立野和明
基本情報 | |
---|---|
国籍 | 日本 |
出身地 | 愛知県西春日井郡豊山町 |
生年月日 | 1998年4月3日(26歳) |
身長 体重 |
181 cm 87 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 右投右打 |
ポジション | 投手 |
プロ入り | 2019年 ドラフト2位 |
初出場 |
NPB / 2021年6月5日 NLB / 2024年5月5日 |
最終出場 |
NPB / 2023年8月9日 NLB / 2024年7月26日 |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
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この表について
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立野 和明(たての かずあき、1998年4月3日 - )は、愛知県西春日井郡豊山町出身[1]の元プロ野球選手(投手)。右投右打。
経歴
[編集]プロ入り前
[編集]名古屋市立楠西小学校時代に野球を始め、豊山町に転居後は豊山フェニックスに所属[2]。豊山町立豊山中学校時代は、東海チャレンジャーに所属する[3][4]。
中部大第一高校に進学し、2年秋からエースになるものの、在学時は甲子園出場経験はなかった[3]。高校卒業後は少しでも早いプロ入りを志望し、大学進学ではなく社会人野球の道に進んだ[3]。
東海理化では、チームとしては都市対抗野球大会への出場経験はないが、補強選手として3度出場している[5]。2年目の第44回社会人野球日本選手権大会では1回戦の室蘭シャークス戦に登板し、12回1失点と完投勝利を収める[5]。
2019年10月17日に行われたプロ野球ドラフト会議にでは、北海道日本ハムファイターズから2位指名を受け、11月8日に契約金7000万円、年俸1100万円(金額は推定)で仮契約を結んだ[6]。背番号は33。
日本ハム時代
[編集]2020年はイースタン・リーグでは12試合の登板で2勝3敗1セーブ・防御率3.81という成績を残したが[7]、一軍登板は無かった。
2021年は6月5日の読売ジャイアンツ戦でプロ初登板初先発を果たし[8]、5回3安打1失点の内容で勝敗は付かなかった[9]。3試合目の先発登板となった同30日の東北楽天ゴールデンイーグルス戦では、5回3安打無失点の好投でプロ初勝利を挙げた[10]。その後は中10日で7月11日の千葉ロッテマリーンズ戦に先発予定であったものの、雨天中止となり、登板機会が無いまま前半戦を終えた[11]。五輪による中断期間を経て、後半戦の開幕を中継ぎとして一軍で迎え[12]、8月18日のオリックス・バファローズ戦でプロ初のリリーフ登板となったが、1回3安打2失点を喫し[13]、同23日に登録抹消[14]。9月5日に先発として一軍再昇格すると[15]、シーズン終盤は先発陣の一角を担い[16][17]、この年は11試合(10先発)の一軍登板で4勝3敗・防御率2.45を記録した[18]。オフに700万円増となる推定年俸1700万円で契約を更改した[19]。
2022年は開幕5試合目の埼玉西武ライオンズ戦でシーズン初登板初先発[20]。5回4安打3四死球4奪三振2失点という内容で勝利投手となり[21]、これが新監督・BIGBOSSの初勝利となった[22]。ただ、その後は2試合連続で打ち込まれ[23][24]、4月22日に出場選手登録を抹消された[25]。抹消後は二軍でも35回2/3で被安打54と打ち込まれ[26]、夏場には右肘の故障もあって[27]一軍再昇格は果たせずにシーズンを終え、この年は3試合の先発登板で1勝2敗・防御率10.13という成績に終わった。オフに100万円減となる推定年俸1600万円で契約を更改した[28]。
2023年は7月28日に出場選手登録され[29]、同30日のオリックス戦で1年3か月ぶりとなる一軍登板を果たした[30]。ただ、4試合に登板して0勝1敗・防御率6.00という成績[31]で8月10日に出場選手登録を抹消されて[32]以降の一軍登板は無くシーズンを終えた。オフにはフェニックス・リーグに参加していたものの、10月29日に球団から戦力外通告を受けた[33]。現役続行を希望して、11月15日には12球団合同トライアウトに参加したが、シート打撃での打者3人との対戦では2者連続四球を与える結果に終わった[34]。
