天野哲夫
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天野 哲夫(あまの てつお、1926年3月19日 - 2008年11月30日)は、日本の小説家。
覆面作家沼正三の著作として出版された奇書『家畜人ヤプー』について、作者であると告白したことで知られる。
略歴
[編集]福岡市出身。市立福岡商業(現・福岡市立福翔高等学校)卒[1]。 戦前は満州を放浪、戦後は種々の職業を経て1967年から校正者として新潮社に勤務[1]。その傍ら小説を執筆し、沼正三の代理人を名乗っていたが、1982年、自身が『家畜人ヤプー』の作者のひとりであると公表。その真偽や関与の程度をめぐってはなお論争があるが、沼正三の著作のうち『家畜人ヤプー』の後半部分や『マゾヒストMの遺言』の著者は天野であることが確かとされる。国会図書館やポット出版の著者プロフィールでは沼正三と同一人物とされている。
2008年11月30日、肺炎のため82歳で死去。
著書
[編集]- 『人斬り彦斎 小説河上彦斎』(久保書店) 1966
- 『異嗜食的作家論』(編著、芳賀書店) 1973
- 『禁じられた女性崇拝』(芳賀書店) 1973
- 『女帝ジャクリーンの降臨』(立風書房) 1974
- 『女神のストッキング エロスの反宇宙』(工作舎) 1981
- 『女神の棲む闇』(出帆新社) 1981
- 『禁じられた青春』(創樹社) 1987
- 『女怪幻譚「骷髏(クウロウ)」 』(二見書房) 1995
- 『狂気にあらず!? 「パリ人肉事件」佐川一政の精神鑑定』(コリン・ウィルソン, 佐川一政共著、第三書館) 1995
- 『勝手口から覗いた文壇人』(第三書館) 1997
- 「ある異端者の随想録」(第三書館) 1998
- 『女主人(ドミナ)の鞍(サドル)』
- 『三者関係の罠』
- 『わが汚辱の世界』(毎日新聞社) 1999
- 『犬になった老人の死』(パラダイム) 2001