グイン・サーガ
グイン・サーガ | |
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ジャンル | ヒロイック・ファンタジー[1]、群像劇[2] |
小説 | |
著者 | 栗本薫(130巻まで) |
イラスト | 加藤直之 天野喜孝 末弥純 丹野忍 |
出版社 | 早川書房 |
レーベル | ハヤカワ文庫 |
刊行期間 | 1979年9月 - |
巻数 | 既刊175巻(本編148巻+外伝27巻) (2023年7月現在) |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | ライトノベル |
ポータル | 文学 |
『グイン・サーガ』は、栗本薫による日本のヒロイック・ファンタジー小説。1979年9月の第1巻『豹頭の仮面』の刊行以来、コンスタントに巻数を重ね、100巻を越えてなお多くの読者を獲得しているベストセラー小説シリーズである。2022年1月時点で累計発行部数は3300万部を突破している[3]。
自身の出生さえ分からない豹頭の戦士であるグインを主人公として、架空の世界、架空の時代に生きる、彼を中心とするさまざまな人物の生と死の波乱を描いたサーガ(大河小説)。国と国とのあいだで繰り広げられる戦争、策謀、興亡の歴史を背景として、その宮廷、あるいは市井に生きるさまざまな人物の野望、妄執、友情、決別、恋愛といった愛憎が織りなす壮大な人間模様を紡ぎだしていく。
作品史[編集]
ヒロイックファンタジーの執筆を準備していた栗本薫が高千穂遙の『美獣』を読み、予定していたキャラクターのインパクトの弱さを痛感して改めて本作を書き下ろすに至った。シリーズ開幕当初から正伝のみで全100巻という構想が明かされており[4]、2005年4月には第100巻となる『豹頭王の試練』が刊行された[5]。もっとも、100巻で構想通りには物語は完結せず[6]、それどころか、完結に至るまでにはまだ多くの展開が残されていることは確実で、どこまで続くかは作者自身にも予想がついていないとされていた。作者の死去により、正伝が130巻、外伝が22巻(上下巻1編を含むため23冊)刊行された時点で中断したが[7]、その後は複数の作家により執筆が再開され、続篇の刊行が続いている(詳細については、下記の「作者死去後の動向」を参照)。
発表形態としては、ハヤカワ文庫から書き下ろしで発売される(第1巻『豹頭の仮面』および外伝の一部は、先行して雑誌(主に『S-Fマガジン』)や関連書籍に掲載された)。表紙、口絵、本文イラストは加藤直之(正伝1 - 19巻、外伝1 - 5巻)、天野喜孝(正伝20 - 56巻、外伝6 - 9巻)、末弥純(正伝57 - 87巻、外伝10 - 16巻)、丹野忍(正伝88 - 、外伝17 - )が手がけている。
2003年には、アメリカ合衆国Vertical社より英語版の発売が開始された。続いて、2005年にはBlanvalet Taschenbuchverl社よりドイツ語版、Editrice Nord社よりイタリア語版、БИТВА В НОСФЕРУСЕ社よりロシア語版、2006年にはFleuve Noir社よりフランス語版の出版が開始された。2009年には大元C. I.社より朝鮮語版が3巻まで同時刊行で出版が開始されたものの、2010年の6巻を最後に事実上出版は中止、その後6巻全巻が絶版になった。中国語版の出版も予定されている。
2000年には柳澤一明の作画により、外伝『七人の魔道師』の漫画化が開始された。作品はメディアファクトリー発行の『コミックフラッパー』誌に2003年まで連載後、単行本化された。2006年9月にジャイブ社から出版された『栗本薫 THE COMIC グイン・サーガ』には沢田一の作画によって漫画化された正伝の一部が収録されており、2007年1月にはそれに新たに書き下ろしを加えたものが同社から『グイン・サーガ1』として出版された。その後、同社刊の漫画雑誌『月刊コミックラッシュ』で2008年4月号から2010年6月号まで新章が連載された。
著名な日本のファンタジー小説であるにもかかわらず、刊行開始以来30年弱にわたり映像化されなかったが、2009年4月にテレビアニメ化された(グイン・サーガ (テレビアニメ)を参照)。
作者死去後の動向[編集]
2009年5月26日、栗本がすい臓がんのため死去し、本作は未完成作品となった[8]。栗本は生前に病床で130巻のちょうど半分の地点まで原稿執筆を終えており[注 1]、遺作となった第130巻「見知らぬ明日」(同年12月発売)まで予定通り刊行された(第2章第4節に「未完」の文字がある)。130巻あとがきで夫の今岡清は、新装版後書きでの栗本の「誰かがこの物語を語り継いでくれればよい」という言葉に心を動かされたこと、そしてグイン・サーガが今後さまざまな形で語り継がれてもよい、と発言している。なお、『グイン・サーガ・ワールド 5』での今岡のあとがきによれば、絶筆部分以降のプロットは残っておらず、今後の展開のための覚書のみが残されているという。
同年12月、このシリーズに日本SF大賞特別賞が[9]、翌2010年8月には星雲賞日本長編部門が与えられた。
2011年、早川書房は同年5月より雑誌形式の文庫本『グイン・サーガ・ワールド』を季刊ペースで刊行すると発表した。前述した「『グイン・サーガ』を様々な人に語り継いでもらいたい」という栗本の遺志を受け、久美沙織や牧野修がグイン・サーガを外伝形式で執筆するほか、栗本の未完原稿の一部が公開された[10]。
2012年9月に発売された『グイン・サーガ・ワールド 5』より、五代ゆう、宵野ゆめによる正編の続編の発表が行われ、2013年11月からは、この続編を文庫化した書籍が正編のナンバリングを受け継ぎ、第131巻「パロの暗黒」(五代ゆう)・132巻「サイロンの挽歌」(宵野ゆめ)として刊行された[11]。以降は随時続巻され、絶筆部分の直接の続きも133巻「魔聖の迷宮」(五代ゆう)より刊行される[12]という、複数作家による巨大なグイン・サーガ・ワールドの様を呈している。本作はかなりの長編作品となっており途中の巻で未読状態になってしまう読者も少なくないが、五代はどの巻から読み始めても前後が分かるように意識して書いていると自身のTwitterでコメントしている[6]。
2013年〜2016年(131巻〜140巻)の間は奇数巻を五代ゆうが(主にパロ・ヤガ・沿海州の話を担当)、偶数巻を宵野ゆめが(主にケイロニアの話を担当)執筆した。2017年以降(141巻〜)は五代ゆうによる一人体制となっている。
あらすじ[編集]
首都クリスタルへのモンゴール軍の奇襲により、中原の歴史ある国パロは滅亡の危機に瀕していた。国王、王妃までもがモンゴール兵の手により殺害されるという状況の中、家臣はパロ王家に太古より伝わる古代機械(物質転送装置)を用いて、国王の長男にして王太子であるレムスと、その双子の姉リンダを友邦国アルゴスへ移送しようとした。が、古代機械の座標設定に狂いが生じ、2人はあろうことか敵勢力のまっただ中、モンゴール辺境にある魑魅魍魎の跋扈するルードの森へと転送されてしまった。