NLB・富山時代
[編集]2023年11月22日、独立リーグ・日本海リーグ(NLB)に所属する富山GRNサンダーバーズへの入団が発表された[35]。背番号は13。入団後、9試合に出場し、5勝2敗・防御率2.89を記録するが、日本野球機構12球団の補強期間終了を契機に、シーズン中の2024年8月1日付で退団を発表[36]。プロ野球選手としての現役を引退した。シーズン途中での退団であったが、リーグの規定投球回数を満たし、シーズン終了後に最優秀WHIPのタイトルを獲得した[37]。
今後、野球から離れて新たな挑戦をする意向を示している[要出典]。
選手としての特徴
[編集]ダイナミックな投球フォームからカーブ・スライダー・カットボール・スプリットを投じる[38]。ストレートの最速は社会人時代に152km/h[3]、プロ入り後は149km/hを計測している[39]。
人物
[編集]立野の母も同じく豊山町出身であり、中学時代にイチローの2つ上の先輩だった[40]。なお立野は、イチロー以来の豊山町出身のプロ野球選手である[41][42]。
詳細情報
[編集]年度別投手成績
[編集]年 度 |
球 団 |
登 板 |
先 発 |
完 投 |
完 封 |
無 四 球 |
勝 利 |
敗 戦 |
セ 丨 ブ |
ホ 丨 ル ド |
勝 率 |
打 者 |
投 球 回 |
被 安 打 |
被 本 塁 打 |
与 四 球 |
敬 遠 |
与 死 球 |
奪 三 振 |
暴 投 |
ボ 丨 ク |
失 点 |
自 責 点 |
防 御 率 |
W H I P |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2021 | 日本ハム | 11 | 10 | 0 | 0 | 0 | 4 | 3 | 0 | 0 | .571 | 224 | 55.0 | 39 | 3 | 23 | 0 | 3 | 47 | 1 | 0 | 16 | 15 | 2.45 | 1.13 |
2022 | 3 | 3 | 0 | 0 | 0 | 1 | 2 | 0 | 0 | .333 | 52 | 10.2 | 16 | 1 | 4 | 0 | 1 | 4 | 2 | 0 | 12 | 12 | 10.13 | 1.88 | |
2023 | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | .000 | 29 | 6.0 | 10 | 2 | 1 | 0 | 0 | 7 | 1 | 0 | 4 | 4 | 6.00 | 1.83 | |
通算:3年 | 18 | 13 | 0 | 0 | 0 | 5 | 6 | 0 | 0 | .455 | 305 | 71.2 | 65 | 6 | 28 | 0 | 4 | 58 | 4 | 0 | 32 | 31 | 3.89 | 1.30 |
- 2023年度シーズン終了時
年度別守備成績
[編集]年 度 |
球 団 |
投手 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
試 合 |
刺 殺 |
補 殺 |
失 策 |
併 殺 |
守 備 率 | ||
2021 | 日本ハム | 11 | 3 | 11 | 0 | 2 | 1.000 |
2022 | 3 | 1 | 3 | 0 | 0 | 1.000 | |
2023 | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 | ---- | |
通算 | 18 | 4 | 14 | 0 | 2 | 1.000 |
- 2023年度シーズン終了時
記録
[編集]- 初記録
- 投手記録
- 初登板・初先発登板:2021年6月5日、対読売ジャイアンツ2回戦(東京ドーム)、5回1失点で勝敗つかず
- 初奪三振:同上、1回裏に重信慎之介から空振り三振
- 初勝利・初先発勝利:2021年6月30日、対東北楽天ゴールデンイーグルス14回戦(楽天生命パーク宮城)、5回無失点
- 打撃記録
- 初打席:2021年6月5日、対読売ジャイアンツ2回戦(東京ドーム)、3回表に戸郷翔征から一ゴロ
独立リーグでの投手成績
[編集]出典は一球速報.com[43]。
年 度 |
球 団 |
登 板 |
先 発 |
完 投 |
完 封 |
無 四 球 |
勝 利 |
敗 戦 |
セ 丨 ブ |
ホ 丨 ル ド |
勝 率 |
打 者 |
投 球 回 |
被 安 打 |
被 本 塁 打 |
