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カイ州

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
カイ州
‎La région de Kayes
位置

マリ共和国におけるカイ州(塗りつぶし部)。
管理
: マリ共和国の旗 マリ
州都: カイ (マリ)
知事: ムサ・スマレ大佐[1]
: 10
コミューン: 65
人口統計
人口(2022年)
 • 人口密度:
1,840,329人
 • 29.1人/km²
地理
面積: 63,210 km²
等時帯: WATUTC+0
ISO 3166-2: ML-1
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カイ州(カイしゅう、フランス語: La région de Kayes)はマリ共和国第1の州[2]面積は63,210km2、人口は約184万人(2022年国勢調査[3])。州都はカイ[4]

歴史[編集]

カイ州の人口推移
人口±%
1976年871,871—    
1987年1,058,575+21.4%
1998年1,424,657+34.6%
2009年1,996,812+40.2%
2022年1,840,329−7.8%
Source: [4][3]

カイ州は19世紀初頭、カッソ王国英語版の根拠地であった。

1855年、セネガル知事・ルイ・フェデルブメディナに砦を築いた。1857年のカッソとフランスの戦争の際、この砦はエル・ハジ・オマル・タル英語版に包囲された。

1892年、カイはフランス領スーダン首府となった。1904年ダカール・ニジェール鉄道が敷設された際、カイを経由して作られた。当時の住民の生活に鉄道が重要な地位を占めていた様子が、ウスマン・センベーヌ1960年に発表した小説『Les bouts de bois de Dieu』に表現されている。

カイ州は1960年6月7日に創設された[5]。2023年2月22日、州北東部がニオロ州として、南東部がキタ州として分離し、面積が縮小した[6]

地理[編集]

カイ市内

カイ州は北をモーリタニア、西をセネガル、南をギニア共和国と国境を接し、東はニオロ州およびキタ州と州境を接している。2009年国勢調査(2023年分割前)時点で1,996,812人の人口を有し[4]ソニンケ族カソンケ族マリンケ族プル族が多くを占める。ボーレ川バフィン川バコイ川等の川があり、バフィン川とバコイ川はバフーラベで合流してセネガル川となる。フェルー滝(カイから4km)、ギナ滝(カイから南東100km)、タラリ峡谷マギ湖ドロ湖等の河川地形や湖沼を見ることができる。ギニア国境付近は多湿であり、スーダンの南限及びサヘルの北限となった。

バフィン国立公園が州内にある。

下部行政区画[編集]

2023年以前のカイ州の

カイ州は10つの圏(Cercle)に分かれている[6]。圏の下は33郡[6]、65コミューン、963村・フラクスィオン・カルティエの順に細分化されている[7]

  1. カイ圏(Kayes)
  2. バフーラベ圏(Bafoulabé)
  3. イェリマネ圏(Yélimané)
  4. ケニエバ圏(Kéniéba)
  5. アンビデディ圏(Ambidédi)
  6. アウルー圏(Aourou)
  7. ディアムー圏(Diamou)
  8. ウッスビディアガナ圏(Oussoubidiagna)
  9. セガラ圏(Ségala)
  10. サディオラ圏(Sadiola)

2023年以前は以下の7つの圏に分かれていた。

  1. カイ圏 --- カイサディオラ英語版
  2. イェリマネ圏 --- イェリマネ英語版
  3. バフーラベ圏 --- バフーラベ英語版
  4. ケニエバ圏 --- ケニエバ英語版
  5. キタ圏 --- キタ
  6. ディーマ圏 --- ディーマ英語版
  7. ニオロ・デュ・サエル圏 --- ニオロ・デュ・サエル

脚注[編集]

  1. ^ Mali's sole passenger train resumes service after a 5-year hiatus”. Africanews (2023年6月12日). 2024年6月6日閲覧。
  2. ^ CIA The Woridfactbook2000/Mali(英語),2011-02-14閲覧。
  3. ^ a b Mali: Regions & Cities”. Citypopulation (2024年3月1日). 2024年6月5日閲覧。
  4. ^ a b c Regions of Mali”. Statoids (2016年1月25日). 2024年6月5日閲覧。
  5. ^ RÉGIONS ET CERCLES DU MALI: 60 ANS DE DÉCOUPAGE”. Bamada.net (2018年11月15日). 2024年4月24日閲覧。
  6. ^ a b c Mali. Document sur le nouveau découpage administratif février 2023”. Malinews tv (2023年2月22日). 2024年6月5日閲覧。
  7. ^ BRÈVESORGANISATION ADMINISTRATIVE DU TERRITOIRE MALIEN : 19 RÉGIONS, UN DISTRICT, 156 CERCLES, 807 COMMUNES…”. Maliactu.net (2022年7月1日). 2024年6月5日閲覧。

関連項目[編集]

ギナ滝