カテナチオ (漫画)
カテナチオ | |
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ジャンル | サッカー漫画[1] |
漫画 | |
作者 | 森本大輔 |
出版社 | 集英社 |
掲載誌 | 週刊ヤングジャンプ |
レーベル | ヤングジャンプ・コミックス |
発表号 | 2022年48号 - |
発表期間 | 2022年10月27日[1] - |
巻数 | 既刊5巻(2024年4月18日現在) |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | 漫画 |
ポータル | 漫画 |
『カテナチオ』は、森本大輔による日本の漫画。『週刊ヤングジャンプ』(集英社)にて、2022年48号より連載中[1]。イタリアを舞台とするサッカー漫画。連載前には同名の読み切りが2022年1月21日にウェブサイト『となりのヤングジャンプ』に掲載され[2]、同年4月14日発売の『ヤングジャンプ』の2022年20号にも掲載された[3]。
2023年3月、単行本第1巻の発売を記念してPVが公開されている[4]。
あらすじ[編集]
東條高校サッカー部に所属する主人公・嵐木 八咫郎はプロサッカー選手となって欧州の頂点を獲ることを目標としていたが、県予選決勝で敗れ挫折しかける。しかしたまたま見に来ていたイタリア1部FCオリヴェーロのチーフスカウトであるシルヴィオ・テスタにスカウトされ、高卒でイタリアに渡る。
登場人物[編集]
声の項はPVの声優。
FCオリヴェーラ選手[編集]
- 嵐木 八咫郎(あらき やたろう)
- 声 - 神尾晋一郎[4]
- 本作の主人公[1]。通称アラキ。元々のポジションはトップ下だったが、県予選決勝の前にチームメイトとトラブルを起こしたことをきっかけにセンターバックに転向する。幼い頃に見た欧州の頂点に強い憧れを持っており、サッカーの練習や筋力トレーニングに留まらず高校在学中から外国語を学習するなど高い目的意識を持つ。 才能そのものは凡人と評されているが狂気にも似た勝利への執念を持ち、プロフェッショナルファウルも辞さないなりふり構わないプレーで戦う。 一度はプロになる夢を挫折しかけるが、シルヴィオのスカウトによりイタリア1部FCオリヴェーロに入団する。
- ラファエロ・アマーティー
- トップチーム所属のサイドバック。通称ラファ。アラキの入団テストの相手となる、陽気で女好き。元はウイングを努めていた。スピードそのものは速くないものの、天性のバネによる初速と両利きの足を活かしたドリブルとフェイントが得意。初期はアラキに対して反目していたが、同じホテルで過ごすうちになんとなく態度を軟化させた。
- ブルーノ・マルキ
- トップチーム所属のミッドフィールダー。18歳にしてトップチームで活躍するオリヴェ―ロの神童。無口で会話のテンポが遅い。シルヴィオに見出された選手であり、シルヴィオによって手が入れられた後のU-19からの唯一のトップチーム昇格者。
- モモ・トラオレ
- U-19のサイドバック。ギニア出身。気さくな少年で何かとアラキの世話を焼く。U-19選手寮ではヒエラルキーが低くナザリオたちのパシリのように扱われている。普段から不気味なほどに周囲を観察しており、そこから見出した相手の逆を突くことにおいては天才的。
- バルナバ・ダッダーリオ
- U-19のセンターバック。イタリア出身。大柄な少年で、ナザリオが発案したアラキ虐めにも積極的に参加した。走る時に汚い「恥ずかし笑い」をする。自慢の駿足を活かした守備を行うが、「足が速い」ということで幼少期から自分を誇示してきたため思考がそこで止まってしまっている。FCサリーサ戦で自分より劣るアラキが評価されはじめたことに苛立ち、ナザリオに嘲られたことで調子を崩すが、アラキの言葉によって奮起。「勝つ」ためにアラキとGKのデリックとの連携を行った。
- ノアハ・デ・クヴァイ
- U-19のセンターフォワード。オランダ出身。寡黙な性格で、普段はナザリオたちに迎合していたが、本人は野心家。アラキとモモに協力を持ちかけ、ともに欧州制覇を目指す。当初は怠惰に思われていたが、常に全力を出し続けるアラキとは対照的に、センターフォワードとしての決定機を絶対に逃さないための「最前線に陣取り、必要な時だけに全力を出すために温存する」という信念を持つ。
