茨城県道42号笠間つくば線

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
茨城県道42号から転送)
主要地方道
茨城県道42号標識
茨城県道42号 笠間つくば線
主要地方道 笠間つくば線
総延長 39.886 km
実延長 39.582 km
制定年 1982年11月1日
起点 茨城県笠間市下市毛【北緯36度22分20.9秒 東経140度15分9.9秒 / 北緯36.372472度 東経140.252750度 / 36.372472; 140.252750 (県道42号起点)
主な
経由都市
石岡市
終点 茨城県つくば市国松【北緯36度12分27.7秒 東経140度4分25.3秒 / 北緯36.207694度 東経140.073694度 / 36.207694; 140.073694 (県道42号終点)
接続する
主な道路
記法
国道355号
テンプレート(ノート 使い方) PJ道路
茨城県道42号笠間つくば線
石岡市野田(2023年4月)
つくば市筑波(2014年3月)

茨城県道42号笠間つくば線(いばらきけんどう42ごう かさまつくばせん)は、茨城県笠間市からつくば市に至る県道主要地方道)である。

概要[編集]

笠間市下市毛の国道355号より分岐南下し、道祖神峠を越えて石岡市柿岡の市街地を経由し、さらに筑波連山の風返峠を越えてつくば市国松の茨城県道14号筑西つくば線に至る延長約40 kmの路線である。

本路線のうち笠間市側の山麓部より道祖神峠を越えて石岡市小見地区までの区間は、通称「フルーツライン」と呼ばれる土浦市から八郷盆地を縦断して笠間市間を結ぶ広域道路の一部を構成している。

路線データ[編集]

全ての座標を示した地図 - OSM
全座標を出力 - KML

歴史[編集]

1982年昭和57年)11月1日、前身にあたる県道小見笠間線(整理番号176、新治郡八郷町大字小見 - 笠間市)、県道瓦谷柿岡線(整理番号167、八郷町大字瓦谷 - 同町大字柿岡)、県道八郷筑波線(整理番号164、八郷町 - 筑波郡筑波町)を路線廃止[5]・統合して、新たな路線として主要地方道笠間筑波線(当時)として路線認定された。1995年(平成7年)の整理番号の再編成を機に、路線名称と整理番号の変更して主要地方道笠間筑波線(整理番号42)となり現在に至る。

年表[編集]

  • 1959年昭和34年)10月14日
    現在の路線の前身にあたる一般県道として、八郷筑波線(図面対照番号105)、瓦谷柿岡線(図面対照番号108)、小見笠間線(図面対照番号117)が茨城県より路線認定される[6]
  • 1982年(昭和57年)11月1日
    • 現在の路線が県道笠間筑波線(整理番号60)として路線認定される[3]
    • 道路の区域を、笠間市大字下市毛(国道355号) - 筑波郡筑波町大字国松(主要地方道下館筑波線)に指定[1]
    • 同時に、前身路線にあたる筑波公園線(整理番号25)、八郷筑波線(整理番号164)、瓦谷柿岡線(整理番号167)、小見笠間線(整理番号176)が廃止される[5]
  • 1993年平成5年)5月11日 - 建設省から、県道笠間筑波線が笠間つくば線として主要地方道に指定される[7]
  • 1995年(平成7年)3月30日:路線名と整理番号が、現在の県道笠間つくば線(整理番号42)に変更される[8]
  • 2002年(平成14年)10月15日:終点・つくば市大字国松のバイパスの道路区域 (260m) が決定[9]
  • 2007年(平成19年)4月1日:笠間市北吉原地内の一部区間を通行する車両の高さの最高限度4.1mの道路に指定[10]
  • 2009年(平成21年)3月30日:現終点付近の、つくば市国松の新道(約0.2 km)を供用開始[11]
  • 2012年(平成24年)5月21日:つくば市国松地内の旧・終点付近の旧道 (245m) が指定解除され、つくば市道に降格。終点が現在地に移る[2]

路線状況[編集]

