美術(applied art)である。

→「工業製品のデザインとしての応用美術」というテキストについて。文章表現も意味内容も、適切でないように思います。“工業製品のデザイン”という姿をした応用美術の一分野、ということを表現したかったのだと思いますが、このように租借しないと意味が伝わらないようなテキストだと思います。またこのテキストは、結局のところ「インダストリアルデザイン=応用美術」だということしか本質的には示しておらず、たいへん問題があるように思います。「純粋美術」の対立概念として「応用美術」といわれることがありますが、「応用美術」という概念自体、現在のインダストリアルデザインを説明するのに対応年数が古すぎるように感じます。「純粋美術」と、対立概念の「応用美術」について示した上で、造形藝術をその二項対立概念で区分するとしたらインダストリアルデザインは後者に含まれる、という記述のほうがよいかと思います。それに「応用美術」が造形藝術を分類する概念としてベストなのかということについての議論がすっ飛んでいると思います。いまは研究者の間でも使われなくなっているように思いますが。

美しさやユーザビリティの追求の結果として製品の商品性を高めることが目的であり、それ自体が目的である美術・芸術品(fine art)とは区別される。

→「美しさ」とは何か?また「製品の商品性を高める」ために追求しているのは「ユーザビリティ」だけなのでしょうか?「ユーザビリティ」の意味は多義的で、定義も定まっていません。言葉としては俗語的な域を出ていない用語だと思いますがいかがでしょうか?またこのテキスト全体が、「純粋美術」と「応用美術」を説明するときに用いられる典型的なテキストをなぞったもので、インダストリアルデザインの第一義的な意味を説明できていません。


以上、まずは修正者に、今回修正された部分の内容について調査、確認をしていただき、改善して頂くことを希望します。内容が本質的に改善されなかった場合、またはノートで議論が進まない場合は、全体的に改変したいと思います。よろしくお願いいたします。--Alphasava 2007年6月29日 (金) 13:13 (UTC)[返信]

→小生として異議があったのは当初の記事で定義に含まれていた「(大企業により)大量生産、大量消費されるものである」のくだりだけであり、その他については特に自説を強く主張するものではありません。御自分が正しい・ベターだと思う内容で、速やかに記事を修正(根本的にでも)して頂いてよいと思う--306E 2007年6月29日 (金) 18:21 (UTC)[返信]
→修正前に議論を踏まえたいと思います。インダストリアルデザインの定義として、このようなものがあります。
「インダストリアル・デザインとは大量生産品を分析し、製造し、発展させる実際活動である。その目標は、資本投下が大きく行われる以前に良しと認められるような形態を見つけ出すこと、そして、広く売れながら適当な利益を上げるような値段で製造され得る形態を見つけ出すことである。 (ハロルド・ヴァン・ドーレン)」
「英語圏において、designは古くから、建築の外装や内装の“装飾(模様)”を示すものとして使われてきた。工業製品の設計という意味で工業製品を設計するエンジニアの間で使われるようになるのは産業革命以降である。さらに──、工業製品の立体形態そのものを美化するための設計までもdesignと呼ぶようになったのは、一九世紀末から二〇世紀初頭に「近代デザイン運動」が起こってからで、industorial designという言葉がアメリカで使われ出したのも、この頃であった。(『日本のデザイン運動 インダストリアルデザインの系譜』)」。
インダストリアルデザインの歴史を踏まえ、第一義として、産業革命以後の産業や工業のなかで誕生した概念であること。“工業製品の設計”という意味に加えて、“形体の、造形上の美的な問題”“製品のあり方、存在意義、使われ方といった文化論的な側面での価値”といったことも付加され、総じて言うならば、「工業製品の審美的な課題に取り組む統一的な計画」ということになるかと思います。(1)についての草案はこういったところですが、「大量生産、大量消費」を「前提」にすることが辛いのであって、「大量生産、大量消費」というテキストは、どうしても産業革命以後の産業や工業の形態を説明するのに抜きがたい部分でもあるように感じます。また、オーダーメイド(カスタムメイド)については、大量生産という枠組みの中で、いかに消費者の多様なニーズに応えられるかというところから生じてきたものであり、やはり「大量生産」というコンテクストが必要になってきます。ただし、「一点モノ」については新しい議論が必要です。例はたくさんあって挙げられないとされておりましたが、根拠として、何かしら例示はあったほうが良いように思います。(※例えば「一点モノ」のテレビとした場合、大量生産せず、コストを度外視して、その一点のために金型から何からをつくるということになると思いますが…。手工業、たとえば刀鍛冶のようなもので、マスプロダクションのシステムを一切用いずに刃物のデザインをするとしたら、それは「インダストリアルデザイナーがプロデュースする刀鍛冶」ということになるのと思います。この場合、私は「プロダクトデザイン」という概念のほうが適切のように思うのですが。)--Alphasava 2007年6月29日 (金) 20:35 (UTC)[返信]