鈴木壮麻

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すずき そうま
鈴木 壮麻
本名 鈴木孝次
生年月日 (1960-12-20) 1960年12月20日(63歳)
出生地 日本の旗 日本東京都
血液型 AB型
職業 俳優歌手
ジャンル ミュージカルテレビドラマ
活動期間 1982年 -
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鈴木 壮麻(すずき そうま、1960年12月20日 - )は、日本ミュージカル俳優歌手である。本名、鈴木 孝次(すずき たかつぐ)。以前はロックリバーに所属していたが、2009年2月にワタナベエンターテインメントに移籍。旧芸名・鈴木綜馬。

東京都出身。玉川大学文学部外国語学科英語専攻卒業。

略歴[編集]

1982年に大学在学中に劇団四季の30周年記念オーディションに合格し、翌年の『ジーザス・クライスト・スーパースター』にてシモン役で初舞台を踏む。のち『ウエスト・サイド物語』でトニーデビューを前に芥川英司の芸名に改名。在団中は、数多くの作品に主演。ハイバリトンからテノールの音域をこなす。劇団四季時代のあだ名はたまちゃん(出身大学より)。1998年劇団四季を円満退団。芥川英司の芸名を返上。

鈴木綜馬に改名後は、東宝ミュージカルなどを中心に活躍。『エリザベート』のフランツ・ヨーゼフ、『レ・ミゼラブル』のジャベール役は当たり役。

2010年4月開幕の劇団四季新作ミュージカル「サウンド・オブ・ミュージック」に、開幕キャストのトラップ大佐役で出演。同劇団退団者が退団後に客演、かつ劇団員以外が新作の主要な役の開幕キャストとなることは非常に珍しく、大きな話題となった。

2015年8月、鈴木綜馬から鈴木壮麻に改名。

また近年は自ら作詞・作曲した楽曲によるCD・DVD発売・ライブ活動など、音楽活動にも幅を広げている。楽曲の一部は2005年から着うた配信も始まり、ミュージカル俳優が自身の作曲楽曲を配信される先行例として注目された。

CDやライブでは、1stアルバムから2007年のマキシシングルまで一貫して住友紀人がアレンジ・演奏を手がけ、クオリティの高い仕上がりとなっていた。特にマキシシングルCD『幸福の王子』では、表題作は中村暢之、カップリングの『EDELWEISS』は住友紀人、『Winter Child』は大島ミチルがそれぞれ編曲を手がけ、一枚のCDに3人の大物の起用競演となった。

ワタナベエンターテイメント移籍後、2011年メジャーレーベルから初のCDデビューでは路線を一転、演歌調の楽曲を発売。この曲のプロモーションのため、多くのメディア(特にラジオ)に積極的に出演している。

出演[編集]

舞台[編集]

劇団四季[編集]

劇団四季以外[編集]

テレビ[編集]

ディナーショー[編集]

  • Summer Dinner Show〜So ROMANTIC(2002):第一ホテル東京
  • Christmas Dinner Show〜So DRAMATIC(2003):第一ホテル東京
  • Romantic Midsmmer LAFFOOチャリティーコンサート(2005):ホテル日航大阪

コンサート[編集]

単独ライブ・コンサート[編集]

ラジオ[編集]

  • 辰之助の邦楽ジョッキー(2000)ゲスト出演

配信ドラマ[編集]

  • 相棒 sideA /sideB(2024年3月20日、TELASA[5]

その他[編集]

CD[編集]

オリジナル[編集]

  • 宝もの(2004) - 1stアルバム[1]
  • 宮廷詩人(2005) - 1stマキシシングル:地球見聞録エンディングテーマ曲[2]
  • 幸福の王子(2007)- 2ndマキシシングル:地球見聞録エンディングテーマ曲[3]
  • 若者は待っている(2011)[注釈 2]

舞台[編集]

劇団四季

  • キャッツ オリジナル・キャスト版:アンサンブル(鈴木孝次)
  • キャッツ ロングラン・キャスト版:スキンブルシャンクス(芥川英司)
  • 35ステップス
  • ミュージカル李香蘭:杉本
  • 美女と野獣:ビースト
  • エリザベート:東宝ミュージカル[4]
    • ハイライト・スタジオ盤
    • 東宝公演ライヴ盤 内野聖陽版(2001年)
    • 東宝公演ライヴ盤 山口祐一郎版(2001年)
    • 東宝公演2004年ハイライト・ライブ録音盤(トート:内野聖陽ヴァージョン)
  • 十二夜 ハイライト・ライブ録音盤:東宝ミュージカル[5]

DVD・ビデオ[編集]

  • 宮廷詩人[6]
  • 地球見聞録 鈴木綜馬プレミアムBOX[7]
  • 蒼天の夢(ビデオ)[8]
  • 一路真輝 DIVA2001[9]
  • Windblows Concert〜風の便り【手紙】〜 今伝えたい言葉がある[10]

エピソード[編集]

