網守将平

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網守 将平
別名 Shohei Amimori
生誕 1990年
出身地 日本の旗 日本 東京都
学歴 東京藝術大学大学院修士
ジャンル
職業
公式サイト https://www.shoheiamimori.com/

網守 将平(あみもり しょうへい、1990年 - )は、日本音楽家作曲家

来歴・人物[編集]

1990年、東京に生まれる[1]東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校を経て、2012年に東京藝術大学音楽学部作曲科を卒業、2015年に東京藝術大学大学院音楽研究科修士課程を修了[1][2]

クラシック音楽との出会いは4歳ごろに習い事として始めたピアノ。10歳ごろより作曲も学び始めた。中学生のころは半ば「惰性」だったが、「記念受験」した芸大付属高校にまさかの合格、音楽に真剣に向き合うようになった[3]

出発点であるクラシック・現代音楽の作曲・編曲に加え、近年はポップミュージックからサウンドアートまで総合的な活動を展開。様々な表現形態での作品発表やパフォーマンスを行う傍ら、大貫妙子DAOKOなど多くのアーティストの作編曲に携わる。またCMやテレビ番組の音楽制作も手掛ける。コラボレーションワークも積極的に行っており、大和田俊、梅沢英樹、小山泰介など音楽に限らず多くのアーティストとの作品制作を断続的に行っている[4]NHK Eテレにて放送中の『ムジカ・ピッコリーノ』(シーズン10)にて、音楽監督(劇伴音楽&劇中演奏曲アレンジ)を担当[5]。2022年9月9日公開の映画『百花』(監督: 川村元気)の音楽を担当[6]。また、2023年4月に開校した神山まるごと高等専門学校校歌「KAMIYAMA」(作詞:UA、作曲:坂本龍一)の編曲を、坂本が生前に示した「編曲は網守くんに」の意を受け担当した[7][8]

2023年にはQUBITを結成し、キャリア初となるバンド活動をスタートさせた[9]

影響を受けた音楽家は、クラシックではドビュッシーサティ、現代音楽ではリゲティフェルドマングリゼー近藤譲黛敏郎など[3]。音楽に限定されず、時空間的・音響的な側面や、他分野の芸術との融合などの方向性で影響を受けている[3]

作品[編集]

オリジナルアルバム
発売日タイトルレーベル
2016年12月2日SONASILEPROGRESSIVE FOrM
2018年11月21日パタミュージックnoble
2021年1月22日Ex․LIFEnoble

受賞歴[編集]

  • 2007年 第31回ピティナピアノコンペティション特級 - 新曲課題曲賞[10]
  • 2011年 東京藝術大学 - 長谷川良夫賞[2]
  • 2012年 第17回東京国際室内楽作曲コンクール - 入選[10][11]
  • 2013年 第23回京都フランス音楽アカデミー - メシアン賞[2]
  • 2013年 第82回日本音楽コンクール作曲部門 - 第1位(明治安田賞)[12]
  • 2015年 東京藝術大学大学院 - アカンサス音楽賞[1]
  • 2015年 Contemporary Computer Music Concerts 2015(CCMC2015) - ACSM116賞(梅沢英樹との共同作品)[1][13]

脚注[編集]

  1. ^ a b c d CV”. 網守将平. 2021年6月15日閲覧。
  2. ^ a b c Forma. 4.14 Release Party”. RA. 2021年6月15日閲覧。
  3. ^ a b c 八木皓平 (2017年1月30日). “もう一度、電子音を難解なものと考えよう―アカデミックな新鋭、網守将平が突き詰めた斬新すぎるポップ・ミュージック論 網守将平『SONASILE』”. Mikiki. タワーレコード. 2021年6月15日閲覧。
  4. ^ 金子厚武 (2021年1月22日). “網守将平が佐々木敦、永井聖一と語り合う「コロナ以降の音楽」”. CINRA. 2021-012-10閲覧。
  5. ^ TOPICS NHK Eテレ『ムジカ・ピッコリーノ』(シーズン10)”. 網守将平. 2022年4月26日閲覧。
  6. ^ 東宝MOVIEチャンネル (2021年12月2日). “『百花』超特報【2022年9月9日(金)公開決定】”. YouYube. 2021-012-10閲覧。
  7. ^ 学校便り : お知らせ 神山まるごと高専の校歌「KAMIYAMA」が完成”. 神山まるごと高等専門学校 (2023年8月10日). 2023年9月17日閲覧。
  8. ^ 東孝司 (2023年8月12日). “坂本龍一さん作曲の校歌が完成 「神山まるごと高専」でUAさん歌う”. 朝日新聞デジタル. 朝日新聞社. 2023年9月17日閲覧。
  9. ^ QUBIT”. 日本コロムビア (2023年6月21日). 2023年12月22日閲覧。
  10. ^ a b 藝大21 創造の杜2015 「藝大現代音楽の夕べ」”. 東京藝術大学. 2021年6月15日閲覧。
  11. ^ 東京国際室内楽コンクールの結果”. 国際芸術連盟. 2021年6月15日閲覧。
  12. ^ 入賞者一覧>第81~90回”. 毎日新聞社. 2021年6月15日閲覧。
  13. ^ CCMC2015 Tokyo”. ACSM116. 2021年6月15日閲覧。