コンテンツにスキップ

近江輝子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
おうみ てるこ
近江 輝子
本名 木下春子[1]
別名義 大宮輝子、大美輝子
生年月日 (1920-02-01) 1920年2月1日
没年月日 2008年
出生地  日本の旗 日本東京府北豊島郡西巣鴨町大字池袋[1]
民族 日本人
職業 女優
ジャンル 舞台映画テレビドラマ
活動期間 1935年~1990年頃
テンプレートを表示

近江 輝子(おうみ てるこ、1920年2月1日 - 2008年)は、日本女優

経歴

[編集]

淑徳高等女学校卒業後、宝塚音楽歌劇学校に進学[1]。同期に日高澄子宮城千賀子がいた(宝塚歌劇団25期生を参照)[1]1938年宝塚少女歌劇団雪組に配属[1]。最初は大宮輝子と名乗ったが大美輝子に改名[1]1945年に宝塚を退団すると、霧立のぼるのロマン座[1]、希望座[2]に加入。1948年12月、大映京都撮影所に入社[1]。同年の『三十三の足跡』で映画デビュー[1]。以後、1971年の大映倒産まで脇役として多くの映画に出演[1]。多い時は年間14、5本に出て、時代劇では中老け役・老女役を得意とした[1]。1972年から松竹芸能に所属し、テレビを中心に活躍[1]。1959年に近江輝子に改名[1]

出演作品

[編集]

映画

[編集]

テレビドラマ

[編集]
  • 大岡越前(TBS / C.A.L
    • 第2部 第25話「おとし穴」 (1971年11月1日) - 田所の母
    • 第3部 第4話「消えた御用金」 (1972年7月3日) - 堺屋の女房・お𠮷
    • 第4部 第4話「祝言」 (1974年10月28日) - 鶴亀屋の女房
    • 第8部 第24話「雪絵を狙った夜の奉行」 (1985年1月7日)
    • 第9部 第4話「忠相を慕う女」 (1985年11月25日) - おかん
    • 第10部 第6話「弱者に誓う大岡裁き」 (1988年4月4日)
  • 座頭市物語 第14話「赤ン坊喧嘩旅」(1975年、フジテレビ系/CX)
  • 遠山の金さん 杉良太郎版 (NET/東映)
    • 第1シリーズ
      • 第17話「裏入学をあばけ!!」(1976年)
      • 第27話「花の廓の闇に咲け!!」(1976年)
      • 第55話「背信」(1976年)- 大門屋弥兵衛の妻
      • 第101話「誰がための五百両」(1977年)- 松葉屋(女郎屋)のおかみ
    • 第2シリーズ 第4話「泣いて笑って艶姿」(1979年)- お粂
  • 水戸黄門(TBS / C.A.L.)
    • 第8部 第17話「鹿が知ってた悪い奴 -奈良-」(1977年11月7日) - くめ
    • 第9部 第17話「狐が唄った相馬盆唄 -相馬-」(1978年8月21日) - 母親
    • 第10部 第14話「鬼が盗んだ運上金 -草津-」(1979年11月12日) - おつね
    • 第12部 第9話「闇に閃く白頭巾 -膳所-」(1981年10月26日) - 佐橋松枝
    • 第16部
      • 第5話「花嫁は免許皆伝 -藤枝-」(1986年5月26日) - 茶屋の女将
      • 第12話「京人形に賭けた芸妓の意地 -京-」(1986年7月14日) - ばあや
  • 必殺シリーズABC / 松竹)
    • 必殺仕掛人
      • 第12話「秋風二人旅」(1972年11月18日) - 崎
      • 第24話「士農工商大仕掛け」(1973年) - 茶屋のおかみ
    • 必殺仕置人 第10話「ぬの地ぬす人ぬれば色」(1973年6月23日) - 添島
    • 助け人走る
      • 第18話「放蕩大始末」(1974年) - 浦部とも
      • 第30話「賃金大仕掛」(1974年) - お春
      • 第36話「解散大始末」(1974年6月22日) - 浦尾
    • 必殺必中仕事屋稼業 第10話「売られて勝負」(1975年3月8日) - おさき
    • 必殺仕置屋稼業
      • 第10話「一筆啓上 姦計が見えた」(1975年9月5日) - お寅
      • 第24話「一筆啓上血縁が見えた」(1975年) - おせき
    • 必殺仕業人
      • 第7話「あんたこの仇討どう思う」(1976年) - 女将
      • 第18話「あんた この手口をどう思う」(1976年5月14日)-丹波屋女将
    • 必殺からくり人・血風編 第6話「悲恋を葬る紅い涙」(1976年) - 女将
    • 新・必殺仕置人
      • 第9話「悪縁無用」(1977年3月18日)-おせん
      • 第21話「質草無用」(1976年6月10日)-おけら屋内儀
      • 第30話「夢想無用」(1976年8月12日)-文吉の母
    • 必殺仕事人
      • 第24話「冥土へ道連れを送れるか?」(1979年) - 女将
      • 第78話「疾風技 浮世節無情斬り」(1980年) - お勝
    • 新・必殺仕事人
      • 第2話「主水 気分滅入る」(1981年) - お万
      • 第21話「主水左遷を気にする」(1981年) - 女
    • 必殺仕舞人 第4話「江差追分母娘の別れ」(1981年) - 妙蓮尼
    • 新・必殺仕事人 第29話「主水ねこばばする」(1982年) - 女郎屋のお女将
  • 暴れん坊将軍シリーズ
    • 吉宗評判記 暴れん坊将軍
      • 第7話「賽の河原に立つ男」(1978年)- 料亭の女将
      • 第111話「咲け! 姥捨山の恋」(1980年)- 滝子
      • 第155話「将軍の花嫁なんていや!」(1981年)- 淡路
      • 第169話「天晴れ! 腹ぺこ一番槍」(1981年)- 御中﨟
      • 第192話「泣き笑い河内人情ど根性」(1982年)- お角
      • 第206話「泣くな太郎吉! 男の子」(1982年)- お熊
    • 暴れん坊将軍II
      • 第68話「いま、ひと夏のいのち唄!」(1984年)- お米
      • 第102話「質に入っため組の喧嘩!」(1985年)- 女将
      • 第131話「地獄の沙汰を待つ女!」(1985年)- お伝
    • 暴れん坊将軍III
      • 第17話「御生母が叱った仇討姉弟」(1988年)- 大蔵
      • 第92話「地獄で仏のおやこ唄」(1990年)- よね
  • 日本名作怪談劇場 第6話「怪談 利根の渡」(1979年、12ch)- お信
  • 影の軍団IIKTV / 東映)
    • 第2話「姿なき吸血鬼」(1981年)- 常盤
    • 第11話「真夜中に上る死の煙」(1981年)- おぶん
  • 怪談牡丹燈籠(1982年)
  • 怨(1982年)
  • 遠山の金さん 高橋英樹版 (テレビ朝日)
    • パート1
      • 第54話「お弓が三人! ホンモノは誰だ!?」(1983年)
      • 第123話「尼僧物語・禁じられた灼熱の恋!」(1984年)
    • パート2
      • 第35話「女賞金稼ぎ・陽炎のお仙!」(1986年)
      • 第41話「江戸妖婦伝!」(1986年)
  • 真夜中の鬼女(1984年)
  • 京都妖怪地図 河原町に棲む四百歳の不倫女医(1986年)
  • 名奉行 遠山の金さん 第5シリーズ 第14話「浮世絵連続殺人!」(1993年)- おみね

