電波少年シリーズ

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電波少年シリーズ(でんぱしょうねんシリーズ)は、1992年7月5日から現在に至るまで断続的に主に日本テレビ系列で放送されているバラエティー番組のシリーズで、『進め!電波少年』、『進ぬ!電波少年』、『電波少年に毛が生えた 最後の聖戦』などがある。

概要[編集]

「アポなしロケ」、「ヒッチハイクの旅」、「懸賞生活」など無名の若手お笑いタレントによる数々の奇抜な体当たり企画で人気を博し、全盛期には視聴率30.4パーセントを記録し、日本テレビの1990年代黄金期を支えた番組でもあった。

放送時間枠は『進め!電波少年』第1回目から『雲と波と少年と』終了まで一貫して22時台(プライムタイム)の放送だったが(日曜 22:30 - 22:56→『電波少年に毛が生えた』以降は土曜 22:00 - 22:54)、プライムタイムの番組では通常見られないような、深夜番組の様な奇抜な内容の企画が多かったためか、電波少年シリーズが「深夜番組」であったと勘違いして記憶している視聴者も多い[注 1]

ナレーターは一部を除き、木村匡也が担当。オープニングテーマ曲は一部を除き、BEYONDの「The Wall 〜長城〜」を使用。

『進め!電波少年』、『進ぬ!電波少年』、『電波少年に毛が生えた』の第1回のゲストはいずれも高田純次だった。

『進め!電波少年』後半からのいわゆる「電波少年的○○」企画は、無名の若手お笑い芸人(コンビ)が『仮面ライダー』のショッカー戦闘員風の衣装を着たスタッフに取り囲まれて拉致されるシーンから始まるのがパターンとなっていた。

小学館少女漫画誌ちゃお』にて篠塚ひろむが電波少年シリーズを基にしたコミカライズ版『恋はオン・エア!』を短期集中連載していた。

一連の体当たり企画の奇抜さは、総合演出を務めた土屋敏男も「あんなに放送する局に負荷のかかる番組はない」と回顧[1]するほど、出演者やスタッフに過酷な制作を強いた。土屋はWOWOW版のオファーを受けた際もこの過酷ぶりを思い出し、一度は「できる訳がないなあ」と苦虫を潰した[1]が、同期の田中晃から再びオファーされたことでWOWOW版が『電波少年W』として実現した。

番組一覧[編集]

特に表記のないものは日本テレビ系で放送。

レギュラー放送
特別番組
  • 電波少年INTERNATIONAL(1994年8月24日 - 1998年3月29日) - 全15回。
  • 松村邦洋のひとり電波(1997年11月7日・10日)
  • いけ年こい年
    • 雷電スペシャル いけ年こい年1999〜2000(1999年12月31日)
    • いけ年こい年 世紀越えスペシャル2000〜2001(2000年12月31日)
  • 雷電為右衛門
    • 雷電為右衛門(1999年7月3日)
    • 二代目雷電為右衛門(2000年4月8日)
    • 三代目雷電為右衛門(2000年10月7日)
    • 雷電為右衛門千秋楽(2002年3月31日)
  • おもいッきり雪波少年・仰天!雪まつり生中継[3][4](2002年2月12日)- 午後は○○おもいッきりテレビと行ったさっぽろ雪まつりの特集番組。
  • 電波少年 恥ずかしながら帰って参りましたスペシャル(2003年3月1日・8日) - 上記の『雲と波と少年と』の早期打ち切りに伴うつなぎ番組。
  • 復活!電波少年モィ!雷波もねん(2010年3月31日) - DVD『電波少年BEST OF BEST 雷波もね』の宣伝番組。
衛星放送
インターネット配信

映像ソフト[編集]

VHS[編集]

