岡部誠
岡部誠 | |
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2011年兵庫サマークイーン賞表彰式 | |
基本情報 | |
国籍 | 日本 |
出身地 | 愛知県刈谷市[1][2] |
生年月日 | 1977年3月3日(47歳) |
血液型 | A型 |
騎手情報 | |
所属団体 | 愛知県競馬組合 |
所属厩舎 | 藤ヶ崎一人 |
勝負服 | 桃、胴白山形一本輪、袖白二本輪 |
初免許年 | 1994年 |
岡部 誠(おかべ まこと、1977年3月3日 - )は、地方競馬の名古屋競馬場藤ヶ崎一人厩舎所属の騎手である。
来歴
[編集]1994年9月29日に地方競馬の騎手免許を初めて取得[2]。同年10月16日の名古屋競馬第1競走にてヨシタカクィーンで初騎乗し7着[1][2]。続く第2競走でセルリアンフェアリに騎乗し初勝利を挙げる[1][2]。
1999年4月10日に中京競馬場で行われたあざみ賞(旧4歳500万円以下)にてスマイルマドンナでJRA初騎乗。16番人気で11着となる。
2004年4月17日、阪神競馬場で行われた第8競走(4歳以上1000万円以下)をゲイリーファントムで制しJRA初勝利を挙げる[3]。この年は155勝を挙げ、初の名古屋競馬リーディングジョッキーとなる[4][5]。
2005年、東海ステークスでミツアキサイレンスに騎乗し、JRA重賞初騎乗を果たし14着となる。
2006年1月30日、名古屋競馬第5競走(サラ3歳3組条件戦)をマウタンで逃げ切り優勝(10頭立て1番人気)し、8190戦目で地方競馬通算1000勝達成[6]。
2007年、高松宮記念でモンローブロンドに騎乗し、JRAGI競走初騎乗となったが、最下位18着となる。同年5月31日からマカオに短期免許で遠征[7]。6月23日に遠征21戦目にしてマカオ初勝利を挙げ[8]、6月30日にはマカオスターオブザサンドステークス(マカオローカル G2)を12頭立て最低人気(単勝73倍)だった I am Famous で制し、遠征2勝目がマカオ重賞初勝利となった[9]。現地では9月1日まで騎乗し、合計7勝を挙げた[10]。
2008年6月6日、ヒシウォーシイで東海ダービー初制覇[11]。
2010年9月15日、名古屋競馬第5競走にて地方競馬通算2000勝を達成[1][12][5]。
2011年10月23日、第72回菊花賞にJRA所属馬に騎乗し中央競馬八大競走に初騎乗した。
2012年11月22日、笠松競馬第10競走にて地方競馬通算2500勝を達成。
2019年2月28日の名古屋競馬で1日8勝の地方競馬新記録を達成した(NARに記録が残る1973年以後)。また、前日27日の第12競走からの8騎乗機会連続勝利も同日に併せて記録している[13]。
2020年10月14日第15回名古屋競馬2日目第12競走で勝利し、22,052戦目で地方競馬通算4,000勝を達成した。地方競馬史上12人目の記録だった[14]。
2024年7月30日、愛知県競馬組合は岡部の各種の不適切な行為に対し、同年8月6日から同月16日まで開催日8日間の騎乗停止および戒告処分を行ったことを発表した(後述)[15][16]。
不祥事
[編集]2024年7月16日、愛知県競馬組合は岡部に対する処分委員会を開催した。処分の契機となったのが、関係者からの内部通報により、2023年(令和5年)11月から2024年(令和6年)5月までの間に、以下の岡部による不適切な行為が判明した[15]。
- 他の騎手への粗暴な行為
- 他の騎手へのハラスメント行為
- 主催者職員及び馬場管理係員へのハラスメント行為
- 女性厩務員へのセクシャルハラスメント行為
- 調教師へのハラスメント行為
- 他の騎手への迷惑行為
認定された行為に対し、愛知県競馬組合は同組合地方競馬実施条例施行規則第72条第1項第1号(開催執務委員長指示事項違反)および第7号(信用失墜行為)と認められたため、同年7月30日付で岡部に対し以下の通り処分が決定した[15]。
- 他の騎手への粗暴な行為:騎乗停止4日(8月6・7・8・9日)
- 他の騎手へのハラスメント行為:騎乗停止2日(8月12・14日)
- 主催者職員及び馬場管理係員へのハラスメント行為:騎乗停止2日(8月15・16日)
