直江大輔

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直江 大輔
読売ジャイアンツ #54
2022年8月13日 東京ドーム
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 長野県長野市
生年月日 (2000-06-20) 2000年6月20日(23歳)
身長
体重
185 cm
87 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2018年 ドラフト3位
初出場 2020年8月23日
年俸 1350万円(2024年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

直江 大輔(なおえ だいすけ、2000年6月20日 - )は、長野県長野市出身[2]プロ野球選手投手)。右投右打。読売ジャイアンツ所属。

経歴[編集]

プロ入り前[編集]

長野市立三輪小学校[2]3年から野球を始め、長野市立柳町中学校[2]時代は中野シニアでプレー[3]。父親と同じ松商学園高等学校に進学[4]すると、1年秋からベンチ入りし[3]、2年夏に第99回全国高等学校野球選手権大会に出場。2回戦の盛岡大学附属高等学校との試合で、2番手として登板したが、3-6で敗退した[4]

2018年10月25日に行われた新人選手選択会議では、読売ジャイアンツから3位指名を受け、11月13日に契約金5000万円、推定年俸500万円で仮契約し(金額は推定)、その後入団した。背番号はかつて槙原寛己が着用していた54[5][6]。担当スカウトは木佐貫洋[6][7]

巨人時代[編集]

2019年は、三軍戦が主戦場となった[8]。二軍公式戦には3試合に登板するも、0勝1敗、防御率10.80に終わった[9]。オフに、15万円増の推定年俸570万円で契約を更改した[8]

2020年は、6月までは三軍だったが、山口鉄也会田有志の指導の下でフォークに磨きをかけると奪三振率が向上[10]。5試合の登板で防御率0.90と好投し[11]、同月末からは二軍へ昇格[10]。二軍公式戦では4試合の登板で1勝2敗、防御率6.00の成績を残し、8月23日に一軍初昇格を果たすと[12]、同日の対広島東洋カープ12回戦(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)で初登板・初先発[13][14]。4回1失点で勝敗はつかなかった[13]。一軍では一度の登録抹消を挟んで3試合に先発登板するも、いずれも5回を投げ切れず、この年にプロ初勝利はならなかった。2度目の登録抹消後、持病のヘルニアにより下半身のしびれが強くなったことから、9月28日、腰椎間板ヘルニアの手術を受けることが発表された[10][15]。球団は直江を治療に専念させるため、育成選手契約に移行させることを視野に入れて、11月19日には自由契約にすることを発表した[16]。12月2日に自由契約公示[17]。同8日の契約更改で、予定通り育成選手として再契約を結び、背番号は054になった。育成選手契約への移行でありながら、180万円増の推定年俸750万円となった[18]

2021年は、3月24日のプロ・アマ交流戦で実戦復帰を果たし[19]、6月24日の二軍戦では3安打完封勝利を挙げた[20]。6月28日に、支配下選手契約を結んだことが発表され[21]、背番号も前年までの54に戻ることとなった[21]。同30日に支配下復帰後、初の一軍昇格を果たすと[22]、7月1日の対広島14回戦(東京ドーム[23]で、リリーフとして復帰登板を果たし、7回から9回までをパーフェクトに抑えプロ初セーブを挙げた[24]。11月27日、10万円増となる推定年俸760万円で契約を更改した[25]

2022年は、この年2試合目の先発となる8月13日の対広島20回戦(東京ドーム)で[26][27]、6回を無失点に抑えプロ初勝利を記録した[28]。11月22日、150万円増となる推定年俸910万円で契約を更改した[29]

2023年は、開幕一軍を果たし、4月15日の中日ドラゴンズ戦(バンテリンドーム)で、1点リードの8回にマウンドに上がり無失点に抑えてプロ初ホールドを記録した[30]。自己最多の16試合に中継ぎとして登板し、防御率3.86、6ホールドという成績を残すが、5月14日に登録抹消されてからは一軍昇格はなかった[31]。二軍では8月頃から先発登板を始め[32]、11試合に先発した[31]。11月20日の契約更改では440万円増の推定年俸1350万円でサインした[31][32]。同月から開催のアジア・ウィンター・ベースボール・リーグでも先発として参加し[33]、4試合の先発で2勝0敗、防御率1.71といった成績を挙げた[34]

選手としての特徴[編集]

最速150km/hのストレート[35]スライダーチェンジアップカーブなど多彩な変化球とのコンビネーションが特徴[36]。2020年はチェンジアップを封印し、フォークボールを投げている[10]

原辰徳監督からは「プロ野球選手として一番大事な闘争本能、強気、魂を持っている」と評価されている[10]

人物[編集]

