サターン・アイオン
サターン・アイオン | |
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クーペ | |
セダン | |
ボディ | |
ボディタイプ |
2+2ドア クーペ 4ドア セダン |
駆動方式 | FF |
系譜 | |
先代 | サターン・Sシリーズ |
後継 | サターン・アストラ |
サターン・アイオン(Saturn ION)はアメリカの自動車メーカー・ゼネラルモーターズ(GM)が製造し、サターンブランドで2004年から2006年まで販売していた自動車である。
歴史[編集]
アイオンは小型車としてヒットしたSシリーズの後継車種として2004年に登場した。シボレー・コバルトと同様に「デルタプラットフォーム」を採用している。
ラインナップは先代から引き続き2+2ドアクーペの「クアッドクーペ」、セダンとなっており、ステーションワゴンは北米市場ではニーズが少ないためラインナップ落ちしている。先代のSシリーズではSOHCとDOHCをラインナップしていたが、このアイオンではDOHC「エコテック」エンジンのみのラインナップとなる。クーペモデルにはSシリーズと同様に観音開きのドアを採用している。
マニュアルトランスミッションはドイツのゲトラグ製で、スポーツモデルの性格が与えられていたがエンジン出力は140hpにとどまっていた。しかし2004年にはレカロシート、専用スポイラー、専用設計のサスペンションを装備した「レッドライン」をリリース。本モデルにはターボチャージャーが装備されており、最高出力205hpをたたき出し、スポーツコンパクトモデルとして昇華することとなる。
2005年にマイナーチェンジが行われ、ECUの改良とエンジンノイズ低減のためのエンジンカバーを装着、2006年にもマイナーチェンジを行い、2.4リットル170hpのエコテックエンジンを搭載したモデルがラインナップに追加された。
なお、アイオンは2006年限りで生産を終了、後継車種にはオペル・アストラをサターン向けにリデザインした「サターン・アストラ」があてられることになる。
2010年以降、アメリカ道路交通安全局は、アイオンのパワーステアリングの不具合により衝突事故が発生しているとして調査を実施していたが、2014年に発生したゼネラルモーターズ大規模リコール (2014年)において、原因となったイグニッションのほかパワーステアリング機構も対象に含まれたことから調査は終了している[1]。
出典[編集]
- ^ “米当局がGM「サターン・アイオン」調査打ち切り、リコール受け”. ロイター (ロイター通信社). (2014年4月22日) 2014年4月22日閲覧。