PIAA
種類 | 株式会社 |
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市場情報 | 非上場 |
本社所在地 |
日本 〒112-0005 東京都文京区水道1丁目12番15号 白鳥橋三笠ビル |
設立 | 1963年(昭和38年)7月1日 |
業種 | 電気機器 |
法人番号 | 4010001139997 |
代表者 | 代表取締役社長 寺田浩康 |
資本金 | 4億7,500万円 |
売上高 |
80億600万円 (2012年度) |
純利益 |
2億6002万6000円 (2023年12月期)[1] |
総資産 |
69億1311万6000円 (2023年12月期)[1] |
従業員数 | 153人(グループ全体、2021年12月31日時点) |
決算期 | 12月31日 |
主要株主 | 市光工業株式会社(100%) |
主要子会社 | PIAA USA |
外部リンク | http://www.piaa.co.jp/ |
PIAA株式会社(ピア、英: PIAA Corporation)は、東京都文京区に本社を置く自動車部品・用品メーカー。市光工業株式会社の連結子会社(ヴァレオグループ)だが、宇佐美鉱油に譲渡される予定となっている[2]。
概要[編集]
LED・HIDなどのランプ類を主体に、カーキャリア・ワイパー・アルミホイール・オイルフィルター・エアフィルタなどを扱っている。市光工業のアフターパーツブランドという立ち位置でもあるが、市光工業自身も自社の「ICHIKOH」ブランドにおいて(主に大型車向けの)ランプ類・ミラー類および周辺確認用カメラ等を販売している。ただし、このように市光工業よりPIAAの方が取り扱う品目が広範囲に及ぶことから、宇佐美鉱油への譲渡理由として市光工業は「ライティング事業への経営資源の集中」を挙げている[2]。
沿革[編集]
- 1963年(昭和38年) - 市光工業株式会社の一般補修部品販売部門が、株式会社エバ・エースとして分離独立。
- 1980年(昭和55年) - 「PIAA」ブランドでの商品展開を開始。
- 1981年(昭和56年) - ドアミラーを販売、ヒット商品となる。
- 1982年(昭和57年) - ADVAN-PIAA RALLY TEAM(ランサーターボ)で世界ラリー選手権、RACラリーに参戦。
- 1983年(昭和58年) - カーキャリアブランド「TERZO」を発売。
- 1984年(昭和59年) - ピア株式会社に商号変更。
- 1986年(昭和61年) - レーシングドライバー・中嶋悟へのサポートを開始。
- 1987年(昭和62年) - 世界最高域鍛造製法による高性能アルミホイールの販売を開始。
- 1989年(昭和64年・平成元年) - 本社を渋谷区神宮前に移転。
- 1991年(平成3年) - サファリラリーでランプを供給したトヨタ・セリカが総合優勝。
- 1999年(平成11年) - 撥水シリコンワイパーを世界で初めて発売。
- 2004年(平成16年) - 2輪業界に進出、鈴鹿8時間耐久ロードレースなどでサポート開始。
- 2011年(平成19年) - PIAA株式会社に商号変更。本社を文京区水道に移転。市光工業株式会社の完全子会社となる。フランスの大手自動車部品メーカーであるヴァレオとパートナーシップを締結。
- 2017年(平成29年) - TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamとオフィシャルテクニカルパートナー契約を締結。市光工業がヴァレオ・バイエンの傘下となったことでヴァレオグループの一員となり、企業ロゴを一部変更。
- 2018年(平成30年) - 映画『OVER DRIVE』に制作協力としてライティングを供給。
- 2024年(令和6年)8月30日(予定) - 株式譲渡に伴い、宇佐美鉱油の完全子会社となる[2]。
事業所[編集]
扱い製品[編集]
- 4輪
- ライト・バルブ(HID、LED、ハロゲン、白熱球)
- ワイパー
- キャリア・ルーフボックス
- 保冷庫
- ホイール
- フィルター(オイル、エア、エアコン 他)
- ラジエターバルブ
- ホーン
- リペアパーツ(クラッチ、スターター・オルタネーター、エアコン部品、ランプ 他)
- 2輪
- ライト・バルブ(HID、LED、ハロゲン)
- ホーン
ブランド[編集]
他事業[編集]
かつてはアパレル事業も手掛け、衣料品や小物類(帽子、バッグ、腕時計など)を国内各地に展開していた直営店で販売したほか、レース開催時はサーキットに特設ブースを出店していた。白と黒を基調としたシンプルなデザインを主体として、衣料品には「MOTOR SPORTS PIAA」「RACING PIAA」「SPORT ELEGANCE PIAA」などの刺繍やワッペンがあしらわれ、サーキットでの定番ファッションの1つとなった。自ら高級ブランドを標榜していたことから、商品は比較的高額な価格設定がされていた。2007年までに全ての直営店を閉鎖しアパレル事業から撤退した。
スノーボードのブランド「NITRO(ナイトロ)」の製品やキックボード製品、スノーチェーンの輸入販売も行ない一時期大きな実績を上げたこともあった。
自転車用LEDライト(フロント用、リア用)、ドアミラーに装着するサイドミラーモニターカメラ「アルカムトレス」、エンジンオイル、ボディコーティング製品なども販売していたが事業を軌道に乗せることが出来ず数年で撤退した。
モータースポーツ[編集]
モータースポーツへの支援に積極的な企業で、1982年にラリーチームにランプを供給したことに始まる。その後は徐々に分野を広げ、現在ではラリーやツーリングカーなどの4輪レースの他、鈴鹿8耐や世界耐久選手権など2輪レースへも支援を行っている。品質の高さからランプのみならず撥水ワイパー、アルミホイールなど国内外を問わず4輪、2輪共に採用するチームは多い。
1986年から中嶋悟(及び中嶋企画)へのスポンサー活動を開始。中嶋の最後の鈴鹿でのレースとなった1991年の日本グランプリでは「ありがとう中嶋悟」の応援日の丸フラッグを大量に配布しバックアップした。中嶋の引退後も中嶋企画のスポンサーを継続したが、2009年をもって撤退。その後、2012年からサポートを再開した。
WRCではヒュンダイ・シトロエン・トヨタにランプ、撥水ワイパーを供給している[3]。
関連企業[編集]
- 市光工業株式会社
- PIAA CORPORATION USA
脚注[編集]
注釈[編集]
- ^ カー量販店・タイヤショップ・ホームセンター・整備工場向け。ガソリンスタンド向けはPIAAプランド。
出典[編集]
- ^ a b PIAA株式会社 第61期決算公告
- ^ a b c 子会社の異動に関するお知らせ市光工業 2024年3月27日
- ^ MOTORSPORT SUPPOT TEAM 海外