父親は松商学園高校のエースとして甲子園に春夏計3回出場[3]し、明治神宮大会でも優勝した[37]

大のアメコミ好きで、練習用のグラブにはスパイダーマンを模した刺繍が施されている他、マーベル作品は60作品以上を総なめしたという[38]

詳細情報[編集]

年度別投手成績[編集]





















































W
H
I
P
2020 巨人 3 3 0 0 0 0 0 0 0 ---- 49 12.0 10 2 3 0 1 11 0 0 4 4 3.00 1.08
2021 4 3 0 0 0 0 1 1 0 .000 51 11.0 15 1 4 0 2 4 0 0 6 6 4.91 1.73
2022 9 3 0 0 0 1 1 0 0 .500 79 18.2 12 2 8 0 3 16 1 0 9 7 3.38 1.07
2023 16 0 0 0 0 0 1 0 6 .000 58 14.0 7 2 9 0 0 11 1 0 7 6 3.86 1.14
通算:4年 32 9 0 0 0 1 3 1 6 .250 237 55.2 44 7 24 0 6 42 2 0 26 23 3.72 1.22
  • 2023年度シーズン終了時

年度別守備成績[編集]



投手












2020 巨人 3 0 2 0 0 1.000
2021 4 3 1 0 0 1.000
2022 9 0 1 0 0 1.000
2023 16 0 1 0 0 1.000
通算 32 3 5 0 0 1.000
  • 2023年度シーズン終了時

記録[編集]

初記録
投手記録
打撃記録
  • 初打席:2020年8月23日、対広島東洋カープ12回戦(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)、3回表に遠藤淳志から空振り三振[14]

背番号[編集]

  • 54(2019年 - 2020年、2021年6月28日 - )
  • 054(2021年 - 同年6月27日)

