城塚登
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城塚 登(しろつか のぼる、1927年7月20日 - 2003年4月28日)は、日本の倫理学者・社会思想史家。東京大学名誉教授。
略歴
[編集]東京都生まれ。東京大学文学部哲学科倫理学専攻卒、同大学院中退、1957年東京大学教養学部専任講師、1959年助教授、1969年教授(社会思想史)、1988年定年退官、共立女子大学学長を務めた。日本倫理学会会長など。
ドイツの哲学・社会思想を研究、ヘーゲル、マルクスからフランクフルト学派まで幅広く著述を行なった。
著書
[編集]- 『社会主義思想の成立 若きマルクスの歩み』(弘文堂) 1955、のち改訂版『若きマルクスの思想 社会主義思想の成立』(勁草書房) 1986
- 『フォイエルバッハ』(勁草書房) 1958
- 『近代社会思想史』(東京大学出版会) 1960
- 『新人間主義の哲学 疎外の克服は可能か』(日本放送出版協会、NHKブックス)1972
- 『ヘーゲル 人類の知的遺産』(講談社) 1980、(講談社学術文庫) 1997
- 『社会思想史』(旺文社、ラジオ大学講座) 1983
- 『社会思想史』(放送大学教育振興会) 1985
- 『社会思想史講義』(有斐閣) 1998、ちくま学芸文庫 2023
共編著
[編集]- 『青年と思想』(淡野安太郎, 松田ふみ子共著、文教書院) 1961
- 『社会思想史入門』(編、有斐閣) 1965
- 『実存と社会 倫理学の基本問題』(小倉志祥共編、東京大学出版会) 1965
- 『社会倫理の探究』(淡野安太郎共編、勁草書房) 1968
- 『拒絶の精神 マルクーゼの全体像』(大光社) 1969
- 『論理学のすすめ』(大森荘蔵共編、筑摩書房) 1971
- 『哲学の名著12選』(古田光, 廣川洋一, 中野幸次, 竹田篤司, 上妻精, 飯島宗享, 岩永達郎, 新田義弘, 市倉宏祐共編著、学陽書房) 1972
- 『西洋哲学史』(有斐閣双書) 1973
- 『社会思想史の展開』(北樹出版) 1986
- 『ヘーゲル社会思想と現代』(濱井修共編、東京大学出版会) 1989
- 『社会思想史の構図』(八千代出版) 1989
- 『社会思想史上のマルクス』(共著、情況出版) 1993
- 『現代哲学への招待 哲学は現代の課題にどう答えるか』(有斐閣選書) 1995
翻訳
[編集]- 『実存主義かマルクス主義か』(ジェルジ・ルカーチ、生松敬三共訳、岩波書店) 1953
- 『三つの戦術 革命論の思想的背景』(S・ムーア、岩波書店) 1964
- 『経済学・哲学草稿』(カール・マルクス、田中吉六共訳、岩波文庫) 1964
- 『開かれた哲学と開かれた社会 カール・ポパー批判』(モーリス・コーンフォース、共訳、紀伊国屋書店) 1972
- 『ユダヤ人問題によせて・ヘーゲル法哲学批判序説』(マルクス、岩波文庫) 1974
- 『歴史と階級意識』(ルカーチ、古田光共訳、白水社) 1975
- 『社会科学の論理 ドイツ社会学における実証主義論争』(アドルノ, ポパー他、濱井修共訳、河出書房新社) 1979
- 『芸術の哲学 ハイデルベルク美学論稿 1912 - 1914』(ジョルジ・ルカーチ、高幣秀知訳、紀伊国屋書店) 1979
- 『批判理論の貧困 アドルノ、マルクーゼ、ハーバーマスへの内在的批判』(ギュンター・ロールモーザー、竹村喜一郎訳、理想社) 1983
脚注
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