若宮忠三郎
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(若宮大祐から転送)
わかみや ちゅうざぶろう 若宮 忠三郎 | |
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本名 | 同じ |
別名義 |
市川 進三郎 若宮 大祐 |
生年月日 | 1911年3月13日 |
没年月日 | 1982年3月23日(71歳没) |
出生地 | 日本・京都府京都市中京区 |
職業 | 俳優 |
ジャンル | 映画、テレビドラマ、舞台 |
主な作品 | |
『人情紙風船』 |
若宮 忠三郎(わかみや ちゅうざぶろう、1911年3月13日 - 1982年3月23日)は、日本の俳優。
来歴・人物
[編集]京都府京都市中京区出身。京都市立第二商業学校(後の京都市立西陣商業高等学校、廃校)卒業。
商業学校在学中から劇団の舞台を踏み、1927年が初舞台となる。また、この頃に野淵昶らが京都で結成したエランヴィタール小劇場に参加している。1933年に上京し、P.C.L.映画演劇研究所に入所する。1934年に前進座に入座し、市川進三郎の名前で舞台に出演した。また、山中貞雄監督の遺作『人情紙風船』などの前進座ユニットの映画にも出演した。1941年、東宝に入社し以後は本名の若宮忠三郎で活動する。
北支那への兵役を経て、戦後はフリーとなり多くの映画・テレビドラマに脇役として活躍した。映画では主に東宝の名バイプレーヤーとして知られた。テレビでは芸術祭優秀賞とモンテカルロ・テレビ祭特別賞を得たNHKの『極楽家族』などに出演した。1969年に芸名を若宮大祐(わかみや だいう)に改名。1978年にはテレビ朝日のバラエティ番組『笑アップ歌謡大作戦』で、第1部「笑アップ教室」でいつも額縁の中にいる「校長先生」役でレギュラー出演していた。 旧芸名時の1968年と改名後の1976年の二度に渡りテレビドラマで東條英機役を演じている。 生涯独身であった。
改名後の芸名の読みを「わかみや たいゆう」とする資料が存在するが誤りである。
出演作品
[編集]映画
[編集]- 人情紙風船(1937年、P.C.L.) - 流しの与七
- 阿部一族(1938年、東宝) - 三男一太夫
- 逢魔の辻 江戸の巻(1938年、東宝) - 手先信公
- その前夜(1939年、東宝) - 藤田伍一
- 元禄忠臣蔵前篇(1941年、松竹) - 潮田又之丞
- 暁の追跡(1950年、新東宝) - 吉村刑事
- 夫婦善哉(1955年、東宝) - おきんの亭主
- 現代の欲望(1956年、東宝) - 産婦人科医
- 大番(1957年、東宝) - サイトリ
- 眠狂四郎無頼控 第二話(1957年、東宝) - 仙波孫兵ヱ
- 次郎長意外伝 大暴れ三太郎笠(1957年、東宝) - 番頭
- 雪国(1957年、東宝) - 駅長
- 憎いもの(1957年、東宝) - 由子の課長
- 一本刀土俵入り(1957年、東宝) - 筋市
- サラリーマン出世太閤記(1957年、東宝) - 重役
- 女殺油地獄(1957年、東宝) - 太兵衛
- 駅前シリーズ(東宝)
- みみずく説法(1958年、東京映画) - 葬儀屋
- 花のれん(1959年、宝塚映画) - 丸十の主人
- 暗夜行路(1959年、東宝) - 駅長
- 愛妻記(1959年、東宝) - 相模屋主人
- 乙女の祈り(1959年、松竹) - 日下部善太郎
- 女子大学生 私は勝負する(1959年、東宝) - 順子の叔父
- 珍品堂主人(1960年、東宝) - 格さん
- 幽霊繁盛記(1960年、東京映画) - 長六親方
- 濹東綺譚(1960年、東京映画) - 巳之松
- 地獄の饗宴(1961年、東京映画) - 中年の男
- 東京夜話(1961年、東京映画) - 植木屋
- 夢がいっぱい暴れん坊(1962年、日活) - 江戸川万造
- 若者に夢あり(1962年、日活) - 経師屋の岩田
- 明日ある限り(1962年、東京映画) - 年輩の夫
- 如何なる星の下に(1962年、東京映画) - 里山
- 憂愁平野(1963年、東京映画) - ホテルのボーイ
- イチかバチか(1963年、東宝) - 政治家風の男
- 喜劇 とんかつ一代(1963年、東京映画) - のれん会会長・須賀
