ロジャー・スカーレット
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ロジャー・スカーレット(Roger Scarlett)は、アメリカ合衆国の推理作家。ドロシー・ブレア(Drothy Blair、1903年 - 1976年?)とイヴリン・ペイジ(Evelyn Page、1902年 - 1977年)という女性二人の合同ペンネーム。二人の関係性は、分かっていない。[1]
1930年、ダブルデー社より『ビーコン街の殺人』でデビュー。
評価
[編集]「本国ではすっかり忘れ去られたB級作家でありながら不思議とわが国では知名度が高い作家の典型」と『世界ミステリ作家事典』で述べられている。
作品
[編集]推理小説
[編集]- ビーコン街の殺人 The Beacon Hill Murders (1930)
- 論創社 論創海外ミステリ72、2007年、板垣節子訳
- 白魔 Back-Bay Murder Mystery (1930)
- 論創社 論創海外ミステリ156、2015年、板垣節子訳
- 猫の手 Cat's Paw (1931)
- 新樹社 エラリー・クイーンのライヴァルたち4、2000年、村上和久訳
- エンジェル家の殺人 Murder Among the Angells (1932)
江戸川乱歩はこの作品を『三角館の恐怖』(1951年)として翻案している[2]。
- ローリング邸の殺人 In the First Degree (1933)
- 論創社 論創海外ミステリ34、2005年、板垣節子訳
ペイジ単独作品
[編集]- The Chestnut Tree (1964)
- American Genesis (1973)
脚注
[編集]- ^ Arisugawa arisu no misshitsu daizukan.. Arisu Arisugawa, Kazuichi Isoda, 有栖 有栖川, 和一 磯田. Tokyosogensha. (2019.3). ISBN 978-4-488-41408-5. OCLC 1097651869
- ^ 論創社「ビーコン街の殺人」解説