身を守るすべとてなく、ただ怯えて身を隠すしかなかったレムスとリンダを、ついにモンゴール軍の小隊が発見し、絶体絶命の危機に追いつめる。しかしその時、突如として現われた豹頭人身の異形の超戦士が小隊を全滅させ、双子は難を逃れる。自分自身の名と「アウラ」「ランドック」という2語を除き、全ての記憶を失っていたこの豹頭の男グインは、戦いの後で憔悴し切って倒れるが、リンダの介護によって間もなく体力を取り戻し、以後2人と行動をともにすることとなる。
死霊を始めとする魑魅魍魎の襲撃から、一夜の間は辛くも逃れた彼らだったが、翌朝には一帯を支配するモンゴールの出城・スタフォロス城の軍勢に再び発見され、衆寡敵せず投降を余儀なくされる。全身を業病に冒された「黒伯爵」こと城主ヴァーノン伯爵により投獄されたグインらは、隣の牢に収監されていた“紅の傭兵”の異名を持つ若き傭兵・イシュトヴァーンと出逢う。その夜、半獣半人の蛮族セム族がスタフォロス城に攻め入った混乱に乗じ、獄中でリンダと知り合ったセム族の娘スニを加えた4人は、スタフォロス城から眼下に流れる暗黒の河・ケス河へと身を投じて脱出に成功する。そして翌朝、彼らより先に脱出に成功していたイシュトヴァーンが一行に加わり、川の対岸・妖しい瘴気渦巻く砂漠の地ノスフェラスを最初の舞台として、レムスとリンダの、故国を目指す苦難の旅が始まるのである。(以上、第2巻『荒野の戦士』冒頭部まで)
登場人物[編集]
この物語の主人公は、タイトルが示す通りグインに他ならないが、物語はグインを含めた群像劇の要素が強く、それゆえ常にグインを中心に語られるわけではない。したがって、20巻以上にわたってグインが不在のままに物語が進行する場合もあり、その時には、他に主役級とされる登場人物や、中原の三大国をはじめとした諸国の宮廷、ときには庶民や脇役の視点までをも交えながら物語が展開することになる。
物語中、歴史はよく運命神ヤーンの織るタペストリーに例えられる。ヤーンは、物語のカギを握る人物を糸とし、彼らをたぐり寄せ、絡ませあうことによって、愛憎や因縁を生みながら、大きな運命の模様を描いていくのである。
世界観[編集]
記事の体系性を保持するため、 |
話題[編集]
「豹頭の仮面」改訂版発行の経緯[編集]
第1巻「豹頭の仮面」に登場する、全身を極めて伝染性の高い業病に冒されたヴァーノン伯爵は、当初、その業病を「癩病」、人物の通称を「癩伯爵」と記されていた。だが、その病の描写が、本来の「癩病(ハンセン病)」のものとは著しく異なり、人々の間にいまだ流布している病に対する誤解とそれに基づく差別をさらに助長しかねないものであるとして、全国ハンセン病患者協議会より、作者及び出版社に対する抗議があった。
その抗議に対し、作者及び出版社は全面的に謝罪し、1982年3月以降の重版分から、作中の病の描写はフィクションとしてのものであり、実際の病とはまったく異なる関係のないものであることなどを記した文を巻末に註記することで、協議会と和解した。
その後、作者及び出版社は該当する部分について自主的に全面改訂を行い、「癩病」→「黒死病」、「癩伯爵」→「黒伯爵」等と書き換えた改訂版を1983年1月に発行し、以前の版を絶版とした。
ギネスブックへの申請[編集]
正伝第93巻が発行された2004年4月、早川書房が米国の英語版を元に算出した3022万5000文字の「世界最長の小説」としてギネス・ワールド・レコーズ社に申請したが、1冊にまとめられた作品ではないという理由で却下された。早川書房は3000万文字以上の作品を1冊にまとめるのは事実上不可能であるとして、複数冊にわたる作品に関するカテゴリーの新設を求めたが、これも拒否された[13]。
なお、ギネスブック認定[注 2]の世界最長の小説は、2004年版まではマルセル・プルーストの『失われた時を求めて』の960万9000文字、2005年版ではサイモン・ロバーツの『ニカーズ』[注 3]の1415万6074文字である[14]。2007年版では『失われた時を求めて』が「世界最長の小説」とされる[15]。
百の大典[編集]
2005年4月9日、《グイン・サーガ》100巻達成記念イベント「百の大典」が、 九段会館にて開催された。
- 第1部 栗本薫インタビュー
- 第2部 歴代イラストレーター座談会
- 第3部 中島梓ライブ
- 出演者:中島梓(p)、花木佐千子 (Vo)、山下弘治 (Bs)、岡田佳大 (Dr)
- 第4部 グイン・サーガ・クイズ大会
来場者には、作品の表紙イラストをモチーフとした特製ポストカードなどが配布された。また、会場では、正伝第100巻『豹頭王の試練』特装版サイン本の販売が行われた。あわせて、グイン・サーガの電子出版およびグイン・サーガのアニメーション化についての発表が行われた。
直筆原稿電子化・閲覧[編集]
2010年、栗本の夫・今岡清は散逸防止のために約1万5千枚の『グイン・サーガ』直筆原稿を、栗本の生誕地である葛飾区の区立中央図書館に寄贈した[16]。図書館は単に保存するだけではなく、数年をかけてスキャニングを行い、2013年4月から館内に設置した専用パソコンで電子ファイルとして閲覧できるようになった。これは閲覧専用であり、データのコピーや館外貸出しは不可能である。なお、全体の約10%程度が図書館のサイト内にある「かつしかデジタルライブラリー」にアップロードされており[17]、こちらは日本国中でインターネットにアクセス可能な環境があれば誰でも見ることができる。
評価[編集]
ウェブサイト「シネマトピックス」は本作について、「ヒロイック・ファンタジーの要素と『三国志』的な群像青春小説の要素を融合した、躍動感あふれる物語」であると表現している[5]。また同サイトは、多数の魅力的な登揚人物が様々な要素を含む劇的な物語展開のなかで翻弄され、成長や破滅をしていく様が描かれていると評している[5]。
ウェブサイト「あにぶ」の井之上は本作の特徴について、「ページ全体において改行のないセリフで埋め尽くされており、小説を読むのが苦手な人は眩暈がするような紙面の黒さ」であるとしている[7]。また、同氏は本作の印象について、「本格的なシルクスクリーン絵画が挿し絵が美しくもなんとなく近寄りがたい」と述べている[7]。
ゲームライター・編集者の石井ぜんじは上述の通り群像劇となっている点や異世界そのものを描き構築することが意識されている点が現代ファンタジーでも違和感のないゲーム世界的な感覚を覚え、これらの要素を鑑みると本作を「ライトノベルの元祖」と呼んでも不思議ではないと評している[18]。
既刊一覧[編集]
ハヤカワ文庫版[編集]
表紙、口絵(正伝130、外伝22まで)、本文のイラスト担当は以下の通り。
正伝[編集]
巻数 | タイトル | 発行日付 | ISBN |
---|---|---|---|
1 | 豹頭の仮面 | 1979年9月30日 | 4-15-030117-4 |
2 | 荒野の戦士 | 1979年10月15日 | 4-15-030118-2 |
3 | ノスフェラスの戦い | 1980年3月15日 | 4-15-030120-4 |
4 | ラゴンの虜囚 | 1980年6月30日 | 4-15-030122-0 |
5 | 辺境の王者 | 1980年10月15日 | 4-15-030125-5 |