- クレージー作戦 先手必勝(1963年、東宝) - 駅前商店会会長
- 台所太平記(1963年、東宝) - 医師小島
- 新・夫婦善哉(1963年、東京映画) - 安吉
- 甘い汗(1964年、東京映画) - 「おけさ」の客
- おゆきさん(1966年、日活) - 川田の父
- 千曲川絶唱(1967年、東京映画) - 集配所長
- 8.15シリーズ(東宝)
- 日本のいちばん長い日(1967年、東宝) - 水谷大佐(近衛師団参謀長)
- 連合艦隊司令長官 山本五十六(1968年、東宝) - 客
- 柳ヶ瀬ブルース(1967年、東映) - 堀田忠兵衛
- 青春太郎(1967年、東京映画) - 花田和助
- めぐりあい(1968年、東宝) - ベアリング店社長
- とむらい師たち(1968年、大映)
- 強虫女と弱虫男(1968年、松竹) - パパさん
- かげろう(1969年、近代映画協会)
- 裸の十九才(1970年、近代映画協会) - 老人
- 讃歌(1972年、近代映画協会) - 幇間
- 怪獣大奮戦 ダイゴロウ対ゴリアス(1972年、東宝) - 親父
- 恍惚の人(1973年、芸苑社) - おでん屋の老人
- 華麗なる一族(1974年、芸苑社) - 市太夫
- わが道(1974年、近代映画協会) - 葬儀屋
- 急げ!若者(1974年、東宝) - 左官
- がんばれ!若大将(1975年、東宝) - 小宮
テレビドラマ
[編集]- 鸚鵡と梟(1953年、NHK)
- 転落の詩集(1953年、NHK) - 渋野刑事
- 雪だるま(1954年、NHK)
- 神州天馬侠(1954年、NHK) - 講釈師
- 半七捕物帳 第5話「張子の虎」(1954年、NHK)
- あばれ頭巾(1954年、NHK)
- 西遊記(1955年、NHK) - 語り手
- 忠臣蔵の人々(1956年 - 1957年、KR)
- 東芝日曜劇場(KR)
- 第7話「あばれ姫君」(1957年)
- 第29話「越後獅子祭」(1957年)
- 第54話「石となりぬる」(1957年)
- 第130話「末っ子」(1959年)
- 第150話「朱雀門の鬼」(1959年)
- 第299話「姫御前村の災難」(1962年)
- 第323話「雪の中の青春 飛ばせ無外」(1963年)
- 第415話「川」(1964年)
- 第531話「猿かに合戦」(1967年)
- 第717話「ぎっちょんちょん」(1970年)
- プレイハウス 明日という日(1957年、NHK)
- ウロコ座(KR)
- 第62・63話「小判狐」(1957年)
- 第66話「姫重態」(1957年)
- 第118・119話「馬がものいう」(1958年)
- お好み日曜座(NHK)
- 閣下(1958年)
- 北京のたそがれ(1958年)
- 故郷の声(1958年)
- 再会 ある役者の半生(1959年)
- 夫婦百景(NTV)
- 第1話「若い若い夫婦」(1958年)
- 第126話「げてもの狂亭主」(1960年)
- 新大岡政談(KR)
- 第1話「かどでの日」(1958年)
- 第3・4話「蚯蚓長屋」(1958年)
- 第25 - 29話「藪原検校」(1959年)
- ここに人あり(NHK)
- 第57話「お母さんの耳」(1958年)
- 第71話「嫁の歌」(1958年)
- ヤシカゴールデン劇場 恋人(1959年、NTV)
- 好太郎アワー 入札(1959年、NET)
- ミステリー影 灰(1959年、NET)
- NECサンデー劇場(NET)
- 君死にたもうことなかれ(1959年)
- 紫陽花(1959年)
- 愛妻物語(1960年)
- 街の灯よ今日は(1960年)
- あべこべ物語(1960年)
- 破戒(1961年)
- 父親(1961年)
- 片棒かつぎ(1961年)
- 生きて愛して死んだ(1961年)
- 消えたフットライト(1961年)
- NETサスペンス 欲望(1959年、NET)
- テレビ劇場(NHK)
- 怒濤の中のうた声(1959年)
- その男(1962年)
- がんばれ三郎(1963年)
- サスペンスタイム 第3話「日光宮祠事件」(1959年、NET)
- 雑草の歌 第91話「永遠の光明」(1959年、NTV)
- ゴールデン劇場 清盛と常盤(1960年、NTV)
- 剣豪秘伝 第21話「或る日の武蔵」(1960年、NET)
