遊☆戯☆王デュエルモンスターズ 光のピラミッド

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遊☆戯☆王デュエルモンスターズ
光のピラミッド
Yu-Gi-Oh! The Movie : Pyramid of Light
監督 辻初樹
脚本 武上純希
彦久保雅博
製作 小林敦子(テレビ東京
笹田直樹(NAS
製作総指揮 鈴木民三(テレビ東京
永井秀之(NAS
山下秀樹(集英社
出演者 ダン・グリーン
エイミー・ビルンバウム
ウェイン・グレイソン
フランク・フランクソン
エリック・スチュアート
タラ・ジェイン
マディー・ブラウスティン
スコッティー・レイ
(全米公開版)
風間俊介
齊藤真紀
高橋宏樹
菊池英博
津田健次郎
竹内順子
宮澤正
石井康嗣
(日本語版)
音楽 光宗信吉
主題歌 「Fire」BLAZE(日本語版)
撮影 枝光弘明
編集 中川晶男
制作会社 ぎゃろっぷ
同友アニメーション(協力)
製作会社 映画「遊☆戯☆王デュエルモンスターズ」製作委員会
配給 ワーナー・ブラザース
公開 2004年8月13日
上映時間 90分(全米公開版)
101分(日本語版)
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
日本の旗 日本
言語 英語
日本語
製作費 3億5000万円
興行収入 アメリカ合衆国の旗 $19,765,868
世界の旗 $29,170,410[1]
次作 10thアニバーサリー 劇場版 遊☆戯☆王 〜超融合!時空を越えた絆〜
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遊☆戯☆王デュエルモンスターズ 光のピラミッド』(ゆうぎおう デュエルモンスターズ ひかりのピラミッド、原題:Yu-Gi-Oh! The Movie: Pyramid of Light)は、2004年8月13日に全米で公開された劇場用アニメテレビアニメ遊☆戯☆王デュエルモンスターズ』の映画化作品である。

概要[編集]

遊☆戯☆王』メディアの海外展開に伴い、人気急上昇中だったアメリカ市場での公開用に製作された映画。全米2411館という比較的大きな規模で公開され、週末興行成績は約949万ドルでランキング初登場4位(日本映画のトップ5入りは『劇場版ポケットモンスター』以来3年ぶり)。[2]興行収入は約1977万ドルで、全米で公開された日本アニメ映画の中では、2019年1月に『ドラゴンボール超 ブロリー』が公開されるまで、『劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲』『劇場版ポケットモンスター 幻のポケモン ルギア爆誕』に次ぐ歴代3位の記録を保持していた。現在は全米歴代5位に位置している。のちにイギリスオーストラリアでも公開され、全世界興行収入は約2917万ドルを記録した。

舞台はバトルシティ編終了後の童実野町。古代エジプトの謎や闇のゲーム、キャラクターたちの友情といった『遊☆戯☆王』の特徴を盛り込んだエンターテイメント作品に仕上がっている。

その後日本に逆輸入するにあたって、カードテキスト、声優、BGMは日本版アニメと同じものを使用。また単純な海外版の流用ではなく日本版用に追加シーンもある(例:遊戯が千年パズルを完成させるのを目撃する双六、等)。更には一部のシーンの使用タイミングの変更もされている。日本ではロードショー公開はされず、招待客向けに特別試写会が行われた。その後2005年1月2日にテレビ放送、同年3月16日DVDが発売された。

ストーリー[編集]

バトルシティでの戦いを経て三枚の「神のカード」を入手した武藤遊戯。ライバルの海馬瀬人は彼を打ち倒すべく、デュエルモンスターズの創始者ペガサス・J・クロフォードのもとを訪れ、「神のカード」を打ち破る強力な二枚のカードを手に入れる。再び遊戯に挑む海馬であったが、そのデュエルの裏には千年パズルと対をなす8つ目の千年アイテム「光のピラミッド」を所有したアヌビスの邪悪なる陰謀が隠されていた。

キャスト(日本語版 / 英語版)[編集]

スタッフ[編集]

