サンダース・ロー SR.N1
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SR.N1 | |
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基本情報 | |
船種 | ホバークラフト |
建造所 | サンダース・ロー |
経歴 | |
処女航海 | 1959年6月11日 |
要目 | |
全長 | 9.58 m |
幅 | 7.62 m |
高さ | 3.08 m |
機関方式 | アルヴィス レオニデスICエアロピストンエンジン駆動メインプロペラ |
出力 | 324 キロワット |
速力 | 18 - 20 ノット |
最大速力 | 35 ノット |
その他 | 設計者:クリストファー・コッカレル |
サンダース・ロー SR.N1("Saunders-Roe Nautical 1")[1]は最初の実用的ホバークラフト。国立研究開発社(NRDC)の後援を受けて、クリストファー・コッカレルが設計し、ワイト島のサンダース・ロー社が製造した。
概要
[編集]SR.N1は、アルヴィス レオニデス(Alvis Leonides)空冷星形エンジン 1基によりリフトファンを駆動し、推進用としてはダクテッドファンを使用した。初航行は1959年6月11日で、招待されたマスコミの前で、水上・陸上どちらでも移動能力があることを示した。
1959年7月25日、ルイ・ブレリオのドーバー海峡横断飛行50周年を記念して、SR.N1はカレーからドーバーまで海峡を横断した。所要時間は2時間強であった。パイロットとナビゲーターに加え、設計者であるコッカレルも乗り込んだ[1]。
1961年には柔軟性のあるスカートが追加されたが、これによりエア・クッションの有効高さが大幅に増加した。さらにチュルボメカ マルボレターボジェットエンジンが装備され、推進力の増強が図られた。1962年にはマルボレに代えて2倍の推力を持つブルストル・シドレー ヴァイパー IIIターボジェットエンジンがリフトファンの後部に追加装備され、ピストンエンジンのダクテッド・ファンによる推進力を増強した。これにより、最高速度は当初の35ノットから50ノットに増加した。
SR.N1は、現在ロートン(Wroughton)の科学博物館(The Science Museum at Wroughton)に展示されている[2]
参考資料
[編集]関連項目
[編集]- サンダース・ロー SR.N2 - 商業化された最初のモデル
- サンダース・ロー SR.N3 - 最初の軍用モデル
- SR.N4 - 大型の4プロペラフェリー
- SR.N5 - ベトナムで使用されたパトロールホバークラフト
- SR.N6 - N5の船体延長版、36人乗り