損害保険登録鑑定人
損害保険登録鑑定人 | |
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英名 | Loss adjuster |
略称 | 損害保険鑑定人、鑑定人 |
実施国 | 日本 |
資格種類 | 民間資格 |
分野 | 保険 |
試験形式 | 多肢選択式、一部記述式、(1級のみ)レポート |
認定団体 | 一般社団法人 日本損害保険協会 |
認定開始年月日 | 1942年7月(火災損害鑑定人)、1983年4月から現名称 |
等級・称号 | 1-3級損害保険登録鑑定人、専門鑑定人A、専門鑑定人B |
公式サイト | https://www.sonpo.or.jp/exam/kanteinin/index.html |
特記事項 | 事業者団体:公益社団法人日本損害鑑定協会 |
ウィキプロジェクト 資格 ウィキポータル 資格 |
損害保険登録鑑定人(そんがいほけんとうろくかんていにん)とは、一般社団法人日本損害保険協会が実施する認定試験に合格し、登録されている者である。
建物や動産の保険価額の算出、損害額の鑑定、事故の原因・状況調査などを行う専門家で、1・2・3級の階級と一定の公的資格を取得している場合は専門鑑定人A、専門鑑定人Bも併用して登録することが出来る。[1]
また、事業者団体として公益社団法人 日本損害鑑定協会がある。
級位
[編集]3級
[編集]- 受験資格
特になし。(ただし、以下に該当する者を除く)
・暴力団員(暴力団員ではなくなった日から5年を経過しない者を含む。)、暴力団準構成員、暴力団関係企業その他の反社会的勢力(以下「反社会的勢力」という。)に該当する
・反社会的勢力に対して資金等を提供し、または便宜を供与するなどの関与をしている
・反社会的勢力を不当に利用している
・反社会的勢力と社会的に非難されるべき関係を有している
・自らまたは第三者を利用して、暴力、脅迫、威力または詐欺的言動その他違法ないし不当な言動を行っている
- 試験科目
「保険・一般常識」、「電気・機械」、「建築」(一級建築士または二級建築士は免除)
- 合格基準
3科目ともに100点を満点として、3科目(「建築」科目の受験免除者は2科目)とも60点以上。
2級
[編集]- 受験資格
3級鑑定人に登録されている者
- 試験科目
「電気」(第一、二、三種電気主任技術者は免除)、「機械」、「簿記会計」(公認会計士、税理士及び日商簿記検定1級資格者は免除)、「保険・一般常識」、「建築」(一級建築士または二級建築士は免除)
- 合格基準
各試験科目ともに100点を満点として、各科目単位に70点以上。
1級
[編集]- 受験資格
2級鑑定人に登録されている者
- 試験科目
「電気」(第一種電気主任技術者は免除)、「機械」、「簿記会計」(公認会計士、税理士及び日商簿記検定1級資格者は免除)、「保険・一般常識」、「建築」(一級建築士は免除)、「研究レポート」
- 合格基準
各試験科目ともに100点を満点として、各科目単位に70点以上。
合格率
[編集]正確な数値などは公表されてないが、日本損害保険協会のQ&Aでは、「1級は5~10%、2級は10~20%、3級は20~30%を合格率の目安」としている。[2]
専門鑑定人
[編集]1~3級損害保険登録鑑定人の試験に合格し、登録している者は以下の公的資格を有することで併せて「専門鑑定人A」、「専門鑑定人B」としても登録することができる。
専門鑑定人A
[編集]専門鑑定人B
[編集]- 二級建築士
- 2級土木施工管理技士
- 2級管工事施工管理技士
- 特級ボイラー技士
- 一級ボイラー技士
- 第二種電気主任技術者
- 2級建築施工管理技士
- 第三種電気主任技術者
- 第一種電気工事士
- 木造建築士
- 会計士補
- 不動産鑑定士補
- 技術士補
公益社団法人 日本損害鑑定協会
[編集]団体種類 | 公益社団法人 |
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設立 | 1975年10月11日(一般社団法人設立日 2010年5月17日) |
所在地 |
東京都千代田区神田淡路町二丁目9番地 損保会館12階 北緯35度41分52.99秒 東経139度46分5.48秒 / 北緯35.6980528度 東経139.7681889度座標: 北緯35度41分52.99秒 東経139度46分5.48秒 / 北緯35.6980528度 東経139.7681889度 |
法人番号 | 2010005015404 |
主要人物 | 会長 太田 英俊 |
活動地域 | 日本 |
主眼 | 多発する自然災害をはじめとするさまざまな事故によって発生した国民の財産・利益の損害に対して、公正且つ迅速な損害鑑定を推進することで、広く国民の利益の擁護並びに公正且つ自由な経済活動の機会の確保・促進により、国民生活の安定・向上に貢献することを目的とする。 |
活動内容 | 鑑定技能に関する研修・調査・研究及び資料・情報の収集・提供、会員の事業活動に係わる情報の収集・提供、鑑定人制度の研究、福利厚生に関する業務など |
基本財産 | 総資産86,140,768円(2021年度) |
会員数 | 63会員1,034名(2021年4月1日現在) |
ウェブサイト | https://www.laaj.or.jp |
公益社団法人 日本損害鑑定協会は、損害保険鑑定業務を専業として行う事業者が会員となって構成する公益社団法人である。多発する自然災害をはじめとするさまざまな事故によって発生した国民の財産・利益の損害に対して、公正且つ迅速な損害鑑定を推進することで、広く国民の利益の擁護並びに公正且つ自由な経済活動の機会の確保・促進により、国民生活の安定・向上に貢献することを目的とする。
事業者団体であり、本項の損害保険登録鑑定人資格は業界団体である一般社団法人 日本損害保険協会が認定・登録しているものであるので注意が必要である。
沿革
[編集]- 1975年10月 東西の鑑定人協会が合併し、日本損害保険鑑定人協会(任意団体)を設立
- 2010年 5月 任意団体から「一般社団法人 日本損害保険鑑定人協会」へ移行
- 2020年 8月 「一般社団法人 日本損害保険鑑定人協会」から「一般社団法人 日本損害鑑定協会」に名称変更
- 2021年11月 公益社団法人認定
会員数
[編集]63会員1,034名(2021年4月1日現在)