6 | アルゴスの黒太子 | 1981年5月31日 | 4-15-030132-8 |
7 | 望郷の聖双生児 | 1981年7月31日 | 4-15-030139-5 |
8 | クリスタルの陰謀 | 1981年10月15日 | 4-15-030141-7 |
9 | 紅蓮の島 | 1981年12月31日 | 4-15-030147-6 |
10 | 死の婚礼 | 1982年5月15日 | 4-15-030154-9 |
11 | 草原の風雲児 | 1982年9月15日 | 4-15-030158-1 |
12 | 紅の密使 | 1982年11月30日 | 4-15-030162-X |
13 | クリスタルの反乱 | 1983年3月31日 | 4-15-030168-9 |
14 | 復讐の女神 | 1983年6月15日 | 4-15-030172-7 |
15 | トーラスの戦い | 1983年7月31日 | 4-15-030175-1 |
16 | パロへの帰還 | 1983年9月30日 | 4-15-030177-8 |
17 | 三人の放浪者 | 1984年2月29日 | 4-15-030182-4 |
18 | サイロンの悪霊 | 1984年5月31日 | 4-15-030187-5 |
19 | ノスフェラスの嵐 | 1984年10月31日 | 4-15-030193-X |
20 | サリアの娘 | 1985年2月15日 | 4-15-030199-9 |
21 | 黒曜宮の陰謀 | 1985年5月15日 | 4-15-030201-4 |
22 | 運命の一日 | 1985年9月30日 | 4-15-030207-3 |
23 | 風のゆくえ | 1985年12月15日 | 4-15-030211-1 |
24 | 赤い街道の盗賊 | 1986年5月31日 | 4-15-030219-7 |
25 | パロのワルツ | 1986年10月31日 | 4-15-030230-8 |
26 | 白虹 | 1987年2月28日 | 4-15-030235-9 |
27 | 光の公女 | 1987年8月15日 | 4-15-030245-6 |
28 | アルセイスの秘密 | 1988年5月15日 | 4-15-030265-0 |
29 | 闇の司祭 | 1988年10月15日 | 4-15-030278-2 |
30 | サイロンの豹頭将軍 | 1989年7月15日 | 4-15-030298-7 |
31 | ヤーンの日 | 1989年12月15日 | 4-15-030311-8 |
32 | ヤヌスの戦い | 1990年4月30日 | 4-15-030318-5 |
33 | モンゴールの復活 | 1990年7月31日 | 4-15-030325-8 |
34 | 愛の嵐 | 1990年10月31日 | 4-15-030334-7 |
35 | 神の手 | 1991年4月30日 | 4-15-030350-9 |
36 | 剣の誓い | 1991年10月31日 | 4-15-030363-0 |
37 | クリスタルの婚礼 | 1992年2月15日 | 4-15-030369-X |
38 | 虹の道 | 1992年3月31日 | 4-15-030374-6 |
39 | 黒い炎 | 1992年4月30日 | 4-15-030375-4 |
40 | アムネリアの罠 | 1992年9月30日 | 4-15-030381-9 |
41 | 獅子の星座 | 1992年12月31日 | 4-15-030385-1 |
42 | カレーヌの邂逅 | 1993年10月31日 | 4-15-030392-4 |
43 | エルザイムの戦い | 1994年3月31日 | 4-15-030403-3 |
44 | 炎のアルセイス | 1994年6月30日 | 4-15-030405-X |
45 | ユラニアの少年 | 1994年9月30日 | 4-15-030408-4 |
46 | 闇の中の怨霊 | 1994年12月31日 | 4-15-030410-6 |
47 | アムネリスの婚約 | 1995年4月15日 | 4-15-030507-2 |
48 | 美しき虜囚 | 1995年6月15日 | 4-15-030517-X |
49 | 緋の陥穽 | 1995年9月15日 | 4-15-030526-9 |
50 | 闇の微笑 | 1995年11月15日 | 4-15-030534-X |
51 | ドールの時代 | 1996年4月30日 | 4-15-030549-8 |
52 | 異形の明日 | 1996年6月15日 | 4-15-030556-0 |
53 | ガルムの標的 | 1996年9月30日 | 4-15-030565-X |
54 | 紅玉宮の惨劇 | 1996年12月15日 | 4-15-030572-2 |
55 | ゴーラの一番長い日 | 1997年2月28日 | 4-15-030575-7 |
56 | 野望の序曲 | 1997年5月31日 | 4-15-030577-3 |
57 | ヤーンの星の下に | 1997年8月15日 | 4-15-030585-4 |
58 | 運命のマルガ | 1997年11月15日 | 4-15-030590-0 |
59 | 覇王の道 | 1998年1月31日 | 4-15-030593-5 |
60 | ガルムの報酬 | 1998年4月15日 | 4-15-030597-8 |
61 | 赤い激流 | 1998年7月15日 | 4-15-030602-8 |
62 | ユラニア最後の日 | 1998年10月15日 | 4-15-030606-0 |
63 | 時の潮 | 1999年1月15日 | 4-15-030608-7 |
64 | ゴーラの僭王 | 1999年2月15日 | 4-15-030610-9 |
65 | 鷹とイリス | 1999年4月15日 | 4-15-030612-5 |
66 | 黒太子の秘密 | 1999年6月15日 | 4-15-030616-8 |
67 | 風の挽歌 | 1999年8月15日 | 4-15-030622-2 |
68 | 豹頭将軍の帰還 | 1999年11月15日 | 4-15-030628-1 |
69 | 修羅 | 1999年12月15日 | 4-15-030629-X |
70 | 豹頭王の誕生 | 2000年2月15日 | 4-15-030631-1 |
71 | 嵐のルノリア | 2000年3月15日 | 4-15-030633-8 |
72 | パロの苦悶 | 2000年5月15日 | 4-15-030638-9 |
73 | 地上最大の魔道師 | 2000年7月15日 | 4-15-030642-7 |
74 | 試練のルノリア | 2000年8月15日 | 4-15-030644-3 |
75 | 大導師アグリッパ | 2000年10月15日 | 4-15-030648-6 |
76 | 魔の聖域 | 2000年12月15日 | 4-15-030653-2 |
77 | 疑惑の月蝕 | 2001年2月15日 | 4-15-030657-5 |
