神町駅
神町駅 | |
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駅舎(2024年3月) | |
じんまち Jimmachi | |
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所在地 | 山形県東根市神町中央一丁目1-1 |
所属事業者 | 東日本旅客鉄道(JR東日本) |
所属路線 | ■奥羽本線(山形線) |
キロ程 | 106.3 km(福島起点) |
電報略号 | シチ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面1線 |
乗車人員 -統計年度- |
366人/日(降車客含まず) -2005年- |
開業年月日 | 1901年(明治34年)8月23日[1] |
備考 | 無人駅(自動券売機 有) |
神町駅(じんまちえき)は、山形県東根市神町中央一丁目にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)奥羽本線の駅である。「山形線」の愛称区間に含まれている。
2000年(平成12年)頃までは、駅舎の大部分の地籍が天童市の飛地の「天童市大字乱川字西原」であったが、その後、天童市が東根市へ無償譲渡した[2]。
歴史[編集]
当駅はかつて東根市の代表駅であった東根駅よりも古く、市内で最も歴史のある駅である。
年表[編集]
- 1901年(明治34年)8月23日:国鉄奥羽南線(現・奥羽本線)山形駅 - 楯岡駅(現・村山駅)間延伸時に開設[1]。
- 1916年(大正5年)2月22日:谷地軌道神町停車場 - 谷地仮停車場間開通[3]。谷地延長は1918年(大正7年)3月11日[4]。
- 1935年(昭和10年)10月1日:谷地軌道廃止[5]。
- 1946年(昭和21年)
- 1947年(昭和22年)8月:駅舎改築[6]。
- 1984年(昭和59年)2月1日:貨物・荷物扱い廃止[1]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、JR東日本の駅となる[1]。
- 1996年(平成8年)4月15日:JRバス東北山形営業所が当駅の構内に設置される[7]。
- 1999年(平成11年)12月4日:山形新幹線新庄延伸により、棒線化。
- 2004年(平成16年)4月1日:JRバス東北山形営業所が山形駅前へ移転(現在は廃止)。
- 2006年(平成18年)4月:終日無人化。
- 2017年(平成29年)9月29日:駅舎改築のため、仮駅舎使用開始[8][6]。
- 2018年(平成30年)2月23日:新駅舎使用開始[9][10]。
- 2024年(令和6年)3月16日:ICカード「Suica」が利用可能となる[11][12]。
駅構造[編集]
2006年(平成18年)3月までは直営駅であったが、みどりの窓口は設置されていなかった。現在は山形駅管理の無人駅である。周辺住宅地との距離が近く、神町駐屯地や工業団地を控え、乗降客が比較的多いため、神町タクシーの客待ちがある。
山形新幹線新庄延伸工事開始までは、単式ホーム1面1線に加え、島式ホーム1面2線を有していたが、工事開始以降は単式ホーム1面1線を残し全て撤去され、列車交換ができなくなった。簡易Suica改札機が設置されている。
現駅舎は2018年(平成30年)2月23日に使用開始された[9][10]。待合室および男女別トイレを併設している。旧駅舎と比べて小型化・近代化されたが、駅正面の窓に施された模様や「JIMMACHI STATION」の文字が旧駅舎をモチーフとして建設されている[10]。
戦前は海軍の神町海軍航空隊基地の最寄駅として栄えた。戦後も米軍キャンプ(現・自衛隊神町駐屯地)内へ当駅から約3kmの専用線があった(現在でも当駅 - 乱川駅間の約1キロメートルの線路脇が広いのはその名残である)。当駅には連合軍鉄道運輸司令部事務所(RTO)が設置されていた[6]。
2017年(平成29年)9月28日まで使用されていた旧駅舎は、外壁2階部分に大きく「JIMMACHI STATION」と言う表示があり、占領時の雰囲気を残していた[6]。一般客用入口は駅舎向かって右端にあったが、これよりも大きな正面玄関が駅舎中程にあった。この玄関はRTO事務所への入口であった。この駅舎は木造2階建てで天井が高く、待合所中心部には大きな柱が立ち、駅舎内には出札口・簡易自動券売機および小荷物扱い受付窓口があった。
1996年(平成8年) - 2004年(平成16年)まで駅構内にJRバス東北山形営業所が設置された。山形営業所は、同じ山形県内の小国営業所閉鎖後にその代替として設置された。当駅構内が移転先として選ばれた理由は、第一に山形県内に於けるJRバス貸切免許を維持するため、第二に山あいの小国町よりも営業施策上有利で、鉄道用地が空いているためであった。神町時代の山形営業所は山形新幹線新庄延長工事や左沢線寒河江駅構内改良工事に伴う列車運休の代行バスの基地となった。
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改札口(2024年3月)
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待合室(2024年3月)
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ホーム(2024年3月)
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旧駅舎(2005年5月)
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旧駅舎内部(2005年5月)
利用状況[編集]
2005年度(平成17年度)の1日平均乗車人員は366人であった[13]。
乗車人員推移 | |
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年度 | 1日平均人数 |
2000 | 396 |
2001 | 398 |
2002 | 391 |
2003 | 361 |
2004 | 360 |
2005 | 366 |
駅周辺[編集]
山形空港が近くに位置するが、ターミナルビルが滑走路を挟んだ反対側にあるため、実距離は長い(→山形空港#鉄道)。
隣の駅[編集]
脚注[編集]
- ^ a b c d 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、530頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ 山形新聞2000年12月5日
- ^ 『鉄道院鉄道統計資料. 大正7年度』(国立国会図書館近代デジタルライブラリー)
- ^ 和久田康雄『鉄道ファンのための私鉄史研究資料』電気車研究会、2014年、38頁
- ^ 「軌道営業廃止」『官報』1935年11月8日(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ a b c d 占領下の面影を残す駅舎が消える…奥羽本線神町駅が改築へ - 2017年9月13日 Response
- ^ 「JRバス東北 山形営業所オープン レール&バス拡充策の一環」『交通新聞社』交通新聞、1996年4月18日、3面。
- ^ 『奥羽本線「神町駅」の建替えを行います』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道仙台支社、2017年9月12日。 オリジナルの2020年5月19日時点におけるアーカイブ 。2020年5月19日閲覧。
- ^ a b 『奥羽本線「神町駅」の新駅舎が完成します』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道仙台支社、2018年2月14日。 オリジナルの2020年5月19日時点におけるアーカイブ 。2020年5月19日閲覧。
- ^ a b c “神町駅 新駅舎 23日から使用開始”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 3. (2018年2月21日)
- ^ 『山形県のSuica利用がますます便利になります!』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道東北本部、2023年12月15日。 オリジナルの2023年12月15日時点におけるアーカイブ 。2023年12月15日閲覧。
- ^ 『山形県におけるSuicaご利用駅の拡大について』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道仙台支社、2022年7月22日。 オリジナルの2022年7月22日時点におけるアーカイブ 。2022年7月22日閲覧。
- ^ 『山形県の鉄道輸送』平成26年度版 - 山形県 (PDF)
参考文献[編集]
- 山田亮「もうひとつの東北の「白象」 神町駅」 - 電気車研究会『鉄道ピクトリアル』2001年12月号 No.710 p106 - p107
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
- 駅の情報(神町駅):JR東日本
- 動画で見るニッポンみちしる 神町駅 - NHKアーカイブス(旧駅舎の映像)