発売元:バップ

  • 電波少年インターナショナル〜はじめてのおつかい・国境編/キャイーン'Sカット〜(1996年7月1日 VPVF-60822)
  • 猿岩石ユーラシア大陸横断ヒッチハイク
    • Part.1「極限のアジア編」(1996年11月11日 VPVF-60833)
    • Part.2「怒濤のヨーロッパ編」(1996年11月21日 VPVF-60834)
  • 猿岩石外伝〜室井滋のトルコ大追跡!(1996年11月21日 VPVF-60835)
  • 猿岩石ユーラシア大陸ヒッチハイク 完全未公開版 最後のビデオ(1997年2月5日 VPVF-60850)
  • ドロンズ南北アメリカ大陸横断ヒッチハイク
    • Part.1「青雲のラテン編」(1997年8月6日 VPVF-60859)
    • Part.2「驚天動地のペルー編」(1997年8月6日 VPVF-60860)
    • Part.3「魔境の中米編」(1998年3月1日 VPVF-60861)
    • Part.4「極北の夢 完結編」(1998年3月1日 VPVF-60862)
  • 朋友(パンヤオ) アフリカ・ヨーロッパ大陸縦断ヒッチハイク
    • Part.1「アフリカ・風雲の志編」(1998年11月21日 VPVF-61001)
    • Part.2「北半球・熱涙の完結編」(1999年1月16日 VPVF-61002)
  • なすびの電波少年的懸賞生活のすすめ
    • 其の壱(1998年9月5日 VPVF-60890)
    • 完結篇(1999年5月21日 VPVF-61027)
  • 電波少年的 超能力生活 完全ノーカットシリーズ
    • (1) 五択の安田 奇跡の16連勝(1999年8月27日 VPVF-69264)
    • (2) 五択の安田 栄光の20連勝(1999年8月27日 VPVF-69265)
  • 電波少年的 地球防衛軍ショー WORLD TOUR 2000 IN JAPAN 伝説の最終公演(2000年10月8日 VPVF-61070)

DVD[編集]

発売元・販売元:バップ

  • 電波少年 BEST OF BEST 雷波もね!(2010年4月9日発売、VPBF-13434)
収録内容
  • 渋谷のチーマーを更生させたい!/ 松村邦洋
  • 豪邸のトイレでウンコがしたい!〜香港で下剤編〜/ 松村邦洋
  • 村山富市の長い眉毛を切りたい!/ 松村邦洋
  • タイのジャングルで虎と戦いたい!/ 松本明子
  • アラファト議長とてんとう虫のサンバをダジャレたい!/ 松本明子
  • 世界で男を磨きたい!〜マフィアのドン〜/ 山崎邦正
  • おせち(人喰いザメを捕まえて蒲鉾を食べたい!)/ 出川哲朗
  • ユーラシア大陸横断ヒッチハイク/ 猿岩石
  • アフリカ・ヨーロッパ大陸縦断ヒッチハイク/ 朋友
  • 電波少年的懸賞生活/ なすび
  • 電波少年的無人島脱出 仙台〜インドでボートを見た瞬間まで/ Rマニア
  • 鮒子のViva★特売!/ 椿鮒子
  • ドロンズのドンキホーテ!日本を行く!/ ドロンズ、ロシナンテ
  • 熱狂的巨人ファンシリーズ〜1998年の一人でやってるシリーズ〜/ 安藤哲也
  • アジアの歌姫/ 室井滋
  • 電波少年的事件簿(2010年7月23日発売、VPBF-13435)
収録内容
  • 松村邦洋、砂漠で遭難!
  • 出川事件2連発!! スタッフ鮫に咬まれる?! 出川哲朗ゲイに犯される?!
  • ヨーデルとカンツォーネ ロケ中止、映像ないままオンエア断行
  • 松村降板騒動
  • キャイーン・ウド、インドで行方不明!
  • ウド、喉をつまらせて死にかける?!
  • ロシナンテに経歴詐称疑惑浮上
  • 電波少年的ハルマゲドン 芸人脱走
  • 東大一直線 初代脱走
  • 松村 オーストラリアで車事故
  • ドロンズ 事件3連発 同行ディレクター暴行を受ける 盗難に遭う 車横転事故
  • ペナントレース 11日間絶食?! ドクターストップかかる
  • 日本ポッチャリ党 自転車遠征 交通事故に遭う
  • 猿岩石 飛行機に乗っていた
特典映像
  • 豪邸のトイレでウンコがしたいPART2&3/ 松村邦洋
  • 電波少年 怒涛のリクエスト集(2010年9月15日発売、VPBF-13436)
収録内容
  • 牛のゲップを吸いきりたい!/ 松村邦洋
  • 牛のゲップを吸いきりたい!2/ 松村邦洋・出川哲朗・山崎邦正・ウド鈴木(キャイ〜ン)
  • 高価な茶碗でご飯を食べたい!/ 松本明子
  • 人間国宝を磨きたい!/ 松村邦洋
  • カナダから「カナダからの手紙」をデュエットしたい!/ 松村邦洋
  • 金銀財宝を手にしたい!/ 松本明子
  • 東京の悪い子をこらしめたい!/ 松村邦洋
  • エアマックス狩りを注意したい!/ 松村邦洋
  • 友人・出川さんにお詫びがしたい!/ 松村邦洋
  • ダイアナ妃の遺志を継ぎたい!/ 松本明子
  • 大晦日108つバウ/ 松村邦洋
  • マンデラ大統領に「ヨッ大統領 にくいねコノー!」/ 松村邦洋
  • はじめてのおつかい「この帽子ドイツんだ?オランダ!」/ キャイ〜ン
  • 男を磨く旅「牛追い祭」/ 山崎邦正
  • 本当に強いのか?体を張って確かめたい!シリーズ/ 松村邦洋
    「カンフースター」「アフリカライオン」「カナダの熊」「人喰いワニ」「マウンテンゴリラ」「コモドドラゴン」
  • 世界の助っ人 アンコールワット編/ ハウス加賀谷
  • ロマンチックを忘れないで カッパ編/ モンモン
  • アポなしサンタ/ 松本明子・松村邦洋
特典映像
  • 豪邸のトイレでウンコがしたいPART4&5/ 松村邦洋
  • 電波少年 感動のゴール集(2010年9月15日発売、VPBF-13437)
収録内容
  • ユーラシア大陸横断ヒッチハイク/ 猿岩石
  • アメリカ横断ヒッチハイク / ドロンズ
  • スワンの旅/ Rマニア
  • ラストチャンス/ Something ELse
  • ラストツアー/ Bluem of Youth
  • 15少女漂流記
  • 東大一直線〜どこでもいいから一直線/ 坂本ちゃん&ケイコ先生
特典映像
  • 豪邸のトイレでウンコがしたいPART6&7/ 松村邦洋