78 | ルノリアの奇跡 | 2001年3月15日 | 4-15-030659-1 |
79 | ルアーの角笛 | 2001年6月15日 | 4-15-030665-6 |
80 | ヤーンの翼 | 2001年8月15日 | 4-15-030671-0 |
81 | 魔界の刻印 | 2001年10月15日 | 4-15-030677-X |
82 | アウラの選択 | 2001年12月15日 | 4-15-030682-6 |
83 | 嵐の獅子たち | 2002年2月15日 | 4-15-030689-3 |
84 | 劫火 | 2002年4月15日 | 4-15-030691-5 |
85 | 蜃気楼の彼方 | 2002年6月15日 | 4-15-030695-8 |
86 | 運命の糸車 | 2002年8月15日 | 4-15-030698-2 |
87 | ヤーンの時の時 | 2002年12月15日 | 4-15-030706-7 |
88 | 星の葬送 | 2003年2月15日 | 4-15-030710-5 |
89 | 夢魔の王子 | 2003年4月15日 | 4-15-030715-6 |
90 | 恐怖の霧 | 2003年6月15日 | 4-15-030723-7 |
91 | 魔宮の攻防 | 2003年8月15日 | 4-15-030732-6 |
92 | 復活の朝 | 2003年10月15日 | 4-15-030739-3 |
93 | 熱砂の放浪者 | 2004年2月15日 | 4-15-030748-2 |
94 | 永遠への飛翔 | 2004年4月15日 | 4-15-030756-3 |
95 | ドールの子 | 2004年6月15日 | 4-15-030760-1 |
96 | 豹頭王の行方 | 2004年8月15日 | 4-15-030765-2 |
97 | ノスフェラスへの道 | 2004年10月15日 | 4-15-030769-5 |
98 | 蜃気楼の旅人 | 2004年12月15日 | 4-15-030773-3 |
99 | ルードの恩讐 | 2005年2月15日 | 4-15-030781-4 |
100 | 豹頭王の試練 | 2005年4月15日 | 4-15-030789-X |
101 | 北の豹、南の鷹 | 2005年5月15日 | 4-15-030795-4 |
102 | 火の山 | 2005年6月15日 | 4-15-030799-7 |
103 | ヤーンの朝 | 2005年8月15日 | 4-15-030807-1 |
104 | 湖畔のマリニア | 2005年10月15日 | 4-15-030818-7 |
105 | 風の騎士 | 2005年12月15日 | 4-15-030826-8 |
106 | ボルボロスの追跡 | 2006年2月15日 | 4-15-030834-9 |
107 | 流れゆく雲 | 2006年4月15日 | 4-15-030842-X |
108 | パロへの長い道 | 2006年6月15日 | 4-15-030851-9 |
109 | 豹頭王の挑戦 | 2006年8月15日 | 4-15-030857-8 |
110 | 快楽の都 | 2006年10月15日 | 4-15-030863-2 |
111 | タイスの魔剣士 | 2006年12月15日 | 4-15-030872-1 |
112 | 闘王 | 2007年2月15日 | 978-4-15-030878-0 |
113 | もう一つの王国 | 2007年4月15日 | 978-4-15-030884-1 |
114 | 紅鶴城の幽霊 | 2007年6月15日 | 978-4-15-030891-9 |
115 | 水神の祭り | 2007年8月15日 | 978-4-15-030897-1 |
116 | 闘鬼 | 2007年10月15日 | 978-4-15-030903-9 |
117 | 暁の脱出 | 2007年11月15日 | 978-4-15-030906-0 |
118 | クリスタルの再会 | 2007年12月15日 | 978-4-15-030911-4 |
119 | ランドックの刻印 | 2008年2月15日 | 978-4-15-030915-2 |
120 | 旅立つマリニア | 2008年4月15日 | 978-4-15-030919-0 |
121 | サイロンの光と影 | 2008年6月15日 | 978-4-15-030927-5 |
122 | 豹頭王の苦悩 | 2008年8月15日 | 978-4-15-030931-2 |
123 | 風雲への序章 | 2008年10月15日 | 978-4-15-030938-1 |
124 | ミロクの巡礼 | 2008年12月15日 | 978-4-15-030943-5 |
125 | ヤーンの選択 | 2009年2月15日 | 978-4-15-030947-3 |
126 | 黒衣の女王 | 2009年4月15日 | 978-4-15-030952-7 |
127 | 遠いうねり | 2009年6月15日 | 978-4-15-030957-2 |
128 | 謎の聖都 | 2009年8月15日 | 978-4-15-030962-6 |
129 | 運命の子 | 2009年10月15日 | 978-4-15-030971-8 |
130 | 見知らぬ明日 | 2009年12月15日 | 978-4-15-030975-6 |
正伝(続)[編集]
栗本薫の逝去後に発行された正伝。巻数は継続されているが、著者は複数体制となっている。141巻以降(2017年-)は五代ゆうによる一人体制。表紙画は引き続き丹野忍が担当している。
巻数 | タイトル | 著者 | 発行日付 | ISBN |
---|---|---|---|---|
131 | パロの暗黒 | 五代ゆう | 2013年11月15日 | 978-4-15-031134-6 |
132 | サイロンの挽歌 | 宵野ゆめ | 2013年12月15日 | 978-4-15-031138-4 |
133 | 魔聖の迷宮 | 五代ゆう | 2014年6月25日 | 978-4-15-031162-9 |
134 | 売国妃シルヴィア | 宵野ゆめ | 2014年10月15日 | 978-4-15-031170-4 |
135 | 紅の凶星 | 五代ゆう | 2015年1月25日 | 978-4-15-031179-7 |
136 | イリスの炎 | 宵野ゆめ | 2015年5月15日 | 978-4-15-031191-9 |
137 | 廃都の女王 | 五代ゆう | 2015年10月15日 | 978-4-15-031206-0 |
138 | ケイロンの絆 | 宵野ゆめ | 2016年4月15日 | 978-4-15-031225-1 |
139 | 豹頭王の来訪 | 五代ゆう | 2016年8月15日 | 978-4-15-031239-8 |
140 | ヤーンの虜 | 宵野ゆめ | 2016年12月15日 | 978-4-15-031255-8 |
141 | 風雲のヤガ | 五代ゆう | 2017年4月15日 | 978-4-15-031270-1 |