笠間市 - 石岡市間の道祖神峠越え区間は対向2車線となっており、急勾配のうえ深いカーブが多く2輪車通行禁止の規制が敷かれている。

石岡市内はセンターラインのない幅員狭小区間が多いが、八郷盆地内で並行する広域農道フルーツラインが、本県道のバイパスの役目を果たしている。

石岡市小幡の筑波山麓から筑波山中腹の風返峠にかけては大型車通行止の幅員狭小急勾配区間が続き、路面はコンクリート舗装で道の両側には蓋が無い深い側溝があるなど、走行には十分注意が必要である。

風返峠では、筑波連山の尾根沿いに延びる茨城県道236号筑波公園永井線(筑波パープルライン、旧・筑波スカイライン及び表筑波スカイライン)と交差する。筑波山神社前を通り西麓のつくば市国松方面へ下る区間は、筑波山登山や筑波山神社へアクセスする観光道路として利用されている。

重複区間[編集]

道路施設[編集]

  • 吉原橋(涸沼川、笠間市下市毛 - 南吉原)
  • 高友橋(恋瀬川、石岡市柿岡)
  • 白滝橋(つくば市筑波)
  • 桜山橋(逆川、つくば市筑波)
  • 東山橋(又次沢、つくば市筑波)
  • 筑波大橋(千寺川、つくば市筑波)
  • 筑波歩道橋(つくば市筑波) - つくば道(筑波山神社参道)

地理[編集]

本県道が通過する地域は、八溝山地の最南部の筑波山地(筑波山塊)にかかっており、笠間市 - 石岡市間の道祖神峠(標高310m)と、石岡市(旧八郷町) - つくば市間の風返峠(標高412m)の2つ峠と、八郷盆地、筑波山地麓の丘陵地帯を通る。盆地内は比較的平坦ではあるが、峠越えは前述のとおり急斜面・急勾配の区間がある。筑波山地とその周辺丘陵地帯は水郷筑波国定公園および、笠間・吾国愛宕県立自然公園に指定されており[12]、緑の多い自然豊かな地域にある。八郷盆地内の沿線は、ブドウなどの果樹園観光農園が多数ある。

通過する自治体[編集]

交差する道路[編集]

沿線にある施設など[編集]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 幅員、曲線半径、こう配その他道路の状況により最大積載4トンの普通貨物自動車が通行できない区間。

出典[編集]

  1. ^ a b 道路の区域決定(昭和57年11月1日 茨城県告示第1476号) (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 号外第225号: pp. 2-3, (1982年11月1日) 
  2. ^ a b 道路の区域の変更(平成24年5月21日 茨城県告示第609号) (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 第2386号: pp. 5-6, (2012年5月21日) 
  3. ^ a b 県道路線の認定(昭和57年11月1日 茨城県告示第1475号) (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 号外第225号: pp. 1-2, (1982年11月1日) 
  4. ^ a b c d e 『茨城県道路現況調書』令和2年3月31日現在、p. 6
  5. ^ a b 県道路線の廃止(昭和57年11月1日 茨城県告示第1477号) (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 号外第225号: pp. 3-4, (1982年11月1日) 
  6. ^ 県道路線認定(昭和三十四年十月十四日 茨城県告示第九百一号) (PDF) ,茨城県報 号外(1959年(昭和34年)10月14日)より
  7. ^ s:道路法第五十六条の規定に基づく主要な都道府県道及び市道 - 平成五年五月十一日建設省告示第千二百七十号、建設省
  8. ^ 県道の路線名および整理番号の変更(平成7年3月30日 茨城県告示第436号) (PDF) ,茨城県報 第637号(1995年(平成7年)3月30日)より
  9. ^ 道路の区域の変更(平成14年10月15日 茨城県告示第1308号) (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 第1407号: pp. 9-10, (2002年10月15日) 
  10. ^ 車両制限令に基づく道路の指定及び車両の通行方法の指定(平成19年3月29日 茨城県告示第416号) (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 第1862号: pp. 22-23, (2007年3月29日) 
  11. ^ 道路の供用の開始(平成21年3月19日 茨城県告示第364号) (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 第2063号: p. 25, (2009年3月19日) 
  12. ^ 吾国・愛宕県立自然公園の区域の指定(昭和49年11月21日 茨城県告示第1021号) (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 第6275号: p. 9, (1979年11月21日) 

参考文献[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]