在日トルコ人
Japonya Türkleri | |
---|---|
オスマン様式の東京ジャーミイ | |
総人口 | |
6,080人[1][2] (2022年12月末現在、トルコ国籍のみ[注釈 1]) | |
居住地域 | |
愛知県・埼玉県・東京都・神奈川県 | |
言語 | |
トルコ語・クルド語・日本語 | |
宗教 | |
イスラム教 |
在日トルコ人(ざいにちトルコじん、トルコ語: Japonya Türkleri)は、日本に一定期間在住するトルコ国籍の人である。日本に帰化や亡命した人(主にタタール人)、およびその子孫のことをトルコ系日本人と言う。
統計[編集]
日本の法務省の在留外国人統計によると、2022年12月末時点で在日トルコ人は6,080人である[1][2]。
- 在留資格別(7位まで)
順位 | 在留資格 | 人数 |
---|---|---|
1 | 特定活動 | 1,457 |
2 | 永住者 | 1,181 |
3 | 日本人の配偶者 | 1,135 |
4 | 家族滞在 | 421 |
5 | 定住者 | 381 |
6 | 永住者の配偶者等 | 354 |
7 | 留学 | 338 |
- 都道府県別(5位まで)
順位 | 都道府県 | 人数 |
---|---|---|
1 | 埼玉 | 1,903 |
2 | 愛知 | 1,503 |
3 | 東京 | 987 |
4 | 神奈川 | 307 |
5 | 大阪 | 221 |
沿革[編集]
20世紀初頭に、タタール人のグループがロシアのカザンから日本まで移住したことが始まりとされている。近年は、トルコ人やトルコ国籍を持つクルド人が増加しており、亡命タタール人とその子孫とあわせて、在日トルコ人社会を形成する。1990年代後半以降、来日するトルコ人は増加しはじめ、大都市部ではケバブスタンドが誕生し、各地でトルコ人を見かけるようになった。トルコ人は日本へはビザ無しで90日間まで滞在できるために、短期滞在の人も多い。
タタール人難民[編集]
この節の加筆が望まれています。 |
詳細は「日本のタタール人」を参照
20世紀初頭、ロシア革命を契機におよそ600人のタタール人がロシアのカザンから日本へ移住したタタール人はトルコ国籍を与えられ、トルコに移住したり日本にそのまま残った人もいる。1938年に東京回教学院(現・東京ジャーミイ)が在日タタール人によって設立される等、日本のタタール人はその後のトルコ人コミュニティの礎ともなっている。
クルド人難民[編集]
詳細は「在日クルド人」を参照
埼玉県蕨市にはトルコ国籍のクルド人難民約2000人が集住している。日本政府による難民認定を申請しているものの、認められるケースはほとんどなく、ニュージーランドやカナダなどで難民認定を受け、再移住する人も少なくない。
在日トルコ人・トルコ系日本人一覧[編集]
- アンドリュー・ヒューズ - トルコ出身の俳優。
- ユセフ・トルコ- トルコ国籍の亡命タタール人。元プロレスラー、元レフェリー、俳優。
- オスマン・ユセフ- トルコ国籍の亡命タタール人。
- ロイ・ジェームス- 亡命タタール人。タレント、俳優。
- アスリ・チョルパン- 経営学者、京都大学教授。
- アニリール・セルカン- 工学者、元東京大学助教。
- 堀口美奈- タレント。
- 窪真理- 女優、タレント。
参考文献[編集]
- 『在日タタール人 歴史に翻弄されたイスラーム教徒たち』(松長 昭 著/東洋書店/2009年2月)