舞台

[編集]
  • 世界名作童話 オペレッタ『アルプスの山の娘』(宝塚少女歌劇団雪組、1940年7月26日〜8月25日、宝塚大劇場)
  • 日本名所図会(宝塚少女歌劇団雪組、1941年1月、東京宝塚劇場) - 鬼の念仏[6]
  • 桜(宝塚少女歌劇団雪組、1941年3月、宝塚大劇場) - 源五右衛門[7]
  • 弓張月(宝塚少女歌劇団雪組、1941年6月、宝塚大劇場) - 紀平治[8]
  • 豊穣歌(宝塚少女歌劇団雪組、1941年10月、東京宝塚劇場) - 仲人[9]
  • 高原の秋(宝塚少女歌劇団雪組、1941年10月、東京宝塚劇場) - 吉田[9]
  • 奥州二本松(宝塚少女歌劇団雪組、1941年12月、宝塚中劇場) - 良蔵[10]
  • 藤原釜足一座カマさんの見世物座・霧立のぼる希望座大合同劇(1946年1月31日、松竹劇場)[2]

出典

[編集]
  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad 『日本映画人名事典 (女優篇 上巻)』キネマ旬報社、1995年、344頁。ISBN 978-4873761404 執筆者:奥田久司
  2. ^ a b 『近代歌舞伎年表 京都篇〈別巻〉昭和十八年~昭和二十二年補遺・索引』八木書店、2005年、246頁。ISBN 978-4840692335 
  3. ^ 溝口健二(監督)『山椒大夫』(映画)大映京都、1954年3月31日。 
  4. ^ 加戸敏 (監督)『銭形平次捕物控 死美人風呂』(映画)大映京都、1956年2月11日。 
  5. ^ 三隅研次(監督)『釈迦』(映画)大映京都、1961年11月1日。 
  6. ^ 『宝塚年鑑 : 附・宝塚歌劇団写真集. 昭和17年版』宝塚歌劇団、1942年、62頁。 
  7. ^ 『宝塚年鑑 : 附・宝塚歌劇団写真集. 昭和17年版』宝塚歌劇団、1942年、64頁。 
  8. ^ 『宝塚年鑑 : 附・宝塚歌劇団写真集. 昭和17年版』宝塚歌劇団、1942年、68頁。 
  9. ^ a b 『宝塚年鑑 : 附・宝塚歌劇団写真集. 昭和17年版』宝塚歌劇団、1942年、71頁。 
  10. ^ 『宝塚年鑑 : 附・宝塚歌劇団写真集. 昭和17年版』宝塚歌劇団、1942年、74頁。 

外部リンク

[編集]