  • 原作:高橋和希 / スタジオダイス(集英社「週刊少年ジャンプ」)
  • オリジナル脚本:武上純希、彦久保雅博
  • 英語版脚本:マシュー・ドルデック、ロイド・ゴールドファイン、ノーマン・J・グロスフェルド、マイケル・ペコラーロ
  • 企画:岩田圭介、原田孝、生田英隆
  • エグゼクティブプロデューサー:永井秀之、鈴木民三、山下秀樹、アルフレッド・R・カーン、ノーマン・J・グロスフェルド
  • プロデューサー:小林敦子、笹田直樹、ロイド・ゴールドファイン、カティア・ミラニ、マイケル・ペコラーロ
  • 絵コンテ:辻初樹、菱川直樹、南康宏
  • 監督・キャラクターデザイン・総作画監督:辻初樹
  • モンスターデザイン:島村秀一
  • 美術監督:イ・フェヤン
  • 撮影監督:枝光弘明、チェ・ドッギュ、ホ・テヒ、キム・ガンオク
  • 色彩設計:中村千穂
  • 編集:中川晶男
  • 音楽:光宗信吉
  • 音響監督:平光琢也
  • 録音監督:三ツ矢雄二
  • 効果:野口透(アニメサウンド
  • 音響制作:神南スタジオ
  • 録音・調整:山田均
  • 音響制作進行:小泉紀介
  • キャスティング協力:等々力佐和子(ネルケプランニング
  • ラインプロデューサー:若菜章夫
  • アシスタントラインプロデューサー:八田正宣
  • 英語版オリジナルスコア:エリック・アルヴァーツ、ジョン・エンジャー、ジョエル・デューク、ラルフ・シュケット、ウェイン・シャープ、フレディ・シェインフェルド、ギル・タルミ
  • アニメーション制作協力:同友アニメーション
  • アニメーション制作:ぎゃろっぷ
  • 製作:映画「遊☆戯☆王デュエルモンスターズ」製作委員会(集英社テレビ東京NASコナミDE東宝)、4キッズエンタテインメント

主題歌[編集]

「Fire」
作詞 - 3+3 / 作曲・歌 - BLAZEデンジャー・クルー エンタテインメント
IKE(アイク)こと生沢佑一がヴォーカルを務めるロックバンド「BLAZE」のアルバム「DANGER ZONE」からの楽曲。全編英語歌詞で、デュエルヴォーカルベストにも収録されている。ちなみにこの曲は日本語版の主題歌であり、英語版では使用されていない。

備考[編集]

  • テレビシリーズ『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ』の海外版ではライフポイントの表示やカードのデザインなどが変更されているが、本作ではライフポイントの表示は日本版と同じ物のままである。またカードもOCGの海外版をそのままスキャンしたものが採用されている。
  • 劇場で配布されたプロモカードは「Blue-Eyes Shining Dragon(青眼の光龍ブルーアイズ・シャイニングドラゴン」「Sorcerer of Dark Magic(黒の魔法神官マジック・ハイエロファント・オブ・ブラック」「Watapon(ワタポン)」「Pyramid of Light(光のピラミッド)」の4枚。
  • 日本語版特別試写会鑑賞者には、日本語版「ワタポン」のカードが配布された。このプロモカードは非常に希少価値が高く、ネットオークションやカードショップなどで高額で取り引きされている。
  • 英語版サウンドトラックにはブラック・アイド・ピーズが「For The People」というタイトルの楽曲を提供しているが、劇中では未使用となっている。エンディングにも使用されていない。
  • 公開初日に、カリフォルニア州の映画館でプロモカード全2400枚が盗まれる事件が発生した。ワーナーブラザースの社員を装った二人組の男が「間違って別のカードを送ってしまったので交換する」と嘘をついてカードを盗んだと報道された。
  • JUMP j BOOKSより小説版が刊行されている。映画ではほとんど謎に包まれているアヌビスの正体など、映画の内容を補完する形でキャラクターがより詳細に描かれている。

脚注[編集]

  1. ^ Box Office Mojoより
  2. ^ SHOWBIZ COUNTDOWN』2004年8月29日放送分より

外部リンク[編集]