142 | 翔けゆく風 | 五代ゆう | 2018年1月25日 | 978-4-15-031313-5 |
143 | 永訣の波濤 | 五代ゆう | 2018年5月25日 | 978-4-15-031328-9 |
144 | 流浪の皇女 | 五代ゆう | 2018年11月15日 | 978-4-15-031348-7 |
145 | 水晶宮の影 | 五代ゆう | 2019年5月15日 | 978-4-15-031376-0 |
146 | 雲雀とイリス | 五代ゆう | 2019年10月15日 | 978-4-15-031397-5 |
147 | 五代ゆう | 2020年7月15日 | 978-4-15-031439-2 | |
148 | トーラスの炎 | 五代ゆう | 2022年11月15日 | 978-4-15-031536-8 |
外伝[編集]
巻数 | タイトル | 発行日付 | ISBN |
---|---|---|---|
1 | 七人の魔道師 | 1981年2月15日 | 4-15-030130-1 |
2 | イリスの石 | 1982年3月31日 | 4-15-030152-2 |
3 | 幽霊船 | 1983年2月28日 | 4-15-030166-2 |
4 | 氷雪の女王 | 1983年12月31日 | 4-15-030180-8 |
5 | 時の封土 | 1984年12月15日 | 4-15-030197-2 |
6 | ヴァラキアの少年 | 1986年2月15日 | 4-15-030214-6 |
7 | 十六歳の肖像 | 1986年12月15日 | 4-15-030233-2 |
8 | 星の船、風の翼 | 1990年3月15日 | 4-15-030316-9 |
9 | マグノリアの海賊 | 1990年12月31日 | 4-15-030338-X |
10 | 幽霊島の戦士 | 1997年6月30日 | 4-15-030582-X |
11 | フェラーラの魔女 | 1997年10月15日 | 4-15-030588-9 |
12 | 魔王の国の戦士 | 1997年12月15日 | 4-15-030592-7 |
13 | 鬼面の塔 | 1998年3月15日 | 4-15-030596-X |
14 | 夢魔の四つの扉 | 1998年6月15日 | 4-15-030600-1 |
15 | ホータン最後の戦い | 1998年9月15日 | 4-15-030604-4 |
16 | 蜃気楼の少女 | 1999年9月15日 | 4-15-030624-9 |
17 | 宝島 | 2002年10月15日 | 上巻:4-15-030702-4 |
2002年11月15日 | 下巻:4-15-030704-0 | ||
18 | <アルド・ナリス王子の事件簿 1> 消えた女官-マルガ離宮殺人事件- |
2003年12月15日 | 4-15-030743-1 |
19 | 初恋 | 2004年5月15日 | 4-15-030759-8 |
20 | <アルド・ナリスの事件簿 2> ふりむかない男 |
2006年1月15日 | 4-15-030833-0 |
21 | 鏡の国の戦士 | 2007年7月15日 | 978-4-15-030894-0 |
22 | ヒプノスの回廊 | 2011年2月15日 | 978-4-15-031021-9 |
外伝(続)[編集]
栗本薫の逝去後に発行された外伝。巻数は継続されているが、著者は複数となっている。
巻数 | タイトル | 著者 | 発行日付 | ISBN |
---|---|---|---|---|
23 | 星降る草原 | 久美沙織 | 2012年9月15日 | 978-4-15-031083-7 |
24 | リアード武侠傳奇・伝 | 牧野修 | 2012年12月15日 | 978-4-15-031090-5 |
25 | 宿命の宝冠 | 宵野ゆめ | 2013年3月15日 | 978-4-15-031102-5 |
26 | 黄金の盾 | 円城寺忍 | 2014年12月25日 | 978-4-15-031177-3 |
27 | サリア遊廓の聖女 | 円城寺忍 | 2023年3月25日 | 1巻:978-4-15-031544-3 |
2023年4月25日 | 2巻:978-4-15-031545-0 | |||
2023年5月25日 | 3巻:978-4-15-031546-7 |
グイン・サーガ・ワールド[編集]
栗本薫の晩年の言葉を受けた今岡清が発起した栗本薫の手によらない「グイン・サーガ」を世に出すプロジェクトによる作品。
第1期(1巻から4巻)は外伝3本の連載とグインサーガに関連する栗本薫作品、日記抜粋などを掲載していた。
第2期(5巻から8巻)は本伝の続編が連載されている。
期 | タイトル | 発行日付 | ISBN |
---|---|---|---|
1 | グイン・サーガ・ワールド1 | 2011年5月15日 | 978-4-15-031032-5 |
グイン・サーガ・ワールド2 | 2011年8月15日 | 978-4-15-031043-1 | |
グイン・サーガ・ワールド3 | 2011年11月15日 | 978-4-15-031049-3 | |
グイン・サーガ・ワールド4 | 2012年2月15日 | 978-4-15-031056-1 | |
2 | グイン・サーガ・ワールド5 | 2012年9月15日 | 978-4-15-031081-3 |
グイン・サーガ・ワールド6 | 2012年12月15日 | 978-4-15-031089-9 | |
グイン・サーガ・ワールド7 | 2013年3月15日 | 978-4-15-031101-8 | |
グイン・サーガ・ワールド8 | 2013年6月15日 | 978-4-15-031114-8 |
愛蔵版[編集]
正伝5巻ずつを1冊にまとめて早川書房より発売された単行本シリーズ。
タイトル | 発行日付 | ISBN |
---|---|---|
愛蔵版グイン・サーガI | 1989年9月30日 | 4-15-203410-6 |
限定版グイン・サーガI | 4-15-203411-4 | |
愛蔵版グイン・サーガII | 1990年10月31日 | 4-15-203451-3 |
限定版グイン・サーガII | 4-15-203452-1 | |
愛蔵版グイン・サーガIII | 1991年11月30日 | 4-15-203497-1 |
愛蔵版グイン・サーガIV | 1993年2月28日 | 4-15-203550-1 |
新装版[編集]
シリーズ開幕30周年とアニメ化を記念し、正伝2巻ずつを1冊にまとめて早川書房より発売された新書シリーズ。
タイトル | 発行日付 | ISBN |
---|---|---|
グイン・サーガI 豹頭 | 2009年3月15日 | 978-4-15-209008-9 |
グイン・サーガII 虜囚 | 978-4-15-209009-6 | |
グイン・サーガIII 辺境 | 2009年4月15日 | 978-4-15-209021-8 |
