スペースワープ
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スペースワープ(SPACEWARP)シリーズは、1983年にバンダイから発売されたインテリアホビー。
概要
[編集]構造自体は非常にシンプルであり、2本のレールからなるコースの上を鉄球が転がっていく、というもの。 コースの終点に辿り着いた鉄球はエレベータによって始点まで移動後、高さによる位置エネルギーによってまた終点まで移動を続ける。
コースの作成から完成後の走行を楽しむ商品であり、資源と作成者の発想が許す限り、多種多様な自作コースが作成可能。 シリーズによっては「シーソー」「ムーンサルト」「スタートユニット」「分岐」等のギミックパーツが付属している。
歴史
[編集]1983年に発売され、4年の間に約100万個(シリーズ累計)を販売。 その後絶版になるが、消費者リクエスト型ショッピングサイト「たのみこむ」での再発売の要望を受け、2005年に新シリーズが発売された。
構成部品
[編集]- 鉄球
- コース上を転がる鉄球。1/2インチの炭素鋼球を使用している。
- サポートシャフト
- コースの固定やエレベータの構成に使用される。直径5mmのアルミシャフトを使用している。
- レール
- コースを作成するために使用される、1/8インチのナイロンチューブ。
- レールサポート
- 2本のレールの間隔を固定し、鉄球が落ちないようにするためのパーツ。
- アームパーツ
- サポートシャフトに固定できるレールサポート。鉄球の重みによるコースのたわみを防止できる。
ギミックパーツ
[編集]ギミックパーツとは、コースの途中に設置され、鉄球の走行に変化を与えるパーツ/ユニット群のこと。シリーズによって付属しているものとしていないものがある。
- シーソー
- 短く切ったレールと、後部に錘が仕込まれているシーソーパーツによって構成されており、シャフトとの接続部分が支点となる。鉄球が乗ると傾き、乗った鉄球を下のコースに送り、鉄球がなくなるとまた元の傾きに戻る。
- ムーンサルト
- 中央回転ユニットとボール受け、長さの違うシャフト2本と錘によって構成されている。ボール受けで鉄球を受けると、縦回転しながら鉄球をコース下部へと運ぶ。
- 分岐
- コース分岐パーツによって構成される。1つのコースを2つに分けるパーツであり、通過する鉄球の進行方向を交互に切り替える。
- スタートユニット
- 進入してきた鉄球の動きを、次の鉄球が進入してくるまで停止させるユニット。カタパルトのように鉄球を射出するわけではない。
- エレベータ
- 3本の側面シャフトと、螺旋状のパーツを通した中央のメインシャフト、モーターボックスによって構成される。モータによってメインシャフトを横回転させ、コース終点より側面シャフトとの間に入った鉄球を、エレベータ上部のコース始点へと運ぶ。
代表的コースレイアウト
[編集]- ループ
- 縦回転させたコースを、コース上部から走行してきた鉄球が通過する。途中で鉄球が失速しないようにするためには、ループ直径の2倍以上の落差が必要。
製品一覧
[編集]旧シリーズ
[編集]- SPACEWARP SET 10
- SPACEWARP SET 15
- SPACEWARP SET 20
- SPACEWARP SET 30
- SPACEWARP SET I
- SPACEWARP SET II
- SPACEWARP SET L
- SPACEWARP SET W
- SPACEWARP ACTION 1
- SPACEWARP ACTION 2
- SPACEWARP BLUE WINGS
- SPACEWARP SPACE TREE
新シリーズ
[編集]- SPACEWARP 3500
- SPACEWARP 5000
- SPACEWARP 5000 Limited Black
- SPACEWARP 10000
- SPACEWARP Start
- SPACEWARP desktop
- SPACEWARP×家族ゲーム
類似商品
[編集]- iCoaster 世界の玩具業界に於いて第2位の地位を有するカナダのMega Brands社が2007年にアメリカで発売した商品。遊戯者が自由に組み立てた立体線路上の金属球を、位置エネルギーと磁力で動かす。立体線路は音や光を発したりMP3プレーヤーと連動させたり出来る。日本では2008年08月27日に日本トイザらスが販売を開始した。
- トボガン・クーゲルバーン