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片岡宏誌

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片岡 宏誌
生誕 1958年10月(66歳)
日本の旗 日本 岡山県吉備郡真備町岡田(現・倉敷市
居住 日本の旗 日本
国籍 日本の旗 日本
研究分野 昆虫発育内分泌ペプチドホルモンステロイド
研究機関 東京大学
出身校 東京大学
博士課程
指導教員
鈴木昭憲
主な業績 昆虫の内分泌学、ペプチドホルモンの同定
影響を
受けた人物
鈴木昭憲石崎宏矩磯貝彰
影響を
与えた人物
東原和成
主な受賞歴 日本農学賞/読売農学賞(2024年)
プロジェクト:人物伝
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片岡 宏誌(かたおか ひろし、1958年 - )は、日本生命科学者東京大学名誉教授。専門は昆虫内分泌学英語論文ではHiroshi Kataokaと表記されている。

概要

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岡山県吉備郡真備町(現・倉敷市)出身[1]。微量ペプチド精製技術と構造決定技術に優れており、難関に挑み続ける気質と豪放さを持つと石崎宏矩は著書に記載している[2]

1990年頃、実験者として、前胸腺刺激ホルモンProthoracicotropic hormone: PTTH)[3][4][5]アラタ体刺激ホルモン[6]、アラタ体抑制ホルモン[7]羽化ホルモン[8]、利尿ホルモン[9]などの昆虫ペプチドホルモンアミノ酸配列を日米で立て続けに決定した。当時存在が知られていた重要な昆虫ペプチドホルモンのほとんどが片岡の手によって決められたことになる。特に、多くの先人が成し遂げられずに悲願となっていたPTTHの構造決定[10][2][11][12]については、複数の指導教員が日本学士院賞などの表彰を受けた[13]

東京大学農学部出身者のなかで最年少で東京大学教授新領域創成科学研究科)に就任した。東京大学の柏キャンパスでの研究室の新設に当たっては、Nature誌に若齢者の採用を牽制する記事が出る中[14]、新進気鋭の東原和成を助教授として迎え入れてサポートした[15][16]

数億円規模の大型公的研究事業の代表者を複数回(1996年度~1999年度[17][18]、1999年度~2003年度[19][20]、2009年度~2013年度[21][22])務めた。Science誌などの一流国際学術誌に投稿論文が数多く掲載され、米国科学アカデミー紀要などで表紙[23][24][25][26]や紹介記事[27][28][29][30][31]を飾るなど、業績は国際的にも注目された。また、2001年の柏キャンパス始動時の在籍者からは、日本学士院学術奨励賞が3名(東原和成[32]岡勇輝[33][34]山中直岐[35])に授与された。研究室の風景や研究成果は国内外のメディアに何度も取り上げられ[36][37][38][39][40][41][42][43]アウトリーチ活動にも貢献した。柏キャンパス始動時に先端生命科学研究系長を務め、新領域創成科学研究科の立ち上げにも貢献した。定年退職と同時に日本農学賞(読売農学賞)を受賞した[1][44]

研究内容

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研究指導者としては、脱皮ホルモンであるエクジステロイドを産生する前胸腺[45]や、発育を制御する昆虫ホルモン[46]に関する研究を主に実施した。具体的には、

などを、名古屋大学農業生物資源研究所筑波大学中国浙江大学スロバキア科学アカデミー米国ノースカロライナ大学チャペルヒル校米国ワシントン大学仏国パリ・ディドロ大学をはじめとする国内外の研究機関に属する多数の研究者と共に実施した。

略歴

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  • 1981年3月 - 東京大学農学部農芸化学科卒業
  • 1986年3月 - 東京大学大学院農学系研究科農芸化学博士課程修了(農学博士
  • 1986年4月 - Sandoz Crop Protection 社 Zoecon Research Institute ポストドクトラルフェロー
  • 1988年7月 - 東京大学農学部助手(生物有機化学研究室)
  • 1994年6月 - 東京大学大学院農学生命科学研究科助教授(分子生命工学研究室)
  • 1999年4月 - 東京大学大学院新領域創成科学研究科先端生命科学専攻教授(分子認識化学研究室)
  • 2024年3月 - 定年退職
  • 2024年6月 - 東京大学名誉教授

受賞歴

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  • 1990年 農芸化学奨励賞[105]
  • 2024年 日本農学賞(読売農学賞)[1][44]

出典

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関連項目

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