グイン・サーガIV 望郷 | 978-4-15-209022-5 | |
グイン・サーガV 紅蓮 | 2009年5月15日 | 978-4-15-209026-3 |
グイン・サーガVI 密使 | 978-4-15-209027-0 | |
グイン・サーガVII 復讐 | 2009年6月15日 | 978-4-15-209040-9 |
グイン・サーガVIII 帰還 | 978-4-15-209041-6 |
豪華限定版[編集]
- 『豪華限定版 GUIN SAGA I・II』早川書房、2009年7月25日発行、ISBN 978-4-15-209047-8
- シリーズ開幕30周年を記念し、正伝1巻から100巻を50巻ずつ、二分冊にまとめた限定版。付録として、歴代のイラストレーター(加藤直之、天野喜孝、末弥純、丹野忍)の書き下ろしイラストレーション計4枚と、執筆開始当時に著者が作成していた「グイン・サーガ創作ノート」の一部複製が納められている。
- 『豪華限定版 GUIN SAGA III』早川書房、2010年5月25日発行、ISBN 978-4-15-209112-3
- 栗本薫の一周忌を記念して出版された。正伝101巻から130巻、外伝1巻から21巻を1冊にまとめた限定版。
翻訳版[編集]
発行国 | 言語 | 書籍題名 | 出版社 |
---|---|---|---|
アメリカ | 英語 | THE GUIN SAGA | Vertical |
ドイツ | ドイツ語 | Die Guin Saga | Blanvalet Taschenbuchverl |
フランス | フランス語 | GUIN SAGA | Fleuve Noir |
イタリア | イタリア語 | Saga di Guin | Editrice Nord |
ロシア | ロシア語 | Сага о Гуине | Астрель-СПб |
韓国 | 朝鮮語 | 구인사가 | 大元 C.I. |
関連書籍[編集]
解説本[編集]
- 『グイン・サーガ・ハンドブック』 ハヤカワ文庫、1990年11月15日発行、ISBN 4-15-030335-5
- 累計1000万部突破を記念して出版された解説本。正伝1 - 34巻、外伝1 - 8巻をもとにした人名事典、グイン・サーガ研究、中原世界Q&A、キレノア大陸観光案内などの他、グイン・サーガより遥かな未来を舞台とした短編『悪魔大祭』が収められている。
- 『グイン・サーガ・ハンドブック1』 ハヤカワ文庫、1999年6月15日発行、ISBN 978-4-15-030617-5
- 上記『グイン・サーガ・ハンドブック』の改訂版。
- 『グイン・サーガ・ハンドブック2』 ハヤカワ文庫、1999年7月31日発行、ISBN 978-4-15-030621-2
- シリーズ開始20周年を記念して出版された解説本。正伝35 - 66巻、外伝9 - 15巻をもとにした人名事典、正伝1 - 66巻、外伝1 - 15巻をもとにした用語事典、グルメ、魔道、前史に関するグイン・サーガ研究などの他、20歳のアルド・ナリスを主人公とした短編『クリスタル・パレス殺人事件』が収められている。
- 『グイン・サーガ・ハンドブック3』 ハヤカワ文庫、2005年4月15日発行 ISBN 978-4-15-030790-5
- 第100巻刊行を記念して出版された解説本。正伝67 - 100巻、外伝16 - 19巻をもとにした人名・用語事典、五大都市研究などの他、「煙とパイプ亭」のゴダロ一家を主人公とした短編『アレナ通り十番地の精霊』が収められている。
- 『グイン・サーガ・ハンドブックFinal』 ハヤカワ文庫、2010年2月15日発行、ISBN 978-4-15-030982-4
- 著者の死去を受けて出版された解説本。小谷真理による作品論、全作品を網羅した人名・用語事典、全ストーリー紹介が収められている。
- 『グイン・サーガ読本』 早川書房、1995年11月15日発行、ISBN 978-4-15-207968-8
- 第50巻刊行を記念して出版された解説本。正伝1 - 50巻、外伝1 - 8巻をもとにした人名辞典、ストーリーガイドなどの他、外伝『黄昏の国の戦士 第一部 幽霊島の戦士』、グイン・サーガの原形となった中編『氷惑星の戦士』が収められている。
- 『グイン・サーガ・オフィシャル・ナビゲーション・ブック』 早川書房、2004年9月30日発行、ISBN 978-4-15-208592-4
- シリーズ開始25周年を記念して出版された解説本。キャラクター人気投票結果に合わせたキャラクター紹介、戦争および恋愛から読み解くグイン・サーガなどの他、外伝『鏡の国の戦士 第一話 蛟が池』が収められている。
- 『別冊宝島 グイン・サーガ PERFECT BOOK 剣と魔法と愛の世界のすべてがわかる!!』 宝島社、2004年2月27日発行、ISBN 4-7966-3920-9
- ヴィジュアルを重視して作成された解説本。キャラクター大辞典、魔道辞典、イラストレーション・コレクションなどの他、ミュージカル『グイン・サーガ 炎の群像』脚本が収められている。
- 『グイン・サーガの鉄人』 早川書房、2009年7月15日発行、ISBN 978-4-15-209052-2
- シリーズ開始30周年を記念して出版されたクイズ形式の解説本。正伝1 - 127巻、外伝1 - 21巻からストーリーに沿った問題が100問出題されており、解答と合わせて物語に関する詳細な解説が収められている。
- 『グイン・サーガ PERFECTBOOK for ANIMATION』 宝島社、2009年10月6日発行、ISBN 4-7966-6961-2
- アニメ『グイン・サーガ』のファンブック。ワールドガイド、キャラクター図鑑、ストーリーガイドが掲載され同年放送されたテレビアニメーションの補完をしている。
漫画[編集]
- 栗本薫(原作) / 柳澤一明(作画) 『グイン・サーガ 七人の魔道師』 メディアファクトリー〈MFコミックス〉、全3巻
- 2001年3月1日発行、ISBN 4-88991-775-6
- 2002年1月31日発行、ISBN 4-8401-0404-2
- 2003年1月31日発行、ISBN 4-8401-0478-6
- 栗本薫(原作) / 沢田一(作画) 『グイン・サーガ』 ジャイブ〈CR COMICS〉、全6巻
- 2007年2月3日発行、ISBN 978-4-86176-365-6
- 2007年12月15日発行、ISBN 978-4-86176-422-6
- 2008年10月13日発行、ISBN 978-4-86176-573-5
- 2009年4月13日発行、ISBN 978-4-86176-649-7
- 2009年10月15日発行、ISBN 978-4-86176-724-1
- 2010年6月13日発行、ISBN 978-4-86176-769-2
画集[編集]
- 天野喜孝 『天野喜孝 グイン・サーガ画集』 早川書房、1996年3月15日発行、ISBN 978-4-15-207984-8
- 末弥純 『末弥純 グイン・サーガ画集』 早川書房、2003年9月30日発行、ISBN 978-4-15-208514-6