ゲームソフト[編集]

発売元:ハドソン

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 2007年に「gooリサーチ」において実施したgooランキング「もう一度見てみたい懐かしの深夜番組ランキング」において、「電波少年シリーズ」が第3位にランキングされている。ただし関西地区(読売テレビ)など一部地域では同時間帯にローカル番組を編成していたため、深夜に放送されていたり、野球中継や特番などのため前の枠が延長され放送時間が30分以上繰り下げられた場合、実質的に深夜時間帯(23時台)での放送となるケースもあり、2000年9月24日に巨人が優勝した時は、中継終了後に優勝祝賀特番が組まれたことにより、番組が深夜1時半から放送されたこともあった。
  2. ^ レギュラー放送は1997年12月28日まで、1998年1月4日は休止[2]

出典[編集]

外部リンク[編集]

日本テレビ 日曜22:30 - 22:55枠
前番組 番組名 次番組
電波少年シリーズ
(1992年7月5日 - 2002年9月29日)
※1994年3月27日までは『笑撃的電影箱』内
別れてもチュキな人
(2002年10月13日 - 2003年4月13日)
(22:30 - 22:56)
日本テレビ 日曜22:55 - 22:56枠
ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!
(1991年10月6日 - 1999年3月28日)
(22:55 - 23:26)
※1分縮小して継続
電波少年シリーズ
(1999年4月4日 - 2002年9月29日)
※1分拡大して継続
別れてもチュキな人
(2002年10月13日 - 2003年4月13日)
(22:30 - 22:56)
日本テレビ 土曜22:00 - 22:54枠
THE夜もヒッパレ
(1995年4月15日 - 2002年9月21日)
電波少年シリーズ
(2002年10月12日 - 2003年2月22日)
単発特番

エンタの神様
(2003年4月19日 - 2010年3月20日)