社会的弱者
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社会的弱者(しゃかいてき じゃくしゃ、英: socially vulnerable)とは、一社会集団の成員でありながら、大多数の他者との比較において、著しく不利な、あるいは不利益な境遇に立たされる者(個人あるいは集団)のことである。
概説
[編集]身体的特徴(人種など)・思想的特徴(思想、宗教など)・所属社会の特徴(所属民族、国籍など)等に代表される個人あるいは一集団が持つ特徴によって、所属するより大きな社会集団の中で少数派の立場にあり、発言力も社会的な進出の機会も制約される、一般的な社会的少数者が第一に挙げられる。しかし、そればかりでなく、一社会集団の中で身体および身体能力、健康、学歴、年齢、生活形態、社会的スキル等の有無により、その発言力が限定され、生活上の利便を図ることも難しく、他の多くの人々に比べて、その生活の質において、著しく不利で傷つきやすい立場に置かれている人々のことをいう。
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要因
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社会的弱者が生み出される要因として、次のようなものが挙げられる。
- 低所得者を見下し、ひどく扱う社会的風潮。
- 性別(雌雄の性差)による差別
- ジェンダー(社会的偏見の性差)による差別
- 学歴による差別
- 法律的・文化的な差別
- 国籍、人種、エスニシティー(民族性)による差別。
- 社会的に数の少ない集団、あるいは、発言力の弱い集団。
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 病気、障害、経済的理由などで高校への進学が不可能ないし困難な場合、またはやむを得ぬ事情で自主退学(中退)を余儀なくされた場合など。
参考文献
[編集]- 宮本みち子『若者が『社会的弱者』に転落する』洋泉社〈新書y〉、2002年11月21日。ISBN 978-4-8969-1678-2。