- 加藤直之 『加藤直之 グイン・サーガ画集』 早川書房、2010年3月25日発行、ISBN 978-4-15-209120-8
- 丹野忍 『丹野忍 グイン・サーガ画集』 早川書房、2010年5月25日発行、ISBN 978-4-15-209125-3
天狼叢書[編集]
作者の個人事務所である「天狼プロダクション」発行の、同性愛をモチーフとする作品を収めた個人誌「天狼叢書」に、番外編として以下のものが収められている。
- 『ローデス・サーガ 南から来た男(上・下)』1999年12月31日発行
- ケイロニアの盲目の選帝侯、「黒衣のロベルト」ことローデス侯ロベルトを主人公とした『ローデス・サーガ』の第1巻。ロベルトと黒人の逃亡奴隷ブライ、ベルデランド侯ユリアスとその弟レグルスの愛憎劇が描かれている。
- 『ローデス・サーガ 眠り姫の夜 風が丘恋唄1』2000年12月31日発行
- 『ローデス・サーガ』の第2巻。ロベルトとケイロニア皇帝アキレウスとの交情を中心とした物語が描かれている。
- 『マルガ・サーガ 凶星』2000年8月15日発行
- マルガで隠遁生活を送っていた頃のナリスとヴァレリウスとの愛憎劇を中心とした物語。5編の短編が収められている。
- 『マルガ・サーガ2 みずうみ』2009年12月30日発行
- 『マルガ・サーガ 凶星』の続編。5編の中短編が収められている。
同人誌[編集]
以下の作者の個人同人誌に、いくつかの番外編が収められている。
- 『FULLHOUSE 1』1990年12月23日発行
- 同性愛をモチーフとした同人誌第1巻。
- 『FULLHOUSE 2』1992年8月15日発行
- 同性愛をモチーフとした同人誌第2巻。
- 『FULLHOUSE 3』1996年8月26日発行
- 同性愛をモチーフとした同人誌第3巻。
- 『FULLHOUSE 4』1997年10月3日発行
- 同性愛をモチーフとした同人誌第4巻。
- 『FULLHOUSE Special 2 中島梓脚本集』1995年11月9日発行
- 作者の舞台(「マグノリアの海賊」 / 「グイン・サーガ 炎の群像」)脚本集第2巻。
- 『VALERIUS MAGAZINE』1985年8月11日発行
- 作者自身が会長をつとめたヴァレリウス・ファンクラブの会誌。
- 『浪漫之友』2005年4月1日創刊
- 同性愛をモチーフとした季刊同人誌。
関連作品[編集]
テレビアニメ[編集]
2009年4月から9月まで、NHK-BS2にて放送された[19]。
イメージアルバム[編集]
グイン・サーガのストーリーをもととして、映画のサウンドトラック風に音楽化した作品。全て日本コロムビアより発売。
作曲・編曲は淡海悟郎。『グラフィティ』の1曲を栗本薫、『炎の群像』の全曲を中島梓が作詞している。また『炎の群像』の一部楽曲は中島梓の作曲による。
タイトル | 収録曲 | 演奏 | 発売日 | 備考 |
---|---|---|---|---|
辺境篇 |
|
淡海悟郎&ビッグ・マウス | 1983年10月21日 | 正伝1 - 5巻のストーリーを音楽化。 |
陰謀篇 |
|
1984年9月21日 | 正伝6 - 10巻のストーリーを音楽化。 | |
戦乱篇 |
|
淡海悟郎&ビッグ・マウスwith大魔道管弦楽団 | 1985年3月21日 | 正伝11 - 16巻のストーリーを音楽化。 |
グラフィティ |
|
1985年12月21日 | 主役級の登場人物8人をテーマとした楽曲が収められている。 「《GUIN》with Panther Head」の作詞は栗本薫。 | |
七人の魔道師 |
|
淡海悟郎と怨霊楽団 | 1986年9月1日 | 外伝1巻のストーリーを音楽化。 |
氷雪の女王/時の封土 |
【DISC I】
【DISC II】
|
LEGEND (DISC I)、淡海悟郎 (DISC II) | 1993年10月21日 | 外伝4、5巻のストーリーを音楽化。2枚組。 |
イリスの石 |
|
淡海悟郎 | 1994年9月21日 | 外伝2巻のストーリーを音楽化。 |
ノスフェラスの嵐 |
|
淡海悟郎 (1 - 5)、LEGEND (6 - 8) | 1995年1月1日 | 正伝19、24巻(第4話)のストーリーを音楽化。 |
ケイロニア篇 |
|
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団 | 1995年7月21日 | 正伝17、18、20 - 23巻のストーリーを音楽化。 |
炎の群像 |
|
- | 1995年11月1日 | 1995年上演のミュージカルに使用された楽曲集。 |
光の公女 |
|
淡海悟郎 (3,5,7)、LEGEND (1,2,4,6,8) | 1996年10月1日 | 正伝24、26、27、31巻のストーリーをもとにして、 イシュトヴァーンによるアムネリス救出劇を中心として音楽化。 |
幽霊船 |
|
淡海悟郎 | 1997年5月21日 | 外伝3巻のストーリーを音楽化。 |
限定ボックス[編集]
- 『グイン・サーガ クロニクル』 トイズワークス
- 『グイン・サーガBOX PANDORA』 早川書房、2006年9月30日発行、ISBN 978-4-15-600002-2
- 『グイン・サーガ・オフィシャル・ナビゲーション・ブック』表紙イラストを立体化したフィギュア、グイン・サーガ世界の地図、トレーディング・カード、外伝「ヒプノスの回廊」収録の小冊子などを収録した限定ボックス。
ゲーム[編集]
ゲームブック[編集]
- 多摩豊 『グイン・サーガ 1 ラルハスの戦い』 ハヤカワ文庫GB、1986年12月15日発行、ISBN 4-15-090001-9
- 正伝第1巻から第16巻を題材としたアドベンチャー・ゲームブック。
コンピュータゲーム[編集]
- 『グイン・サーガ 豹頭の仮面』 発売元:ビクター音楽産業、開発元:ジャスト
- 『グイン・サーガmobile』 配信元:スクエニモバイル、開発元:スクウェア・エニックス
- TVアニメーションを下敷きにした、2009年配信のモバイルゲーム。2011年3月末配信終了。
ボードゲーム[編集]
- 『グイン・サーガ』 ツクダホビー
- 正伝第1巻から第16巻を題材にし、モンゴール軍とグインたち、ラゴン、セムとの戦闘を取り扱ったウォー・シミュレーションゲーム(ボードゲーム)。ノスフェラスを舞台として、グインたちとセム、ラゴン連合軍対モンゴール軍の戦いをゲーム化した「ノスフェラス」と、パロとゴーラ、ノスフェラスの一部を舞台として、パロ軍対モンゴール軍の戦いをゲーム化した「パロ」の、2つのゲームが収められていた。
テーブルトークRPG[編集]
- 『グイン・ワールド』 ツクダホビー
- テーブルトーク・ロールプレイングゲーム『ローズ・トゥ・ロード』のヴァリアント・ゲーム。『ローズ・トゥ・ロード』のルールを基本とし、セットには『ローズ・トゥ・ロード』のルールブックが同梱されていた。それに加えて、多摩豊デザインによる、グイン・サーガ世界用の追加ルールやデータの冊子、マップ類などを追加して、グイン・サーガをロールプレイで楽しむことができるようにしたもの。シナリオとして「キタラの秘密」が収められていた。
