コンテンツにスキップ

ブラッドリー・スミス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ブラッドリー・スミス
2018年
生年月日 (1990-11-28) 1990年11月28日(33歳)
イングランドオックスフォード
現在のチーム ウィズユー・GRT・RNF・チーム
ゼッケン 38
ウェブサイト www.bradleysmith38.com
レースでの経歴
ロードレース世界選手権 MotoGPクラス
活動期間2013年2020年
マニファクチャラーヤマハ, KTM, アプリリア
チャンピオン0
2020年 順位21位 (12 pts)
出走回数 勝利数 表彰台 PP FL 総ポイント
119 0 2 0 0 559
ロードレース世界選手権 Moto2クラス
活動期間2011年2012年, 2019年
マニファクチャラーテック3, カレックス
チャンピオン0
2019年 順位NC (0 pts)
出走回数 勝利数 表彰台 PP FL 総ポイント
34 0 3 0 1 233
ロードレース世界選手権 MotoEクラス
活動期間2019年, 2022年
マニファクチャラーエネルジカ
チャンピオン0
2019年 順位2位 (88 pts)
出走回数 勝利数 表彰台 PP FL 総ポイント
8 0 4 0 0 96
ロードレース世界選手権 125ccクラス
活動期間2006年2010年
マニファクチャラーHonda, Aprilia
チャンピオン0
2010年 順位4位 (223 pts)
出走回数 勝利数 表彰台 PP FL 総ポイント
80 3 20 9 4 717.5

ブラッドリー・スミス(Bradley Smith, 1990年11月28日 - )は、イギリスオックスフォード出身のオートバイレーサー。2015年鈴鹿8耐優勝。

経歴

[編集]

キャリア初期

[編集]

スミスの父親はモトクロスレーサーであり、一家は練習用の屋外コースを所有していた。スミスがモトクロッサーに乗り始めたのは、6歳のときだった[1]

スミスはACU[2]が主催する若いライダーのためのアカデミーへの参加を申し込んだが、選出されることはなかった。2004年、13歳のスミスは初めてのロードレース、アプリリア・スーパーティーン・レースに参戦し、ACUアカデミー所属の3人に次ぐシリーズランキング4位の成績を残した。翌2005年は、この年からDORNAが始めた「MotoGPアカデミー」の一員としてスペインの国内ロードレース選手権125ccクラスに参戦。終盤の3レースで優勝し、チャンピオンのマテオ・トゥネスに僅か1ポイント差のシリーズ2位となった。

ロードレース世界選手権

[編集]

125ccクラス

[編集]
2006年
[編集]

2006年、スミスはアルベルト・プーチ率いるレプソルホンダチームからロードレース世界選手権125ccクラスにデビューを果たした。第15戦日本GPで8位に入ったのが最高位となり、シリーズランキングは19位でルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得することができた。

2007年
[編集]

2007年もチームに残留し、第4戦フランスGPで初表彰台(3位)を獲得[3]、他にもトップ10圏内のフィニッシュを9度経験し、シリーズランキングは10位と成績を伸ばした。

2008年
[編集]

2008年はポラリス・ワールド・チームと契約、マシンをアプリリアに乗り換えた[4]開幕戦カタールGPでは自身初のポールポジションを獲得するが[5]、決勝ではトップを走行中にマシントラブルに見舞われてしまった[6]。シーズン中盤には何度も転倒による怪我を負って苦戦したものの[7]第2戦スペインGPでは3位、雨により赤旗レース中止の影響で僅か5周の超スプリントレースとなった第5戦フランスGPでは2位表彰台に立った。第9戦ダッチTT第10戦ドイツGPでは一時トップに立ったが、結果は表彰台圏外に終わった。結局このシーズンに勝利を挙げることはできなかったものの、3度のポールポジション、4度の表彰台を記録してシリーズ6位に入った。

2009年
[編集]
2009年 イギリスGP

2009年、スミスはホルヘ・マルチネス率いるバンカハ・アスパー・チームに移籍し、引き続きアプリリアを駆ることになった。同チームとは2008年にも契約寸前まで至った経緯があり[8]、また翌2010年シーズンには同チームで250ccクラスにステップアップするオプションも付けられた[9](結果的にはこのオプションは行使されなかった)。

スミスは第3戦スペインGPで、圧倒的な強さを見せてグランプリ初優勝を遂げた。シーズン初のポールポジションを獲得した第5戦イタリアGPではニコラス・テロルフリアン・シモンとの激しいバトルを制してシーズン2勝目を挙げた。この時点でスミスは74.5ポイント、チームメイトのシモンを3.5ポイント上回ってタイトル争いのトップに立った。しかしその後のレースではシモンが調子を上げ、最終的にチャンピオンを獲得した。シーズン最終盤には、スミスは3戦連続でシモンとのトップ争いに敗れて2位となり、そのうちの2戦はファイナルラップでの逆転劇だった。結局このシーズン、スミスは2勝でシリーズ2位となった。

