立川志の春

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
立川たてかわ はる
立川(たてかわ) 志(し)の春(はる)
丸に左三蓋松は、立川流の定紋である。
本名 小島こじま 一哲いってつ
生年月日 (1976-08-14) 1976年8月14日(47歳)
出身地 日本の旗 日本大阪府豊中市
師匠 立川志の輔
出囃子 供奴
活動期間 2002年(平成14年) - 現在
活動内容 古典落語
新作落語
英語落語
所属 落語立川流
公式サイト 立川志の春 公式WEB
受賞歴
2013年度『にっかん飛切落語会』奨励賞[1]

立川 志の春(たてかわ しのはる、1976年(昭和51年)8月14日 - )は、大阪府豊中市出身の落語家。本名は小島一哲[2]出囃子は『供奴』[3]。弟は劇団四季出身の作曲家・ミュージカル俳優の小島良太[4]

略歴[編集]

帰国子女で、千葉の渋谷教育学園幕張中学校・高等学校のOB。イェール大学卒業後、1999年(平成11年)の春に三井物産に入社し鉄鉱石を扱ったが[5][6]2001年11月に立川志の輔の落語を聞いて衝撃を受け[7][8]、翌2002年10月に志の輔門下に入った。

2011年(平成23年)1月1日、二ツ目に昇進[5]

またイェール大学卒業ということで2011年6月には1年1組 平成教育学院フジテレビ系列)にも落語家チームで出演した。

2020年4月1日真打に昇進。3月に予定されていた真打昇進披露パーティーや6月に予定されていた昇進披露落語会は中止となり[9]、真打昇進披露公演は翌年2021年5月30日の東京・国立演芸場「立川流落語会」となった[10]

2022年10月16日にはいったん中止となった真打昇進披露パーティーが2年越しで開催され[11]、12月3日に有楽町朝日ホールで真打昇進披露落語会が開かれた。出演は志の春・志の輔・立川龍志春風亭百栄立川晴の輔江戸家小猫(2代目)三山ひろし(口上のみ)。

人物・逸話[編集]

  • 2011年11月23日、特に周りに知らせず身内だけで自身の結婚披露宴を開いていたが、携帯電話に「ご愁傷様」「気落ちしていると思いますが」というメッセージを多数受け取る。不審に思っていたところ、テレビを見て大師匠にあたる立川談志が死去していたというニュースを初めて知った[12]

著書[編集]

  • 『誰でも笑える英語落語: Rakugo in English』新潮社、2013年12月。ISBN 978-4-10-335031-6 
  • 『あなたのプレゼンに「まくら」はあるか? 落語に学ぶ仕事のヒント』星海社(出版) 講談社(発売)〈星海社新書 55〉、2014年11月。ISBN 978-4-06-138559-7 
  • 『自分を壊す勇気~現状から一歩踏み出したいあなたの背中を押す本~』クロスメディア・パブリッシング(インプレス)、2015年2月。ISBN 978-4-84-437397-1 

出演[編集]

舞台(落語以外)[編集]

テレビ[編集]

ラジオ[編集]

インターネット放送[編集]

脚注[編集]

出典[編集]

  1. ^ にっかん飛切落語会公式HP|受賞者一覧”. 2015年5月22日閲覧。
  2. ^ 立川志の春|落語立川流”. 2015年5月22日閲覧。
  3. ^ プロフィール|立川志の春 公式WEB”. 2015年5月22日閲覧。
  4. ^ 機関誌『海外子女教育』(月刊)
  5. ^ a b 元物産マン落語家立川志の春、師匠らが祝う”. 日本テレビ (2011年6月28日). 2011年7月22日閲覧。
  6. ^ こんな生き方もある 立川志の春 人生は一度きりだから「イェール大卒、三井物産経由、落語家行き」 |賢者の知恵|現代ビジネス[講談社]”. 講談社 (2012年7月2日). 2015年5月22日閲覧。
  7. ^ ヘッドラインニュース立川志の輔さんの三番弟子、シンガポールへ武者修行ツアーに”. シンガポール経済新聞 (2011年7月13日). 2011年7月22日閲覧。
  8. ^ 【話の肖像画】エール大卒の落語家・立川志の春(1)大手商社の仕事なげうち転身 - 産経ニュース”. 産経新聞社 (2015年1月19日). 2015年5月23日閲覧。
  9. ^ 真打ち昇進したのに… 立川志の春“完売なのに中止”の芸人殺し”. 夕刊フジ (2020年6月8日). 2021年2月22日閲覧。
  10. ^ “立川志の春、真打ち昇進1年後にようやく披露口上が実現 師匠・志の輔の言葉に感謝”. スポーツ報知. (2021年5月31日). https://hochi.news/articles/20210530-OHT1T51221.html 
  11. ^ 立川志の春、2年越しの真打ち披露パーティー 師匠志の輔「今のまま進んでいってほしい」”. 日刊スポーツ (2022年10月16日). 2022年11月1日閲覧。
  12. ^ 立川談志+落語立川流『シン・談志が死んだ 立川流はどこへ行く 立川志の春「婚礼の日の『ご愁傷様』」』小学館、2023年11月26日、152-155頁。 
  13. ^ 宮崎新之; 篠塚ようこ (2019年12月25日). “三山ひろし特別公演 三山ひろし・立川志の春特別インタビュー”. ローチケ演劇宣言!. ローソンチケット. 2021年2月22日閲覧。

外部リンク[編集]