与 四 球 |
敬 遠 |
与 死 球 |
奪 三 振 |
暴 投 |
ボ 丨 ク |
失 点 |
自 責 点 |
防 御 率 |
W H I P |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2024 | 富山 | 9 | 9 | 1 | 0 | 0 | 5 | 2 | 0 | 0 | .714 | 205 | 56.0 | 42 | 3 | 13 | - | 4 | 47 | 3 | 0 | 19 | 18 | 2.89 | 0.98 |
通算:1年 | 9 | 9 | 1 | 0 | 0 | 5 | 2 | 0 | 0 | .714 | 205 | 56.0 | 42 | 3 | 13 | - | 4 | 47 | 3 | 0 | 19 | 18 | 2.89 | 0.98 |
- 各年度の太字はリーグ最高
背番号
[編集]- 33(2020年 - 2023年)
- 13(2024年 - 同年7月)
脚注
[編集]- ^ “日本ハムドラフト2位・立野に愛知県豊山町長から“仰天”激励 イチロー先輩と同様に大リーグ目指して…”. 中日スポーツ・東京中日スポーツ. 2021年9月5日閲覧。
- ^ “豊山フェニックス”. 豊山フェニックス. 2021年9月5日閲覧。
- ^ a b c d “日本ハムが2位指名 東海理化・立野 イチロー氏と同郷の152キロ右腕”. スポーツニッポン. (2019年10月17日) 2020年3月14日閲覧。
- ^ “立野和明 | 北海道日本ハムファイターズ | 選手”. 週刊ベースボールONLINE. 2021年9月5日閲覧。
- ^ a b “トヨタ自動車・立野、オリ・田嶋&中日・勝野に刺激受け152キロ腕に成長”. スポーツニッポン. (2019年7月12日) 2020年3月14日閲覧。
- ^ “日本ハム2位立野が仮契約 憧れは外車マセラティ”. 日刊スポーツ (2019年11月8日). 2021年3月22日閲覧。
- ^ “2020年度 北海道日本ハムファイターズ 個人投手成績(イースタン・リーグ”. NPB.jp 日本野球機構. 2021年3月22日閲覧。
- ^ “イチローの後輩、日本ハム・立野が5日の巨人戦でプロ初登板初先発”. サンスポ (2021年6月4日). 2022年1月1日閲覧。
- ^ “【日本ハム】立野和明が堂々プロ初登板 5回3安打1失点”. スポーツ報知 (2021年6月5日). 2022年1月1日閲覧。
- ^ “年俸1000万円の日本ハム立野 9億円マー君に投げ勝ちプロ初勝利”. 日刊スポーツ (2021年7月1日). 2022年1月1日閲覧。
- ^ “【日本ハム】雨天中止で前半戦残り2試合 栗山英樹監督「天気には勝てない」”. スポーツ報知 (2021年7月11日). 2022年1月1日閲覧。
- ^ “楽天オコエ瑠偉、西武平沼翔太ら登録/13日公示”. 日刊スポーツ (2021年8月13日). 2022年1月1日閲覧。
- ^ “2021年8月18日 【公式戦】 試合結果 (オリックスvs北海道日本ハム)”. 日本野球機構. 2022年1月1日閲覧。
- ^ “DeNA伊藤裕季也、オリックスT岡田ら抹消/23日公示”. 日刊スポーツ (2021年8月23日). 2022年1月1日閲覧。
- ^ “ソフトバンク和田-オリックス増井ほか/5日予告先発”. 日刊スポーツ (2021年9月4日). 2022年1月1日閲覧。
- ^ “日本ハム立野が7回途中無失点で2勝目 ソフトバンクは打線沈黙で痛い連敗”. 日刊スポーツ (2021年9月12日). 2022年1月1日閲覧。
- ^ “日本ハム、立野が6回無失点で4勝目「思いっきり投げました」 R・ロドリゲスはお立ち台でラップ披露”. Sponichi Annex (2021年10月8日). 2022年1月1日閲覧。
- ^ “【2021主力選手通信簿|日本ハム】東京五輪でも活躍の伊藤は納得の最高評価。だが、西川や大田らは不甲斐ない結果に<SLUGGER>”. THE DIGEST (2021年12月3日). 2022年1月1日閲覧。
- ^ “日本ハム立野和明700万円増「これくらい勝つ」裏地にびっしり白星スーツ”. 日刊スポーツ (2021年12月1日). 2022年2月23日閲覧。
- ^ “日本ハム・立野 監督批判を結果で黙らせる「1面を書く準備をしておいて下さい」”. Sponichi Annex (2022年3月30日). 2023年2月19日閲覧。
