アトム (飲食業)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
株式会社アトム
Atom Corporation
種類 株式会社
市場情報
本社所在地 日本の旗 日本
220-8112
神奈川県横浜市西区みなとみらい二丁目2番1号
横浜ランドマークタワー 12F
設立 1972年昭和47年)1月14日
業種 小売業
法人番号 3180001058182 ウィキデータを編集
事業内容 飲食店
代表者 山角豪(代表取締役社長)
資本金 1億円(2018年3月31日現在)[1]
発行済株式総数 1億9,355万9,319株
(2020年3月31日現在)[2]
売上高 連結:496億89百万円
単独:454億11百万円
(2020年3月期)[2]
営業利益 連結:11億02百万円
単独:14億04百万円
(2020年3月期)[2]
純利益 連結:△22億15百万円
単独:△35億32百万円
(2020年3月期)[2]
純資産 連結:127億56百万円
単独:123億73百万円
(2020年3月31日現在)[2]
総資産 連結:263億06百万円
単独:259億15百万円
(2020年3月31日現在)[2]
従業員数 連結:1,014名
単独:1,004名
(2020年3月31日現在)[2]
決算期 3月31日
主要株主 株式会社コロワイド 53.11%
(2020年3月31日現在)[2]
主要子会社 株式会社エムワイフーズ 100%[2]
外部リンク https://www.atom-corp.co.jp/
テンプレートを表示

株式会社アトム(英:Atom Corporation)は、神奈川県横浜市西区に本社をおく、回転寿司チェーンなどの飲食店やカラオケボックスを多角経営する企業で、コロワイドの傘下である。主要基盤は、中部地方北関東東北地方である。東証スタンダード市場TOP20の構成銘柄の一つ。

概要[編集]

1972年昭和47年)に福井県福井市にて寿司店として創業、後に回転寿司の分野に進出し「アトムボーイ」の商号で店舗展開を行う。2005年にコロワイドの傘下に入り、東海地区における事業子会社としての位置づけが生まれる。

「アトムボーイ」の商号の使用に当たっては、日本テレビ音楽との間で鉄腕アトムのキャラクター使用許諾契約を結んでおり、1980年(昭和55年)に京都府京都市右京区に本社がある株式会社アトム(旧社名・株式会社河長、1981年(昭和56年)に改名[3])との共同出資で使用許諾契約管理会社として京都府京都市上京区株式会社アトムボーイを設立した関係で、「名古屋のアトムが運営する『アトムボーイ』」と「京都のアトムが運営する『アトムボーイ』」が両存する状態となっていた。1995年平成7年)に京都のアトムが「株式会社フーズネット」に改名し、フーズネットがアトムボーイへの出資を引き上げ、フーズネットは後にサトレストランシステムズ傘下入り。

一方、同じコロワイドグループ傘下で、1973年(昭和48年)創業の東北地方のカラオケボックス・居酒屋運営会社「アムゼ」と1975年創業の北関東地方のステーキレストラン運営会社「宮」の2社を発祥とするジクト2009年(平成21年)3月26日付で吸収合併しており、合併時には従来の事業を「株式会社アトム アトムカンパニー」の事業とし、ジクトから継承した事業を「株式会社アトム ジクトカンパニー」として、社内カンパニー制を敷き、旧「アトム」本社の名古屋市と旧「ジクト」本社の宇都宮市の2本社体制とした。また両カンパニーに社長ポストを設け、本体の社長と副社長をそれぞれ兼任させた。その後2011年(平成23年)4月1日付で、代表取締役副社長兼ジクトカンパニー社長の小澤俊治(旧アムゼ社長→旧ジクト副社長→旧ジクト社長)がアトム本体の社長に昇格し、従来の植田社長が非常勤の取締役に退いた。また、社長交代に併せてカンパニー制を廃止し、ジクトカンパニー本社を宇都宮支店に格下げし、東北支社を東北営業本部に改組した。

現在はコロワイドグループの居酒屋・飲食店のうち、東北・北関東・東海・北陸地区の店舗運営を担当している。中部地方から離れた東北・北関東地区の店舗運営を担当しているのは上記の経緯によるものである。

沿革[編集]