- 廻れ人生 第23話「純愛」(1960年、NTV)
- スリラー劇場 三十二年目の帰国(1960年、NTV)
- 東芝土曜劇場(CX)
- 第76話「追われる」(1960年)
- 第106話「濁流」(1961年)
- 侍 第4話「難波村の仇討」(1960年、CX)
- おかあさん 第59話「造花の季節」(1960年、TBS)
- 指名手配 第60・61話「偽りの果て」(1960年、NET)
- 名勝負物語 第9 - 11話「二人の王将」(1960年、NTV)
- 決定的瞬間(NTV)
- 第1話「白い手と赤電話」(1961年)
- 第5話「頭文字はK・H」(1961年)
- 名作菊五郎劇場 冬木心中(1961年、NET)
- 西鶴物語(NET)
- 第7・8話「八百屋お七」(1961年)
- 第11話「篠六の借金」(1961年)
- 第13話「小吟の入れ智恵」(1961年)
- テレビ指定席(NHK)
- 分散屋篤造(1961年)
- 男衆さん(1962年)
- 恐山宿坊(1964年)
- 近鉄金曜劇場(TBS)
- オロロンの島(1961年)
- どらぼや人生(1963年)
- 夫婦ぶえ(1963年)
- 祖父の帰国(1966年)
- 講談ドラマ 牡丹灯籠(1962年、NHK)
- お気に召すまま 第15話「友遠方より来る」(1962年、NET)
- 七人の刑事 第39話「ねずみ」(1962年、TBS)
- 三匹の侍(CX)
- 第1シリーズ 第12話「愛怨両断」(1964年)
- 第4シリーズ 第19話「木枯の女」(1967年) - 治平
- 第5シリーズ 第19話「冬の旅」(1968年) - 庄屋
- 第6シリーズ 第8話「犬侍奮戦録」(1968年) - 大目付
- 風雪(NHK)
- 明治の相場師(1964年) - 道具屋
- 時代の勲章(1965年) - 松岡
- 放送第一声(1965年) - 大阪の代表者
- 丹下左膳(1965年、TBS) - 安積玄心斉
- 忍者部隊月光 第82・83話「ブラックストン作戦 - 前・後篇 -」(1965年、CX) - 吉沢
- 鉄道公安36号 第112話「狙われた漁船」(1965年、NET)
- 特別機動捜査隊 (NET)
- 第195話「黒い階段」(1965年)
- 第751話「金貸し一代」(1976年) - 高村源三
- マグマ大使 第29 - 31話(1966年 - 1967年) - 宇宙科学研究所神川博士
- 何処へ 第7話「甘い水・苦い水」(1966年、NTV) - PTA会長
- 東京警備指令 ザ・ガードマン(TBS)
- 第47話「美貌の罠」(1966年)
- 第91話「復讐の赤い牙」(1966年)
- 特ダネ記者 第22話「乙女の祈り」(1966年、NTV)
- 山のかなたに(1966年、NTV)
- 仮面の忍者 赤影 第3話「逆襲蟇法師」(1967年、KTV) - 覚平
- シオノギテレビ劇場 蛍火(1967年、CX)
- 日産スター劇場 かあさんは風来坊(1968年、NTV)
- テレビ文学館・名作に見る日本人 第10話「清兵衛と瓢箪」(1968年、MBS)
- 若い川の流れ(1968年 - 1969年、NTV) - 旭日観光専務・岡崎
- 甘柿しぶ柿つるし柿(1969年 - 1970年、TBS)
- 鬼平犯科帳 ※八代目松本幸四郎版 第1シリーズ (NET / 東宝)
- 第10話「女掏摸(めんびき)お富」(1969年)- 市兵衛
- 第36話「白痴(こけ)」(1970年)‐ 和尚
- 第51話「艶婦の毒」(1970年)‐ 津国屋長吉
- 銀河ドラマ 闇からの声(1970年、NHK) - 山形屋
- おさな妻(1970年 - 1971年、12ch / C.A.L) - 片岡忠吾
- 大岡越前(TBS / C.A.L)
- 水戸黄門 第4部 第2話「天狗馬鹿-忍-」(1973年、TBS) - 吉田道庵
- 落日燃ゆ (1976年、NET) - 東條英機
- 極楽家族(1978年、NHK)
- ピーマン白書 第4話「先生も生徒がいなけりゃタダの人」(1980年、CX)
- 土曜ワイド劇場 滋賀銀行九億円横領事件 女の決算(1981年、ANB)
ラジオドラマ
[編集]バラエティ番組
[編集]- 笑アップ歌謡大作戦(1978年 - 1981年、ANB) - 初代校長先生