プロジェクト:アウトリーチ/図書館総合展2022/紹介/15Wikipediaブンガク


ウィキペディアサロン2022関連企画[編集]

無し

企画概要[編集]

企画名
Wikipediaブンガク
初開催時期
2018年2月25日
最新開催時期
2022年10月10日
開催地
神奈川県横浜市 神奈川近代文学館神奈川県立図書館
募集人数
第1回、第2回は10人(ウィキペディアンは別途カウント)。第3回、第4回は定員25名(スタッフ含む)。第5回以降は感染症予防のため定員15人(スタッフ含む)。
参加者
制限なし。主にFacebookで募集。
参加費
第1回は無料(ただし会場費として500円程度のカンパ呼びかけ)。第2回は500円。第3回は県立図書館主催事業のため無料。第4回は300円。第5回以降はウィキメディア財団からの助成を受けて参加費無料。

企画内容[編集]

企画のねらい[編集]

  • ウィキペディアタウンの文学バージョン。
  • ウィキペディアタウンにおけるまち歩きのかわりに神奈川近代文学館の特別展を観覧し、展示内容と関係の深い人物や事柄の記事を充実させることで、より多くの方に文学への関心を持ってもらう。
  • 執筆する記事の信頼性を高めるため、神奈川近代文学館閲覧室の蔵書や、神奈川県立図書館の蔵書を活用する。
  • 神奈川近代文学館、神奈川県立図書館の存在や活動内容を広く知ってもらう。
  • ウィキペディアについて知り、記事の書き方を学んで実際に執筆を体験し、信頼できる情報を世界に発信する。

当日の日程[編集]

スケジュール
直近の第8回の内容は次のとおり。
  • 主催者あいさつ(5分)
  • ギャラリートーク(30分)
  • 企画展観覧(60分)
  • 移動、昼食(90分)
  • 執筆テーマ決め、参加者自己紹介(20分)
  • Wikipediaガイダンス(30分)
  • 県立図書館資料・使い方説明(10分)
  • 調査執筆(90分)
  • 振り返り(30分)

編集題材[編集]

プロジェクト:アウトリーチ/GLAM/Wikipediaブンガク参照

運営体制[編集]

主催者
Wikipediaブンガク実行委員会
協力者
神奈川県立図書館 - 第3回は主催、第4回以降共催
神奈川近代文学館 - 後援
運営スタッフ
Mayonaka no osanpoほか、Wikipediaブンガク実行委員数名。
参加を表明したウィキペディアン数名に当日のテーブルファシリテーターや初心者執筆サポートを依頼するケースあり。
県立図書館司書に企画展下見や資料準備、午後の文献調査サポートを依頼(第3回以降)。
ウィキペディア講習担当
第1回 - Ks aka 98さん、第2回 - 海獺さん、第3回以降 - Araisyoheiさん
準備物
各種文献、参加者名簿、名札、名札記入用のカラーマーカー、レンタルWi-Fi(2個)、延長コード、プロジェクターとスクリーン、講師レジュメとワークシート、領収書(助成金報告用)、おやつ、ホワイトボード、ふせん
その他

企画実施の背景[編集]

  • 発案者であるMayonaka no osanpoは、ウィキペディアのエディタソンに興味を持ち、第4回 OpenGLAM JAPAN シンポジウム「ウィキペディアタウン・ファシリテーター養成講座」(第6回 ウィキペディアタウン横浜)に参加した。ここで刺激を受け、自分でもイベントを企画してみたいと考えるようになった。
  • 発案者は本業で神奈川近代文学館にお世話になっており、文学館の「来館者を増やしたい」「若い世代にもっと来てほしい」という願いを知っていたことから、コラボを思いついた。
  • 2回目に参加したウィキペディアタウン in 旭図書館では、いち参加者としてイベントを楽しみ、かつ運営側として配慮すべき事項なども知ることができた。ウィキペディアン数人と知り合い、イベント開催について相談できるようになった。とにかく一度イベントを開催してみよう、という思いが強くなり、第1回のイベント開催に至った。
  • 「Wikipediaブンガク」という名称は、「ウィキペディアタウン」の他、「Wikipedia ARTS」、「ウィキペディア街道」、「酒ペディア」、「Wikipedia LIB」、「WikipediaGEO」といった他のエディタソンのネーミングを参照しながら考えた。「文学」と銘打つのは少々気恥ずかしく、ちょっとユルい感じを出そうとカタカナの「ブンガク」にした。「ウィキペディアブンガク」ではカタカナが続くため、前半の表記は「Wikipedia」とした。

実施後の影響 あるいは 展望[編集]

  • 第1回、第2回は文学館が所蔵する文献のみを使用して執筆したが、神奈川県立図書館の協力が得られれば、より充実した調査執筆作業ができると考えて協力を打診した。その結果、第3回以降は県立図書館から会場と資料提供を受けられるようになった。
  • 類似のイベントは、全国各地で開催可能と思われる。神奈川以外での開催を検討している方がいれば協力したい。

企画の課題 あるいは 後進へのアドバイス[編集]

  • 回を重ねて開催形式が定まりつつある反面、当日の執筆項目選びには毎回苦労している。下調べに時間をかけ、ある程度目星をつけたところで特別展の会期中にスタッフで下見をし、展示内容とリンクした執筆項目を改めて選定する。関連する文献が揃えられるかどうかも判断材料となる。
  • イベントで立項、あるいは加筆した毛皮のマリー中島敦少年 (川端康成)などの経験を経て、執筆はイベント当日で終了するのではなく、手をつけた項目のアフターケアが欠かせないことを学んだ。やりっぱなしにしないよう気をつけたい。

参考情報[編集]

  • 田子環「文学に特化した日本初の試み「Wikipedia ブンガク」」『LRG Library Resource Guide ライブラリー・リソース・ガイド』第25巻、アカデミック・リソース・ガイド(ARG)、2019年、100-101頁、ISBN 978-4-908515-24-8ISSN 2187-4115