  • 1965年昭和40年)4月 - 徳兵衛寿司として創業[4]
  • 1972年(昭和47年)1月 - 福井県福井市開発にて資本金200万円の株式会社徳兵衛寿司を設立[4]
  • 1977年(昭和52年)
    • 8月 - 本店を福井市大宮へ移転。
    • 10月 - 株式会社元禄寿司へ商号を変更[4]
  • 1980年(昭和55年)
  • 10月 - 商号を現在の株式会社アトムへ変更。
  • 1986年(昭和61年)
  • 1990年平成2年)
    • 4月 - 本格的松阪牛ステーキレストランステーキの門田奈第1号店を愛知県江南市に開店。
    • 10月 - カニ料理専門店蟹や徳兵衛第1号店を愛知県名古屋市緑区左京山に開店。
  • 1991年(平成3年)12月 - 寿司・うどんを扱うえちぜん第1号店を愛知県名古屋市中村区に開店。
  • 1992年(平成4年)
    • 11月 - 名古屋本部を名古屋本社に格上げの上、愛知県名古屋市名東区上社に移転[4]
    • 12月 - 徳兵衛本店第1号店を愛知県名古屋市名東区に開店。
  • 1993年(平成5年)12月 - トンカツ専門店勝時(現在はかつ時)第1号店を愛知県江南市に開店。
  • 1997年(平成9年)
    • 9月 - 1987年9月設立の株式会社サンフォワード株式会社すし家族コーポレーションと改称の上、寿司の宅配サービスすし王を展開。
    • 10月 - 価格設定を高めにした廻転寿司アトムボーイ(現在は海鮮アトムボーイ)第1号店を愛知県豊田市に開店し、また、焼肉専門店としてカルビ大将第1号店を福井県福井市に開店。
  • 1998年(平成10年)11月 - 名古屋証券取引所市場第二部に上場[4]
  • 1999年(平成11年)
    • 3月 - イタリアンレストランラ・アモーレ第1号店を福井県福井市飯塚に開店。
    • 8月 - 炭火焼肉専門店唐楽家第1号店を東京都八王子市に開店。
  • 2000年(平成12年)
    • 1月 - 寿司全品100円の低価格設定の回転寿司回転アトムすしを愛知県小牧市に開店し、株式会社すし家族コーポレーション株式会社唐楽家に名称変更。
    • 4月 - 和食居酒屋時の国歓喜第1号店を岐阜県高山市に開店。
    • 9月 - 中華料理専門店としてザ・フォーロン第1号店を岐阜県羽島郡岐南町に開店し[要出典]東京証券取引所市場第二部に上場[4]
    • 10月 - ラーメン専門店としてらぅめん屋あとむ第1号店を福井県鯖江市に開店。
  • 2001年(平成13年)
  • 2002年(平成14年)
    • 6月 - ラーメン専門店としてらぅめんの壺第1号店を石川県河北郡に開店。
    • 8月 - ラーメン専門店として万豚麺を愛知県一宮市に開店し、また、高級志向の回転寿司にぎりの徳兵衛第1号店を愛知県東海市に開店。
  • 2003年(平成15年)
    • 1月 - すし和食にぎりの徳兵衛を静岡県富士市に開店。
    • 4月 - 株式会社唐楽家を吸収。
  • 2005年(平成17年)
    • 1月 - 鉄板お好み焼きどて玉第1号店を愛知県名古屋市緑区に開店。
    • 4月 - 株式会社アトムボーイを吸収。
    • 10月 - 株式会社コロワイドの連結子会社となる[4]。名古屋本社を愛知県名古屋市中区に移転[4]
  • 2006年(平成18年)
    • 1月 - 1989年(平成元年)12月設立の株式会社アトムライスを吸収。
    • 10月 - 株式会社がんこ炎と合併[4]
  • 2009年(平成21年)3月 - 同じくコロワイド傘下の株式会社ジクトを吸収合併[4]。2本社制・カンパニー制を敷き、従来の事業を「アトムカンパニー」(カンパニー本社・愛知県名古屋市)へ、ジクトから継承した事業を「ジクトカンパニー」(カンパニー本社・栃木県宇都宮市)へそれぞれ移行。登記上の本店は、従来どおりアトム本社(アトムカンパニーと同一地)のままとした。
  • 2011年(平成23年)
    • 4月 - カンパニー制を廃止。これに伴い、旧ジクトカンパニー本社を宇都宮支店に格下げし、旧ジクトカンパニー東北支社を東北営業本部に改組した。
    • 8月 - 名古屋本社を愛知県名古屋市中区に移転[4]
  • 2013年(平成25年)10月 - 株式会社コロワイド東日本が分割型新設分割により設立した株式会社アトム北海道の全株式を取得し、子会社化[5]。アトム北海道の本社は愛知県名古屋市の当社本社と同一地に所在するが、道内の拠点として旧コロワイド北海道の本社を「アトム北海道・事業所」に位置付けた。
  • 2017年(平成29年)12月 - 子会社の株式会社宮地ビールを吸収合併[6]
  • 2020年令和2年)
  • 2021年令和3年)
    • 8月31日 - 神奈川県横浜市西区に本社を移転[9]

拠点[編集]

本社
名古屋事業所
仙台事業所(当社ジクトカンパニー東北支社←ジクト東北支社←アムゼ本社)

ギャラリー[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 四半期報告書-第50期第1四半期(令和2年4月1日-令和2年6月30日)”. EDINET. 2020年9月6日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h i 有価証券報告書-第49期(平成31年4月1日-令和2年3月31日)”. EDINET. 2020年9月6日閲覧。
  3. ^ 沿革”. 株式会社フーズネット. 2016年10月15日閲覧。
  4. ^ a b c d e f g h i j k l m アトム. “沿革”. 2020年9月6日閲覧。
  5. ^ 北海道事業に関する組織再編に関するお知らせ” (PDF). 株式会社コロワイド (2012年8月19日). 2013年10月28日閲覧。
  6. ^ 連結子会社吸収合併(簡易合併・略式合併)に関するお知らせ” (PDF). 株式会社アトム (2017年11月1日). 2017年12月19日閲覧。
  7. ^ コロワイド、北海道で「甘太郎」「海へ」各1店舗も終了で合計10店舗閉店”. 北海道リアルエコノミー. 株式会社リアルエコノミー社 (2020年6月2日). 2020年6月6日閲覧。
  8. ^ 連結子会社間における孫会社の株式の異動に関するお知らせ” (PDF). 株式会社コロワイド (2020年3月30日). 2020年6月6日閲覧。
  9. ^ 本社移転のお知らせ

外部リンク[編集]