2010年
[編集]

2010年シーズンに向けては、新しく始まるMoto2クラスに参戦する複数のチームと交渉をおこなったが[10][11]、結局アスパー125ccチームに残留することとなった[12]。チャンピオン獲得を目指したスミスだったが、このシーズンはマルク・マルケスニコラス・テロルポル・エスパルガロのスペイン人3人によるチャンピオン争いには絡めず、勝利は最終戦バレンシアGPでの1勝に留まり年間ランキング4位に終わった。

Moto2クラス

[編集]
2011年
[編集]

2011年シーズン、スミスはMoto2クラスにステップアップし、フランスのテック3チームでマイク・ディ・メッリオのチームメイトを務めることとなる[13]

MotoEクラス

[編集]
2022年
[編集]

2022年にMotoEクラスに復帰し、新生チームであるWithU GRT RNF MotoEチームから参戦した。

ロードレース世界選手権 戦績

[編集]
  • 凡例
  • ボールド体のレースはポールポジション、イタリック体のレースはファステストラップを記録。
クラス バイク 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 順位 ポイント
2006年 125cc ホンダ SPA
17
QAT
22
TUR
Ret
CHN
22
FRA
21
ITA
19
CAT
16
NED
16
GBR
12
GER
12
CZE MAL AUS
28
JPN
8
POR
Ret
VAL
12
19位 20
2007年 125cc QAT
12
SPA
26
TUR
8
CHN
8
FRA
3
ITA
8
CAT
6
GBR
7
NED
DNS
GER
8
CZE
13
SMR
8
POR
12
JPN
Ret
AUS
16
MAL
9
VAL
8
10位 101
2008年 125cc アプリリア QAT
16
SPA
3
POR
Ret
CHN
Ret
FRA
2
ITA
5
CAT
14
GBR
10
NED
5
GER
4
CZE
6
SMR
2
IND
8
JPN
Ret
AUS
Ret
MAL
2
VAL
4
6位 150
2009年 125cc QAT
5
JPN
10
SPA
1
FRA
4
ITA
1
CAT
8
NED
3
GER
Ret
GBR
20
CZE
4
IND
2
SMR
3
POR
3
AUS
2
MAL
2
VAL
2
2位 223.5
2010年 125cc QAT
8
SPA
4
FRA
5
ITA
4
GBR
3
NED
4
CAT
2
GER
5
CZE
6
IND
Ret
SMR
4
ARA
3
JPN
3
MAL
5
AUS
5
POR
3
VAL
1
4位 223
2011年 Moto2 テック3 QAT
9
SPA
4
POR
29
FRA
9
CAT
19
GBR
2
NED
3
ITA
3
GER
Ret
CZE
6
IND
4
RSM
6
ARA
6
JPN
7
AUS
18
MAL
INJ
VAL
23
7位 121
2012年 Moto2 QAT
9
SPA
11
POR
10
FRA
9
CAT
12
GBR
7
NED
6
GER
7
ITA
4
IND
15
CZE
8
RSM
8
ARA
8
JPN
Ret
MAL
7
AUS
11
VAL
16
9位 112
2013年 MotoGP ヤマハ QAT
RET
AME
12
ESP
10
FRA
9
ITA
9
CAT
6
NED
9
GER
6
USA
RET
IND
8
CZE
RET
GBR
9
RSM
11
ARA
7
MAL
7
AUS
6
JPN
8
VAL
7
10位 116
2014年 MotoGP QAT
RET
AME
5
ARG
7
ESP
8
FRA
10
ITA
RET
CAT
10
NED
8
GER
19
IND
6
CZE
9
GBR
22
RSM
7
ARA
5
JPN
9
AUS
3
MAL
5
VAL
14
8位 121
2015年 MotoGP QAT
8
AME
6
ARG
6
ESP
8
FRA
6
ITA
5
CAT
5
NED
7
GER
6
IND
6
CZE
7
GBR
7
RSM
2
ARA
8
JPN
7
AUS
10
MAL
4
VAL
6
6位 181
2019年 MotoGP アププリア QAT
Ret
ARG AME SPA
17
FRA ITA CAT
Ret
NED GER CZE AUT ARA
19
THA JPN AUS MAL VAL 27th 0
Moto2 カレックス GBR
Ret
RSM NC 0
MotoE Energica GER
2
AUT
3
RSM1
12
RSM2
8
VAL1
2
VAL2
2
2位 88
2020年 MotoGP アプリリア SPA
15
ANC
12
CZE
17
AUT
13
STY
19
RSM
19
EMI
13
CAT
16
FRA
Ret
ARA
19
TER
15
EUR VAL POR 21位 12
2022年 MotoE エネルジカ SPA1 SPA2 FRA1 FRA2 ITA1 ITA2 NED1
8
NED2
17
AUT1
Ret
AUT2
DNS
RSM1
12
RSM2
16
18位 12

脚注

[編集]

外部リンク

[編集]