  • イギリスからの帰国子女で、英語が堪能。
  • 役者にならなかったら、ホテルマンになる予定であったと告白している。
  • イギリス育ちのせいか、感情表現がストレートすぎる傾向がある。
    • 大地真央との初対面で、感激のあまり彼女に抱きつき、周囲を驚かせたらしい。[注釈 3]
    • 村井国夫を、「クニオ」と呼び捨てできる唯一の人間(自称)。リスペクトと親愛の表れらしいが、クニオ本人は嫌がっているらしい。[注釈 4]
    • 『華麗なるミュージカル音楽の世界 ガラコンサート2012』にて。初来日のサットン・フォスターに臆することなく、初対面でいきなりハグをして周囲を驚かせる。[注釈 5]
  • ピンク色が好きらしい。
    • ライブやCD発売イベントで、ピンクの衣装を身に着けることが多い。
    • 『ウェディング・シンガー』2008年日生劇場公演の公式ブログの動画インタビュー(ロビーの部屋コーナー)にて、鮮やかなピンクのセーターを着て登場。井上芳雄新納慎也に「ピンクですからね」と指摘され、「“ももちゃん”と呼ばれていたんだもん、高校・大学。」と発言。
    • ロックリバー所属時にタレントグッズとして、サイン入りタオルハンカチ)が劇場売店にて販売されていた(山口祐一郎今拓哉と共通デザイン)が、一時期、鈴木綜馬のタオルだけ、黒と別に、レースで縁取りしたピンクのタオル(2種)が発売されていた。
  • 替え歌好きらしい。
    • 『レ・ミゼラブル』2005年帝国劇場公演の三井住友VISAカード貸切公演のカーテンコールにて、挨拶の代わりに、突然「STARS」のメロディに乗せて、カードの名前を入れた替え歌をアカペラで歌って驚かせる。
    • 『エリザベート』2006年日生劇場公演の千秋楽挨拶にて、突然「大きな古時計」のメロディで「大きなのっぽの山口さん(山口祐一郎)、幸せな一路さん(一路真輝 [注釈 6]…」、と共演者の名前を歌詞にのせた替え歌を披露。共演者と客席の爆笑を誘った。
    • 『マリー・アントワネット』2007年4月22日帝国劇場公演終演後のトークショーにて。マルグリットの歌う「どうだい、スミレだよ 」という1フレーズを、唐突に「どうだい、ツミレだよ 」と歌う。空腹で舞台袖にいるとこう聴こえると主張。この場面は、東宝の公式HPブログにて動画配信された。

交友関係[編集]

  • 尾上松緑は、辰之助時代からの友人。
    • 2007年『マリー・アントワネット』帝国劇場公演における、オルレアン公の独特なメイクを行ったが、これは松緑の隈取からヒントを得た(辰之助時代の、隈取を写し取った布を見て)という(東宝の公式HPブログのインタビューより)。
  • 髙嶋政宏は親友、メル友
    • ライブ『音一会』の開演前アナウンスは、毎回高嶋の声である(vol.2では、妻のシルビアと一緒に夫婦でアナウンス)。
    • 高嶋とシルビア・グラブの結婚を身内で祝う『ご縁の会』(2005年7月20日下鴨神社で約60名だけ招かれた会)には、数少ない身内以外の招待客の一人として招かれ、歌で二人を祝福した。
    • 東京で行われた大規模な結婚披露宴『高嶋政宏 シルビア・グラブ 結婚を祝う会』(2005年11月11日ホテルニューオータニ東京)は、『音一会』vol.2初日と日程が重なり、列席できなかった。高嶋とシルビアは翌日、二人揃って音一会を観に来ている。
    • 『マリー・アントワネット』2007年3月梅田芸術劇場公演にて、オルレアン公役で楽を迎えた高嶋が、次の4月から帝国劇場公演で同役を演じる鈴木綜馬を指して「心の友」と呼んでいる。
  • 井上芳雄が、子供の頃憧れていたヒーロー。「歌・踊り・芝居、三拍子揃ったミュージカル俳優」として憧れの対象であったと、コンサートのMCやインタビューなどで公表している。小学生の頃ファンレターを出したが返事が来なかったことを、共演した『ドン・ボスコ チャリティーステージ・テノールな男たち』のトークコーナーにて告白。それ以来綜馬は、子供からのファンレターには返事を出すようにしている、と井上に語っている(井上芳雄2006年コンサートのMCより)。なお初共演した『エリザベート』は、鈴木綜馬改名後の初舞台、井上にとってはデビュー作であった。

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 朗読ミュージカル『水たまりの空』+トークショー+ミニコンサート
  2. ^ メジャーレーベルから初CD発売のため、デビューCDとテレビ等では紹介。
  3. ^ パンフレットに寄せた太川陽介のコメントより。
  4. ^ 『音一会』のMCにて、本人談。
  5. ^ 『華麗なるミュージカル音楽の世界 ガラコンサート2012』MCにて、司会者より紹介される。同コンサート共演者の石井一孝のブログには“個人的には「ハグ鈴木さん」に腰砕けになりました(笑)。”と書かれた。
  6. ^ この公演中に、主演・一路真輝の結婚が発表された。

出典[編集]

外部リンク[編集]