蟹川橋

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福島県道59号標識

蟹川橋(かにかわばし)は、福島県会津若松市にある道路橋である。

概要[編集]

会津若松市街地の東側を流れる一級河川阿賀川(大川)を渡る橋であり、福島県道59号会津若松三島線を通す。 東側は会津若松市神指町南四合付近、西側は同市北会津町蟹川付近に位置しており、合併前の会津若松市と北会津郡北会津村を結んでいた。現在の橋は1959年10月に架けられた全長574mのPC桁橋である。上部工の施工はオリエンタルコンクリート(現オリエンタル白石)が担当した[1]。橋上は上下線対向2車線で供用されているが、幅員6mと幹線道路の往来には十分とは言えず、歩行者専用橋が別に架橋されている。本橋の東側には、花春酒造の本社工場が存在するほか、周辺には県道と国道118号若松西バイパスとの交差点などが存在している。また、本橋北付近で阿賀川に湯川放水路が流れ込んでいる。本橋西側は福島県道152号橋本会津高田線との交差点になっており、周辺は水田などが広がる。加えて、本橋と会津大橋の間に新しい橋を架ける計画がある[2]

沿革[編集]

かつては幾筋もの川に板を渡したものであったが洪水の度に流されていたため、蟹川橋組合によって1912年に全長474m、幅員3.6mの木橋が起工され、1914年5月に竣工した。その後、1928年7月に全長654m、幅員4.5mの木橋に架け替えられたが、老朽化と交通量の増大のため、当時の県道二岐若松線の改良工事として現在のコンクリート製の永久橋が1959年(昭和34年)10月に完成した。総工費は当時の金額で1億1979万3千円[3]1978年6月、2径間が流出したためにPC桁により復旧された。

周辺[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 中日本建設コンサルタント
  2. ^ 平成21年度事務事業評価票
  3. ^ 道路橋大鑑 昭和36年版” (PDF). 土木海通信社. pp. 268, 269. 2021年2月12日閲覧。

参考文献[編集]

  • 北会津村誌 pp146-147

座標: 北緯37度30分2.7秒 東経139度53分14.6秒 / 北緯37.500750度 東経139.887389度 / 37.500750; 139.887389