登場曲[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 巨人 - 契約更改 - プロ野球」日刊スポーツ。2023年11月20日閲覧
  2. ^ a b c プロ野球:巨人に入団の直江投手抱負 長野市長表敬」『毎日新聞』毎日新聞社、2018年12月27日。2022年8月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月15日閲覧
  3. ^ a b c 初勝利の直江はこんな人 戸郷と同期でジャニーズ好き 大輔は甲子園のアイドルにあやかり父が命名」『スポニチ Sponichi Annex』株式会社スポーツニッポン新聞社、2022年8月13日。2022年8月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月15日閲覧
  4. ^ a b 松商学園・直江 ほろ苦い経験が偉大な父に追いつく第一歩」『スポニチ Sponichi Annex』株式会社スポーツニッポン新聞社、2017年8月17日。2022年8月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月15日閲覧
  5. ^ プロ野球:ドラフト 松商・直江投手、巨人と仮契約 /長野」『毎日新聞』2018年11月14日。2020年12月9日閲覧
  6. ^ a b 巨人3位直江の背番は槙原の54「自分も一時代を」」日刊スポーツ、2018年11月13日。2021年3月27日閲覧
  7. ^ 【巨人】プロ初勝利の直江大輔を担当・木佐貫スカウトが祝福「負けん気は『スラムダンク』流川のような」」『スポーツ報知』報知新聞社、2022年8月14日。2022年8月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月14日閲覧
  8. ^ a b 巨人・直江 15万円増でサイン オフは菅野への弟子入り志願「一流の考え方をすべて自分のものに…」」『Sponichi Annex』2019年11月22日。2020年12月9日閲覧
  9. ^ 2019年度 読売ジャイアンツ 個人投手成績(イースタン・リーグ)」NPB.jp 日本野球機構。2020年12月9日閲覧
  10. ^ a b c d e 【巨人】直江大輔、今季中に手術 来季フル回転へ「ヘルニア」持ちの腰治療に専念」『スポーツ報知』報知新聞社、2020年9月29日。2020年9月29日閲覧
  11. ^ 三軍投手成績」読売ジャイアンツ。2020年9月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年12月9日閲覧
  12. ^ 23日の公示 巨人が直江大輔、桜井俊貴を登録 高卒2年目の直江はプロ初登板初先発」『Full-Count』2020年8月23日。2020年12月9日閲覧
  13. ^ a b c 【巨人】今季初同一カード3連敗 9回2死満塁一打逆転のチャンスも…写真で振り返る広島戦」『スポーツ報知』報知新聞社、2020年8月23日。2022年8月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月15日閲覧
  14. ^ a b c d 2020年8月23日(日) マツダスタジアム 【JERA セ・リーグ公式戦】 広島東洋カープ vs 読売ジャイアンツ 12回戦 試合経過」NPB.jp 日本野球機構。2022年8月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月14日閲覧
  15. ^ 【巨人】若手のホープ・直江大輔がヘルニア手術「2か月で投球可能」…馬見塚・整形外科専門医の見解」『スポーツ報知』報知新聞社、2020年9月29日。2020年9月29日閲覧
  16. ^ 来季の契約について」『読売ジャイアンツ公式サイト』2020年11月19日。2020年11月19日閲覧
  17. ^ 自由契約選手 | 2020年度公示」NPB.jp 日本野球機構。2020年12月9日閲覧
  18. ^ 巨人・直江は180万増でサイン 10月に手術で育成から再出発 球団から「新人王を…」」『Sponichi Annex』2020年12月8日。2020年12月9日閲覧
  19. ^ 巨人直江が実戦復帰 プロ・アマ交流戦で2回2失点」日刊スポーツ、2021年3月25日。2021年6月30日閲覧
  20. ^ 【巨人】直江大輔が2軍戦でプロ初完投初完封「もう一度支配下に戻って1軍の戦力になれるように」」スポーツ報知、2021年6月24日。2021年6月30日閲覧
  21. ^ a b 支配下復帰の巨人直江大輔「手術から8カ月、ようやく戻ることができた」」日刊スポーツ、2021年6月28日。2021年6月30日閲覧
  22. ^ 巨人直江大輔投手が1軍合流 28日に支配下に復帰」『日刊スポーツ』2021年6月30日。2021年6月30日閲覧
  23. ^ a b 2021年7月1日 【公式戦】 試合結果 (読売vs広島東洋)」NPB.jp 日本野球機構。2022年8月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月15日閲覧
  24. ^ a b c 巨人直江大輔3回完全でプロ初セーブ「よっしゃー!」6月28日支配下復帰」日刊スポーツ、2021年7月1日。2021年7月2日閲覧
  25. ^ 巨人直江10万円増「来年は勝負の年」柔軟性アップをテーマに掲げる」日刊スポーツ、2021年11月27日。2024年1月6日閲覧
  26. ^ a b 2022年8月13日 【公式戦】 試合結果 (読売vs広島東洋)」NPB.jp 日本野球機構。2022年8月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月15日閲覧
  27. ^ 巨人、球団史上最多の1シーズンでプロ初勝利7人 4年目の直江大輔が初白星」Full-Count、2022年8月13日。2022年8月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月15日閲覧
  28. ^ a b 【巨人】今季7人目のプロ初勝利~直江大輔が救世主!4年目右腕が強気に6回無失点」『スポーツ報知』報知新聞社、2022年8月13日。2022年8月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月15日閲覧
  29. ^ 【巨人】直江大輔150万円増910万円「初勝利は出来たが1勝だけ」悲願達成も納得せず」日刊スポーツ、2022年11月22日。2024年1月6日閲覧
  30. ^ 【巨人】直江大輔が8回に登板しプロ初ホールド 計7回無安打無失点「ゼロに抑えられてよかった」」スポーツ報知、2023年4月15日。2023年11月23日閲覧
  31. ^ a b c 巨人・直江 先発ローテ入りへ「体を強くしていきたい」 5月14日抹消後1軍登録なし「最初だけだった」」スポニチアネックス、2023年11月21日。2023年11月26日閲覧
  32. ^ a b 【巨人】直江大輔、440万アップの1350万円で契約更改「先発を目指す」」スポーツ報知、2023年11月20日。2023年11月23日閲覧
  33. ^ 【巨人】直江大輔、台湾WL開幕戦5回1失点6Kの好投 アジアCSで好守備の馬傑森から三振奪う」スポーツ報知、2023年11月25日。2023年11月26日閲覧
  34. ^ 全記錄查詢」『亞洲冬季棒球聯盟 Asia Winter Baseball League』(中国語)。2024年1月5日閲覧
  35. ^ 【巨人】直江大輔が最速150キロをマーク 7回途中3失点「今後もアピールできるように」」スポーツ報知、2021年6月17日。2021年6月30日閲覧
  36. ^ 巨人・直江大輔が持つ投手としての「品」と「牙」。高校最後の夏に見せた熱投」web Sportiva、2020年8月30日。2021年7月2日閲覧
  37. ^ 巨人D3位・直江、甲子園2勝の父は決してスパルタではなかった」『サンスポ.com』産業経済新聞社、2018年11月16日。2022年8月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月15日閲覧
  38. ^ 【こんな人】巨人直江大輔はオタク気質の持ち主 アメコミ、お笑いにとことんこだわる22歳」日刊スポーツ、2022年8月13日。2022年8月13日閲覧
  39. ^ 選手テーマ曲・スタジアムミュージック」『読売巨人軍公式WEBサイト』読売ジャイアンツ。2020年10月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月15日閲覧

関連項目[編集]

外部リンク[編集]