ミュージカル[編集]
マグノリアの海賊[編集]
1991年1月18日から27日までの10日間に、新宿シアターアプルにて、昼夜合わせて14公演が行われた。
- キャスト
- イシュトヴァーン(若き海賊団の首領):後藤宏行
- ナナ(ダリアの町の踊り子):春風ひとみ
- ルネ(男装の騎士。シリア姫の護衛係):マッハ文朱
- シリア姫(ダリア大公の一人娘):平吉佐千子
- ラン(イシュトヴァーンの一の子分):川平慈英
- 大公(ダリアの島の支配者):治田敦
- リサ(かもめ亭のおかみ):木月京子
- リオ(島の歌手):よしろう広石/峯藤高(ダブルキャスト)
- ダグ(イシュトヴァーンの子分):西沢仁
- パック(イシュトヴァーンの子分):ハマン
- アマリア(ダリアの町の娘):杉本亜利砂
- ミア(ダリアの町の娘):藤原満美子
- エリ(ダリアの町の娘):国分美和
- ダン(ダリアの人):岡本順太郎
- ならず者:大塚敏民
- ルー(海賊):長南賀信
- リナ(踊り子):上月真琴
- スタッフ
- 原作:栗本薫
- 脚本・演出・音楽:中島梓
- 衣裳デザイン:天野喜孝
- 作詞:アンあんどう/中島梓
- 音楽監督:栗田信生
- 振付:名倉加代子
- 美術:下山次郎
- 照明:三上良一
- 音響:大野雅美
- 衣裳:菊田光次郎
グイン・サーガ炎の群像[編集]
グイン・サーガ50巻記念作品として制作された。正伝第1巻から第16巻を題材としてミュージカル化。モンゴールのパロ占領、レジスタンス等によるモンゴール敗退までを描く。ただし、舞台はパロに限られており、ノスフェラスのエピソードは登場しない。本来、主人公であるはずのグインも、人間で演ずることは不可能であるとして登場していない。
- 1995年11月9日 - 26日:東京 シアターアプル
- 1995年12月1日 - 10日:大阪 シアター・ドラマシティ
- 主要スタッフ
- 原作:栗本薫
- 脚本、作曲、作詞、演出:中島梓
- 作曲、音楽監督:淡海悟郎
- 美術監督:天野喜孝
- 主要キャスト
- アルド・ナリス:宮内良
- アムネリス:朝香じゅん
- レムス:大沢健
- リンダ:鈴木ほのか
- イシュトヴァーン:岡幸二郎
- ヴァレリウス:駒田はじめ
- マリウス:加藤雅也
- リギア:福麻むつ美
- カースロン:大谷美智浩
- アムブラのミーナ:華村りこ
- アムブラのレティシア:上月真琴
オーディオブック・朗読版[編集]
株式会社アールアールジェイより、朗読サイト「kikubon(キクボン)」にて朗読版が2017年4月から発表されている[20]。読み手は下山吉光・浅井晴美[20]。2021年1月現在、正伝7巻までの7冊が配信中。シリーズページと1巻の責任者コメントによると、外伝を含めた全巻の朗読化が予定されているとのこと。
コラボレーション[編集]
東京(神田)の早川書房1階にある「カフェ クリスティ」では「バー・ロング・グッドバイ」「パブ・シャーロック・ホームズ」「PKD酒場」「カフェ エルキュール・ポアロ」「カフェ アルジャーノンに花束を」「居酒屋グイン亭」など様々なコラボレーションが展開されている[21]。
関連項目[編集]
- トワイライト・サーガ - 本作の未来を舞台とした物語
- パロスの剣 - 本作の過去を舞台とした物語
脚注[編集]
注釈[編集]
出典[編集]
- ^ 山中智省『『ドラゴンマガジン』創刊物語 ライトノベル史入門 狼煙を上げた先駆者たち』勉誠出版、2018年1月31日、168頁。ISBN 978-4-585-29149-7。
- ^ 石井ぜんじ / 太田祥暉 / 松浦恵介『ライトノベルの新・潮流 黎明期→2021』スタンダーズ、2022年1月1日、22頁。ISBN 978-4-86636-536-7。
- ^ 石井ぜんじ / 太田祥暉 / 松浦恵介『ライトノベルの新・潮流 黎明期→2021』スタンダーズ、2022年1月1日、21頁。ISBN 978-4-86636-536-7。
- ^ “グイン・サーガ 100巻までを2冊に収納 巨大豪華限定本発売”. アニメ!アニメ!. (2009年5月6日) 2022年6月18日閲覧。
- ^ a b c “小説『グイン・サーガ』100巻発刊記念!アニメ映像化を始めとする「グイン・サーガ・プロジェクト」始動!!”. シネマトピックス. (2005年4月9日) 2022年6月18日閲覧。
- ^ a b “作者死去で未完の「世界最長」小説 「グイン・サーガ」に続編登場”. JCASTニュース. (2013年11月4日) 2022年6月18日閲覧。
- ^ a b c “大長編ヒロイックファンタジー小説「 グイン・サーガ 」。読むのが辛い!という人はアニメでいかが?”. あにぶ. (2016年1月29日) 2022年6月18日閲覧。
- ^ “栗本薫さんが死去”. ITメディアニュース. (2009年5月27日) 2022年6月18日閲覧。
- ^ “日本SF大賞授賞式 故人となった伊藤計劃、栗本薫両氏を讃える”. アニメ!アニメ!. (2010年3月6日) 2022年6月18日閲覧。
- ^ “『グイン・サーガ・ワールド』刊行のお知らせ”. ハヤカワ・オンライン. 早川書房 (2010年12月24日). 2011年1月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年2月2日閲覧。
- ^ “グイン・サーガ:作者死去で未完の世界最長小説 意志を継ぎ本編の続編再開”. MANTANWEB. (2013年10月31日) 2021年1月22日閲覧。
- ^ “魔聖の迷宮”. 早川書房 ハヤカワ・オンライン. 2016年3月16日閲覧。
- ^ “ギネス“未認定”の最長小説”. YOMIURI ONLINE (読売新聞社). (2004年11月5日). オリジナルの2013年8月28日時点におけるアーカイブ。
- ^ Simon Roberts Publishing(2008年1月23日時点のアーカイブ) - このサイトで『ニカーズ』の全文のPDFファイルが公開されている。
- ^ 日本語版『ギネス世界記録2007』p.161
- ^ “葛飾区の図書館で「デジタルライブラリー」開始-グイン・サーガの自筆原稿も”. 葛飾経済新聞. (2013年4月23日) 2022年6月18日閲覧。
- ^ デジタル地域資料|葛飾区立図書館
- ^ 石井ぜんじ / 太田祥暉 / 松浦恵介『ライトノベルの新・潮流 黎明期→2021』スタンダーズ、2022年1月1日、22頁。ISBN 978-4-86636-536-7。
- ^ “グイン・サーガ”. NHKアーカイブス. 2024年4月17日閲覧。
- ^ a b 「全150巻を超える人気シリーズ『グイン・サーガ(著:栗本薫)』を声優の声を演技で朗読を楽しむキクボンにて配信開始。」『PR TIMES』、株式会社アールアールジェイ、2017年4月25日 。2022年6月18日閲覧。
- ^ “あのカラム水や肉まんじゅうが現実に! 「居酒屋グイン亭」でグイン・サーガファンは満腹に”. ITmedia eBook USER. (2015年5月20日) 2022年6月18日閲覧。