- ^ “2022年3月31日 【公式戦】 試合結果 (北海道日本ハムvs埼玉西武)”. 日本野球機構. 2023年2月19日閲覧。
- ^ “【日本ハム】先発・立野和明が5回2失点、ビッグボスに初白星をプレゼント”. スポーツ報知 (2022年4月1日). 2023年2月19日閲覧。
- ^ “新庄日本ハム初の3連勝逃す 先発立野が3回KO…石井3打点も届かず”. Sponichi Annex (2022年4月13日). 2023年2月19日閲覧。
- ^ “立野 無念の三回途中6失点KO「悔いが残ります」”. 道新スポーツ (2022年4月22日). 2023年2月19日閲覧。
- ^ “【22日の公示】巨人が中田、堀田を抹消、オリックスは42歳能見を登録”. Sponichi Annex (2022年4月22日). 2023年2月19日閲覧。
- ^ “2022年度 北海道日本ハムファイターズ 個人投手成績(イースタン・リーグ)”. 日本野球機構. 2023年2月19日閲覧。
- ^ “【ファーム】北海道日本ハム・立野和明が2イニングをパーフェクトに抑える!”. パ・リーグ.com (2023年3月22日). 2023年10月23日閲覧。
- ^ “<日本ハム契約更改>11選手がサイン 立野は100万円減”. 北海道新聞 (2022年11月24日). 2023年2月19日閲覧。
- ^ “阪神才木浩人、DeNA藤田一也ら抹消、巨人坂本勇人、オリックス紅林弘太郎ら登録/28日公示”. 日刊スポーツ (2023年7月28日). 2023年10月23日閲覧。
- ^ “立野 1年3カ月ぶり1軍マウンド「きょうは楽しく、思い切って投げよう」”. 道新スポーツ (2023年7月30日). 2023年10月23日閲覧。
- ^ “2023年度 北海道日本ハムファイターズ 個人投手成績(パシフィック・リーグ)”. 日本野球機構. 2023年10月23日閲覧。
- ^ “阪神才木浩人、巨人松原聖弥、ヤクルト阪口皓亮ら登録 巨人オコエ瑠偉ら抹消/10日公示”. 日刊スポーツ (2023年8月10日). 2023年10月23日閲覧。
- ^ 「4年目右腕の立野が戦力外 現役を続行し、新調した〝白星スーツ〟着用を目指す」『道新スポーツ』2023年10月29日。2023年11月22日閲覧。
- ^ 「【一問一答】トライアウトを受けた立野和明 前日、堀からカレーをごちそうされ「言えって言われました」」『道新スポーツ』2023年11月15日。2023年11月22日閲覧。
- ^ 「前日本ハムの立野、富山GRNに入団!」『BASEBALL KING』2023年11月22日。2023年11月22日閲覧。
- ^ “立野和明投手現役引退のお知らせ | ニュースリリース | 富山サンダーバーズベースボールクラブ”. tbirds.jp. 2024年8月1日閲覧。
- ^ 2024シーズン個人タイトルのお知らせ - 日本海リーグ(2024年10月3日)2024年10月11日閲覧。
- ^ “【ドラフト】日本ハム2位 立野和明(東海理化) 抜群のゲームメーク能力を持つ152キロ右腕/プロ野球ドラフト会議”. 週刊ベースボールONLINE (2019年10月17日). 2022年2月8日閲覧。
- ^ “【日本ハム】立野和明が5回2失点で今季3勝目 チームの連敗を3で止める”. スポーツ報知 (2021年9月23日). 2022年2月8日閲覧。
- ^ “「イチローさんはモテていた」母も同じ中学 日ハム2位立野が目指す“イチ流””. Full-Count(フルカウント) ― 野球ニュース・速報・コラム ― (2019年10月23日). 2021年9月5日閲覧。
- ^ “「イチローさんはモテていた」母も同じ中学 日ハム2位立野が目指す“イチ流””. Full-Count(フルカウント) ― 野球ニュース・速報・コラム ― (2019年10月23日). 2021年9月5日閲覧。
- ^ “プロ野球ドラフト×社会人:日ハム2位指名 東海理化・立野和明投手 イチローと同郷の研究熱心な遅咲き右腕”. 毎日新聞. 2021年9月5日閲覧。
- ^ 富山GRNサンダーバーズ 2024年度メンバー - 一球速報.com
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 個人年度別成績 立野和明 - NPB.jp 日本野球機構
- 選手の各国通算成績 Baseball-Reference (Japan)