アステリズム (武満徹)
概要[編集]
RCAビクターからの委嘱を受けて、1968年に作曲し、同年の12月31日に完成された。初演は翌年の1969年1月14日に高橋悠治のピアノと、小澤征爾の指揮するトロント交響楽団のメンバーによって行われた。楽譜は初演者の2人に献呈した。
作品のスコアの扉には、「アステリズム」という言葉についての説明が掲載されており、「天文学用語」と「結晶学用語」について説明している。なお説明は辞書から引用している。
楽曲構成[編集]
作品の後半部分では長い時間に渡って爆発的なオーケストラのクレッシェンドが置かれ、強烈な音響の後の静寂なピアノが、断片的なモティーフを奏して全曲を閉じる。演奏時間は約11分。