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(532037) 2013 FY27

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(532037) 2013 FY27
2013 FY27とその衛星 (2018年1月15日にハッブル宇宙望遠鏡で撮影)
2013 FY27とその衛星
(2018年1月15日にハッブル宇宙望遠鏡で撮影)
仮符号・別名 2013 FY27
小惑星番号 532037
見かけの等級 (mv) 22.1
分類 太陽系外縁天体(TNO)[1]
散乱円盤天体(SDO)[1]
発見
発見日 2013年3月17日[2]
2014年3月31日に公表)[2]
発見者 スコット・S・シェパード
チャドウィック・トルヒージョ(obs. 807)
発見方法 直接観測
軌道要素と性質
元期:2020年5月31日(JD 2458900.5)[3]
軌道の種類 楕円軌道
軌道長半径 (a) 58.66055天文単位 (8.775493×109 km)[3]
近日点距離 (q) 35.24656天文単位 (5.272810×109 km)[3]
遠日点距離 (Q) 82.07455天文単位 (1.2278178×1010 km)[3]
離心率 (e) 0.39914[3]
公転周期 (P) 449.29 (164,103 [3]
軌道傾斜角 (i) 33.1626 [3]
近日点引数 (ω) 139.0775 度[3]
昇交点黄経 (Ω) 187.0246 度[3]
平均近点角 (M) 214.95673 度[3]
次回近日点通過 2202年11月±4か月[4]
衛星の数 1[5][6][7]
物理的性質
平均直径 765+80
−85
km(有効径)[5]
742+78
−83
km(主星)[注釈 1][5]
スペクトル分類 V–R = 0.56±0.03[5]
R–I = 0.52±0.03[5]
絶対等級 (H) 3.2(JPL/MPC[3]
アルベド(反射能) 0.170+0.045
−0.030
[5]
3.15±0.03(Sheppard)[5]
Template (ノート 解説) ■Project

(532037) 2013 FY27とは、エリスなどと同様の散乱円盤天体に属する太陽系外縁天体二重小惑星である[8]。この発見は2014年3月31日に発表された[2]絶対等級(H)は3.2である[3]。2013 FY27直径740キロメートル (460 mi)で、直径190キロメートル (120 mi)の衛星が存在している。これは、9番目に本質的に明るい既知の太陽系外縁天体であり[9]太陽系最大の名前のない天体の可能性がある。

軌道

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2013 FY27の軌道

2013 FY27公転周期は約449年である。2202年11月頃に近日点に到達し[4][注釈 2]、約35.6天文単位の距離になる。現在、太陽から80天文単位の遠日点に近く、その結果、視等級は22となっている[2]。軌道は33 度の軌道傾斜角を持っている[3]セドノイドである2012 VP113と散乱円盤天体である2013 FZ27は、2013 FY27と同じ観測で発見された。これらは約1週間以内に発表された。

特性

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2013 FY27は、直径が740キロメートル (460 mi)で、中型と大型のTNOの間に位置している。アタカマ大型ミリ波サブミリ波干渉計マゼラン望遠鏡による観測で、アルベドは0.17であり、赤い色をしていることが判明した。2013 FY27は、最大の赤いTNOの1つである。800キロメートル (500 mi)を超えるそのような赤いTNOが少ないことにつながる物理的プロセスはまだよく理解されていない。

2013 FY27の明るさの変化は、数時間から数日で0.06 mag未満であり、これは自転周期が非常に長いか、ほぼ回転楕円体であるか、回転軸地球へ向いていることを示している[5]

ブラウンは、衛星が発見される前に、2013 FY27は、そのサイズが大きいため、準惑星である可能性が非常に高いと推定していた[10]。ただし、Grundy et alでは、2013 FY27は直径が1000 km未満、アルベドが約0.2未満、密度が約1.2 g/cm3であると計算している。物理的構造はある程度多孔質である可能性がある[11]

衛星

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2018年1月から7月にハッブル宇宙望遠鏡で撮影された2013 FY27とその衛星のアニメーション

2018年1月に行われたハッブル宇宙望遠鏡の観測により、スコット・S・シェパードは2013 FY27から0.17秒角離れた衛星を発見した。衛星は2013 FY27より3.0±0.2 mag暗い。発見は2018年8月10日に公表された[12]。2013 FY27と衛星のアルベドが等しいと仮定すると、サイズはそれぞれ2013 FY27が約740キロメートル (460 mi)、衛星が190キロメートル (120 mi)となる[5]。衛星の軌道を決定するために、2018年5月から7月の間にフォローアップ観測が行われたが[6]、それらの観測の結果は未だ公表されていない。軌道が判明すれば、2013 FY27と衛星の質量と密度を決定することが可能となる。

脚注

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脚注

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  1. ^ 2013 FY27と衛星のアルベドが等しいと仮定
  2. ^ 近日点通過時間の不確実性は、約1か月(1シグマ)または3.6か月(3シグマ)である[3]

出典

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  1. ^ a b List Of Centaurs and Scattered-Disk Objects”. Minor Planet Center. 2014年4月2日閲覧。
  2. ^ a b c d MPEC 2014-F82 : 2013 FY27”. IAU Minor Planet Center (2014年3月31日). 2018年3月29日閲覧。 (K13F27Y)
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m n JPL Small-Body Database Browser: (2013 FY27)”. Jet Propulsion Laboratory. 20 February 2020閲覧。
  4. ^ a b JPL Horizons Observer Location: @sun (perihelion occurs when deldot changes from negative to positive)
  5. ^ a b c d e f g h i Sheppard, Scott; Fernandez, Yanga; Moullet, Arielle (6 September 2018). “The Albedos, Sizes, Colors and Satellites of Dwarf Planets Compared with Newly Measured Dwarf Planet 2013 FY27”. The Astronomical Journal 156 (6): 270. arXiv:1809.02184. Bibcode2018AJ....156..270S. doi:10.3847/1538-3881/aae92a. 
  6. ^ a b Scott Sheppard (21 March 2018). “The Orbit of the Newly Discovered Satellite around the Dwarf Planet 2013 FY27 - HST Proposal 15460”. 9 September 2018閲覧。
  7. ^ Scott Sheppard (7 April 2017). “A Satellite Search of a Newly Discovered Dwarf Planet – HST Proposal 15248”. 9 September 2018閲覧。
  8. ^ Lakdawalla, Emily (2014年4月2日). “More excitement in the outermost solar system: 2013 FY27, a new dwarf planet”. www.planetary.org/blogs. The Planetary Society. 18 January 2017閲覧。
  9. ^ JPL Small-Body Database Search Engine: orbital class (TNO) and H < 3.2 (mag)”. JPL Solar System Dynamics. 2019年6月1日閲覧。
  10. ^ Mike Brown, How many dwarf planets are there in the outer solar system? Archived 18 October 2011 at the Wayback Machine. (assumes H = 3.3)
  11. ^ W.M. Grundy, K.S. Noll, M.W. Buie, S.D. Benecchi, D. Ragozzine & H.G. Roe, 'The Mutual Orbit, Mass, and Density of Transneptunian Binary Gǃkúnǁʼhòmdímà ((229762) 2007 UK126)', Icarus [1] Archived 7 April 2019 at the Wayback Machine. doi: 10.1016/j.icarus.2018.12.037,
  12. ^ CBET 4537: 2013 FY27”. cbat.eps.harvard.edu (10 August 2018). 9 September 2018閲覧。

関連項目

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外部リンク

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