コンテンツにスキップ

友惠しづね

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

友惠 しづねトモエ 静嶺: Tomoe Shizune、ともえ しずね、1955年 - )は、日本音楽家振付家舞踏家。舞踏カンパニー「友惠しづねと白桃房」の主宰者であり、アート・ディレクター。

人物

[編集]

東京都生まれ。暗黒舞踏の創始者、土方巽に師事。創始者土方巽の舞踏を唯一継承しつつも、これを多彩な、そして膨大な公演活動のなかでの緻密で飽くなき検証作業により、根本から創造し直し発展させ続けることで舞踏技能唯一の集大成「友惠舞踏メソッド」を確立する。大野慶人より「友惠しづねは舞踏が何であるかを示す北極星」と称され、書画「舞路・人、土方巽・大野一雄・友惠しづね」を寄贈される。

1987年、友惠しづねと白桃房を主宰、全作品の作・演出・振付・音楽・美術を手がける。

1990、1992年、1994年ニューヨーク公演をはじめ、1993年の銀座ソニービル・ソミドホール公演、1994年アデレード・フェスティバル招聘、1996年エディンバラ国際フェスティバル招聘など、世界各地にて活躍。

またリヨン国立オペラ「マダム・バタフライ」、NHKエンタープライズ制作オペラ「魔笛」の振付、台湾古典オペラの演出等も行っている。

音楽家としては1972年より活動を開始。作曲家としてジャンルを問わず多くのアーティストとのコラボレーションを行っている。

代表作

[編集]
  • 1987年 「工事現場のサロメ」(銀座セゾン劇場
  • 1988年 「糸宇夢」(利賀フェスティバル)、「日輪」、「月輪」、「乳色の女」
  • 1989年
    • 「皮膚宇宙のマグダラ」(利賀フェスティバル)「病める秘蝶」
    • 「風に寄りそう女」が第一回池袋演劇祭グランプリ受賞。共演:小杉武久(vi)、竹本朝重(義太夫)、梅津和時(sax)
  • 1990年 「蓮遙」(キリンプラザ大阪)
  • 1991年 「風のまなざし」
  • 1992年 「'92 蓮遙」(美術:小林健二、照明:逢坂卓郎)、「星を摘む」
  • 1993年 「人間と舞踏」、「エイジアン・コラボレーション」
  • 1994年
    • 「眠りへの風景」(美術:陸根丙、音楽:金大煥、吉沢元治)
    • 「蓮遙」アデレード・フェスティバル 招聘公演(オーストラリア)
  • 1996年 「蓮遙」エディンバラ国際フェスティバル 招聘公演
  • 1997年 「'97テレプレゼンス」共演:エリオット・シャープ(g)、巻上公一(超歌唱)、一噌幸弘能管
  • 1998年 「バトルプレゼンス」共演:坂田明(sax)、甲野善紀(武術)
  • 1999年 「videoscape presence」
  • 2002年 「Near and Distant Meeting, LYON-TOKYO TELEPRESENCE」"Biennale Musiques en Scene 2002"
  • 2006年 台湾国立劇場にて南管オペラ「朱文走鬼」演出
  • 2010年 パリ オペラ・バスチーユにて南管オペラ「朱文走鬼」演出
  • 2012年 DVD作品『眠りへの風景』リリース
  • 2016年 第21回日本顔学会大会(フォーラム顔学2016)で『舞踏の顔』実演・展示

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]