- ナザリオ・ランフランキ
- U-19のミッドフィールダー。柔らかな物腰の男だが、選手寮で最も高いヒエラルキーにいて周囲を威圧しており、アラキにも嫌がらせを仕掛けたが失敗に終わっている。サッカーの技術でいえばU-19の中では群を抜いているものの、サッカーに対しての熱量が低い。
FCオリヴェーラ関係者[編集]
- シルヴィオ・テスタ
- 声 - 井上和彦[4]
- イタリア1部FCオリヴェーロのチーフスカウト(スポーツディレクター)。高校サッカーの県予選決勝を視察に訪れ、アラキを見出しスカウトする。
- ダリア
- 通訳の女性。ドライな性格で、シルヴィオにも辛辣な突っ込みを入れる。サッカーに関する知識は乏しい。
- ミロ・ジャンパルモ
- 監督。当初はアラキの入団を認めようとせず、ラファとの1対1による入団テストを課した。シルヴィオの台詞によれば選手時代は攻撃陣だったらしい。
- グレゴリオ・デ・コラート
- コーチ。地方クラブのコーチに見合わない華々しい経歴を持つ元センターバックであり、欧州制覇の経験もある。現代最強のセンターバックであるエルベルト・ジローラとともに守備をしていたことがあり、アラキへの勝利への執念にエルベルトの面影を見出す。
作風[編集]
ゼノン統括編集長の渡邊慎之介によると、読み切り版より連載の方が熱く描かれている[5]。才能、本気、努力とは何かと問い、「自分に言い訳をしながら生きている我々の心にガツンと刺さる名言」が登場しているため、「大人にこそ読んでほしいスポーツマンガ」である[5]。
書誌情報[編集]
- 森本大輔『カテナチオ』 集英社〈ヤングジャンプ・コミックス〉、既刊5巻(2024年4月18日現在)
- 2023年3月17日発売[4][6]、ISBN 978-4-08-892596-7
- 2023年6月19日発売[7]、ISBN 978-4-08-892660-5
- 2023年9月19日発売[8]、ISBN 978-4-08-892822-7
- 2023年12月19日発売[9]、ISBN 978-4-08-893050-3
- 2024年4月18日発売[10]、ISBN 978-4-08-893162-3
脚注[編集]
- ^ a b c d “サッカーにすべてを捧げる“天才ではない”青年のフットボール譚がYJで”. コミックナタリー (ナターシャ). (2022年10月27日) 2023年6月10日閲覧。
- ^ “[特別読切] カテナチオ - 森本大輔”. となりのヤングジャンプ. 集英社 (2022年1月21日). 2023年10月19日閲覧。
- ^ “バックナンバー 2022年”. 週刊ヤングジャンプサイト公式. 集英社. 2023年6月12日閲覧。
- ^ a b c d “勝利のためすべてを捧げる凡人のフットボール譚「カテナチオ」神尾晋一郎ら出演のPVも”. コミックナタリー (ナターシャ). (2023年3月17日) 2023年6月10日閲覧。
- ^ a b “イケオジ、元戦闘工作員、天狗、ねこと個性豊かな主人公が登場する28作品”. コミックナタリー (ナターシャ). (2023年1月31日) 2023年6月12日閲覧。
- ^ “カテナチオ 1 / 森本大輔”. 集英社コミック公式 S-MANGA. 2023年6月10日閲覧。
- ^ “カテナチオ 2 / 森本大輔”. 集英社コミック公式 S-MANGA. 2023年6月19日閲覧。
- ^ “カテナチオ 3 / 森本大輔”. 集英社コミック公式 S-MANGA. 2023年9月19日閲覧。
- ^ “カテナチオ 4 / 森本大輔”. 集英社コミック公式 S-MANGA. 2023年12月19日閲覧。
- ^ “カテナチオ 5 / 森本大輔”. 集英社コミック公式 S-MANGA. 2024年4月18日閲覧。
外部リンク[編集]
- カテナチオ
- 『カテナチオ』公式 (@yj_catenaccio) - X(旧Twitter)