- 女性厩務員へのセクシャルハラスメント行為及び調教師へのハラスメント行為:戒告
- 他の騎手への迷惑行為:注意
なお、岡部は2012年10月19日にも、他の騎手への競走後の暴力行為により、開催日6日間の騎乗停止処分を受けている[15]。
受賞・表彰歴
[編集]この節の加筆が望まれています。 |
- 名古屋競馬騎手リーディング(2004年、2006 - 2011年、2013年、2017年)[4]
主な騎乗馬
[編集]- サンデンビスタ(1998年クリスタルカップ、名古屋競馬場開設記念、全日本アラブクイーンカップ)
- ケイオーミステリー(1999年スプリングカップ)
- ラッシュスルー(1999年岐阜金賞)
- アサヒミネルバ(1999年中京盃)
- アーサーモバイル(アラブカップ)
- エムエスファントム(2001年アラブカップ、アラブダービー、アラブ王冠)
- ナイキゴールド(2004年マーチカップ)
- キジョージャンボ(2004年ゴールド争覇)
- マーブルシーク(2005年白銀争覇)
- ミツアキサイレンス(2005年オグリキャップ記念)
- エムエスオーカン(2005年名古屋杯)
- テーマミュージック(2005年イヌワシ賞)
- タカノハルビー(2006年新緑賞)
- ケイアイダンシング(2006年園田フレンドリーカップ)
- I am Famous(2007年マカオスターオブザサンドステークス)
- レオカーディナル(2008年名古屋記念)
- ヒシウォーシイ(2008年東海ダービー、2010年マーチカップ、スプリング争覇、オグリキャップ記念、西日本グランプリ、オータムカップ、東海菊花賞、東海ゴールドカップ、2011年ウインター争覇、梅見月杯、オグリキャップ記念、西日本グランプリ)
- イーストミー(2008年サラ・クイーンカップ)
- ブルーベリー(2008年ジュニアクラウン)
- アウロプラネット(2009年読売レディス杯)
- エーシンシャウラ(2009年ライデンリーダー記念)
- マイネルアラバンサ(2010年名古屋記念、2010年ウインター争覇、梅見月杯、2011年マーチカップ)
- サカジロタイヨー(2011年新春ペガサスカップ)
- エーシンクールディ(2011年サマーカップ、読売レディス杯、兵庫サマークイーン賞、秋桜賞、笠松グランプリ、2012年読売レディス杯、くろゆり賞、笠松グランプリ)
- オーリーライアン(2011年ゴールドウィング賞)
- エイシンフレンチ(2011年東海ゴールドカップ)
- エーシングレーソロ(2012年オータムカップ)
- エーシンモアオバー(2012年・2014年名古屋グランプリ[17][18])
- ユーセイクインサー(2013年新緑賞、クイーンカップ)
- キクノグラード(2013年尾張名古屋杯)
- コスモフィナンシェ(2013年みちのく大賞典)
- デジタルゴールド(2013年名港盃)
- ロードパルジファル(2014年尾張名古屋杯)
- ドクターナイーヴ(2014年新緑賞)
- ワールドエンド(2014年・2015年名古屋でら馬スプリント)
- キットパーク(2014年戸塚記念)
- ブラックスキャット(2015年新春ペガサスカップ)
- ジュエルクイーン(2015年ゴールドジュニア、若草賞)
- ミトノレオ(2015年新緑賞)
- サカジロゴーゴー(2015年ゴールドウィング賞)
- ミトノリバー(2016年ゴールドウィング賞)
- イスタナ(2016年ライデンリーダー記念)
- スターレーン(2017年ル・プランタン賞)
- ディアドムス(2017年勝島王冠、2018年報知オールスターカップ)
- アスタークライ(2018年新春盃)
- インディウム(2018年白銀争覇)
- ノブイチ(2018年ゴールドジュニア)
- エンパイアペガサス(2018年オグリキャップ記念)
- コーナスフロリダ(2018年兵庫ダービー、西日本ダービー)
- クリスタルシルバー(2018年マイルグランプリ)
- ボルドープラージュ(2018年ラブミーチャン記念)
- サウスグラストップ(2019年新緑賞)
- キクノステラ(2019年東海桜花賞)
- リリコ(2019年クイーンカップ)
