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番付上1人大関

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

番付上1人大関(ばんづけじょうひとりおおぜき)では、大相撲において大関が番付に1人のみ在位した状態だった例について述べる。

一人大関

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大関が一人だけ在位し、東西に揃わない状態だった例は13例あるが、貴ノ花と貴景勝がそれぞれ2回記録しているため、11人の力士が番付上1人大関を経験している。

開始場所 開始場所前の動向 一人大関 最終場所 場所数 終了理由
1 1936年(昭和11年)5月場所 男女ノ川が横綱昇進 清水川元吉 1936年(昭和11年)5月場所 1 双葉山と鏡岩が同時昇進
2 1938年(昭和13年)1月場所 双葉山が横綱昇進
清水川が引退
鏡岩善四郎 1938年(昭和13年)5月場所 1 前田山が昇進*
3 1944年(昭和19年)5月場所 名寄岩が関脇陥落 前田山英五郎 1944年(昭和19年)10月場所 1 佐賀ノ花が昇進
4 1955年(昭和30年)1月場所 栃錦が横綱昇進 三根山隆司 1955年(昭和30年)5月場所 2 大内山が昇進
5 1955年(昭和30年)9月場所 三根山が関脇陥落 大内山平吉 1955年(昭和31年)9月場所 1 松登若ノ花が同時昇進
6 1959年(昭和34年)5月場所 朝汐が横綱昇進 琴ヶ濱貞雄 1959年(昭和34年)9月場所 3 若羽黒が昇進
7 1966年(昭和41年)7月場所 北葉山が引退 豊山勝男 1966年(昭和42年)7月場所 1 北の冨士が昇進
8 1975年(昭和50年)1月場所 大麒麟が引退 貴ノ花健士 1975年(昭和50年)1月場所 1 魁傑が昇進
9 1979年(昭和54年)11月場所 旭國が引退 貴ノ花利彰 1980年(昭和55年)1月場所 2 増位山が昇進
10 1981年(昭和56年)5月場所 増位山が引退 千代の富士貢 1981年(昭和56年)7月場所 2 千代の富士が横綱昇進
(大関空位)
11 1981年(昭和56年)11月場所 (大関空位)
琴風が昇進
琴風豪規 1982年(昭和57年)1月場所 2 隆の里が昇進
12 2020年(令和2年)3月場所 豪栄道が引退
髙安が特例復帰失敗[1]
貴景勝光信 2020年(令和2年)3月場所 1 朝乃山が昇進
13 2023年(令和5年)1月場所 正代が関脇陥落[2]
御嶽海が特例復帰失敗
2023年(令和5年)5月場所 3 霧島が昇進
2023年(令和5年)5月場所[3] 貴景勝貴信
  • 太字の力士は大関で、斜字の力士は関脇以下の地位で2024年時点現役中。
  • 史上8人目の番付上1人大関である貴ノ花は、2回記録しており、番付上1人大関合計3場所在位は当時の史上最多記録(現在2位)である。
  • 史上11人目の番付上1人大関である貴景勝は、2回記録しており、史上2人目の番付上1人大関を2回経験している。また番付上1人大関合計4場所在位は、貴ノ花を超えて史上最多記録となる。
  • 11人の内、最高位が横綱である力士は、前田山と千代の富士だけである。

在位場所

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  • 1位 貴景勝(4場所)
  • 2位 琴ヶ濱・貴ノ花(3場所)
  • 4位 三根山・千代の富士・琴風(2場所)
  • 7位 清水川・鏡岩・前田山・大内山・豊山(1場所)

1人大関成績

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1人大関在位期間の記録(2023年5月場所終了現在)

  • 勝星
    • 1位 貴景勝(30勝22敗8休)勝率.576
    • 2位 千代の富士(27勝3敗)勝率.900
    • 3位 貴ノ花(26勝19敗)勝率.578
    • 4位 琴風(21勝9敗)勝率.700
    • 5位 琴ヶ濱(20勝16敗9休)勝率.556
    • 6位 三根山(12勝13敗5休)勝率.480
    • 7位 大内山(11勝4敗)勝率.733
    • 8位
      • 前田山(8勝2敗)勝率.800
      • 豊山(8勝7敗)勝率.533
    • 10位 清水川 (6勝5敗)勝率.545
    • 11位 鏡岩(5勝8敗)勝率.385
  • 優勝
    • 千代の富士・貴景勝 1回

(その他の9人は1人大関在位中に優勝経験なし)

脚注

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  1. ^ 1969年(昭和44年)7月場所以降、「大関で2場所連続負け越し」により関脇へ陥落し、次の関脇降格直後での場所において10勝以上した力士は、特例で大関復帰する制度が定まった。ただし関脇陥落場所にて6敗(9勝以下・休場を含む)した時点で、大関特例復帰は消滅する。
  2. ^ 正代は2023年1月場所にて特例復帰失敗。
  3. ^ 貴景勝が改名してからのカウント。

関連項目

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