- リンノレジェンド(2019年黒潮盃、ダービーグランプリ、2019年道営記念)
- ウインハピネス(2019年オータムカップ)
- アクアリーブル(2019年知床賞)
- デルマルーヴル(2019年名古屋グランプリ)
- アドマイヤムテキ(2020年・2021年名古屋記念)
- サムライドライブ(2020年マイル争覇)
- エイシンハルニレ(2020年新緑賞)
- ドリームドルチェ(2020年東海桜花賞)
- トーセンレビュー(2021年東海桜花賞、金沢スプリントカップ)
- ニジイロ(2021年東海クイーンカップ)
- ニュータウンガール(2021年日本海スプリント)
- シーアフェアリー(2021年兵庫サマークイーン賞、兵庫クイーンカップ)
- スプリングメドウ(2021年湾岸スターカップ)
- ナムラマホーホ(2021年ベイスプリント、2023年名港盃)
- トーセンブル(2022年オグリキャップ記念)
- タニノタビト (2022年駿蹄賞、東海ダービー、岐阜金賞)
- ゼットパール(2022年飛山濃水杯)
- エムエスドン(2022年ライデンリーダー記念)
- ロッキーブレイヴ(2022年オータムカップ【笠松】、2023年ウインター争覇、マーチカップ)
- サンロアノーク(2023年白銀争覇)
- ナイトオブバンド(2023年秋の鞍)
- ヴィヴィアンエイト(2023年ラブミーチャン記念)
- ディクテオン(2023年名古屋グランプリ)
- ミトノユニヴァース(2023年ライデンリーダー記念、2024年新春ペガサスカップ)
- ミトノウォリアー(2024年ゴールドジュニア、新緑賞)
- コールミーメイビー(2024年クイーンカップ)
出典:[19]
脚注
[編集]- ^ a b c d 名古屋けいば所属の岡部誠騎手 通算2000勝達成!! (PDF) (名古屋けいば、2010年9月15日)
- ^ a b c d 騎手名鑑(名古屋けいば)
- ^ 岡部誠騎手、JRA初勝利(netkeiba.com、2004年4月18日)
- ^ a b 歴代リーディング(名古屋けいば)
- ^ a b ジョッキーインタビュー 岡部 誠騎手(名古屋)(オッズパーク、2010年9月27日)
- ^ 愛知の岡部誠騎手、地方通算1000勝達成 - netkeiba.com
- ^ 岡部誠騎手(愛知)が2カ月間のマカオ遠征へ(地方競馬全国協会、2007年5月28日)
- ^ マカオ遠征の岡部騎手が遠征初勝利(netkeiba.com、2007年6月24日)
- ^ 岡部誠騎手がマカオで重賞制覇 - netkeiba.com
- ^ マカオ遠征の岡部騎手、最終日は未勝利(netkeiba.com、2007年9月2日)
- ^ 東海ダービー、ヒシウォーシイが3連勝で重賞初V(netkeiba.com、2008年6月6日)
- ^ 岡部誠騎手、通算2000勝達成(netkeiba.com、2010年9月15日)
- ^ “岡部 誠騎手 1日8勝達成!!”. 名古屋けいばオフィシャルサイト. 2019年3月1日閲覧。
- ^ “名古屋けいば 岡部誠騎手 地方競馬通算4000勝達成!!”. 金シャチけいばNAGOYA (2020年10月14日). 2020年12月2日閲覧。
- ^ a b c d 名古屋競馬所属 岡部誠 騎手の処分について - 愛知県競馬組合 2024年7月30日
- ^ 名古屋の最多勝騎手・岡部誠 複数のハラスメント行為発覚で開催8日間の騎乗停止に - 日刊スポーツ 2024年7月30日
- ^ 2012年名古屋グランプリレース結果 - JBIS、2014年12月26日閲覧
- ^ 2014年名古屋グランプリレース結果 - JBIS、2014年12月25日閲覧
- ^ “騎手重賞勝利歴”. nankankeiba.com. 2024年2月4日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 居酒屋 - 誠 - 公式サイト
- 居酒屋 - 誠 ブログ - 公式ブログ
- 騎手登録情報 - 地方競馬全国協会
- 騎手詳細データ - nankankeiba.com
- 騎手名鑑 - 名古屋競馬オフィシャルサイト
- 岡部 誠プロフィール - netkeiba.com