秋田県立近代美術館

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秋田県立近代美術館
Akita Museum of Modern Art
秋田県立近代美術館の建物外観
地図
施設情報
正式名称 秋田県立近代美術館
愛称 近美[1]・キンビ[2]
専門分野 美術
事業主体 秋田県
管理運営 秋田県
開館 1994年4月20日
所在地 013-0064
秋田県横手市赤坂字富ヶ沢62-46
位置 北緯39度17分32.7秒 東経140度32分51.1秒 / 北緯39.292417度 東経140.547528度 / 39.292417; 140.547528座標: 北緯39度17分32.7秒 東経140度32分51.1秒 / 北緯39.292417度 東経140.547528度 / 39.292417; 140.547528
プロジェクト:GLAM
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秋田県立近代美術館(あきたけんりつきんだいびじゅつかん、英語: Akita Museum of Modern Art)は、秋田県横手市の「秋田ふるさと村」内に位置する県立美術館

小田野直武佐竹義躬などの秋田蘭画福田豊四郎平福穂庵平福百穂勝平得之小西正太郎寺崎広業など近代絵画(版画ふくむ)、松井如流の書、関谷四郎の工芸作品など秋田県にゆかりのある作家の作品を中心に展示している。2013年現在の館長は河野元昭

概要[編集]

1994年平成6年)開館[3]。テーマパーク「秋田ふるさと村」敷地内に所在する。美術館周辺には「彫刻広場」「彫刻の小道」「彫刻の丘」があり、屋外でも彫刻を楽しめる。館内には展示室のほか、事務室、収蔵庫、ハイビジョンギャラリー、研修室、展望ルーム、ミュージアム・ショップを併設する。

2023年令和5年)9月27日から10月18日まで[4]の期間、県立近代美術館の公式ロゴマークを決定する県民向けの投票が実施され、秋田市のデザイン会社(プロデュース・プロ)が作成[5]した3案が提示された[6][3]2024年(令和6年)に開館30周年を迎えることに先立ち決定するもので[3]10月26日に投票結果が開示、3案あるうちのA案に決定した[5][7]。A案は「Akita Museum of Modern Art」の頭文字を取り、山河の形と文化を継承していく様子を流線型に表したもので、色は青緑である[6][3][7]

主な展示・収蔵品[編集]

小田野直武『東叡山不忍池』(1770年代、重要文化財)

【秋田蘭画】

  • 小田野直武 『東叡山不忍池』(重要文化財)、『芍薬花籠図』、『唐太宗花鳥図』(重要文化財)
  • 佐竹義躬 『岩に牡丹』

【近代日本画】

  • 福田豊四郎 『五月山湯』『雪国』『秋田のマリヤ』『樹氷』
  • 平福穂庵 『乳虎』
  • 平福百穂 『春山』『法然上人』
  • 寺崎広業 『高山清秋』『白馬山八題』
  • 下村観山 『三保富士』
  • 鏑木清方 『秋の夜』

【洋画】

【版画】

  • 勝平得之 『米作四題』『花四題』

【書】

  • 松井如流 『古』

【工芸】

  • 関谷四郎 『黒銅金彩花瓶』

【彫刻】

寺崎広業 高山清秋 1914年 寺崎広業 高山清秋 1914年
寺崎広業 高山清秋 1914年

開館時間・観覧料等[編集]

  • 開館時間:9:30-17:00(閉館30分前まで入館可)
  • 休館日:年末(12月29日・30日・31日)他に10日程度(年度によって異なる)
  • 観覧料:一般400円(特別企画展開催時は800円)、学生300円(600円)、中学・小学生200円(400円)、障害者(同伴者1名)半額、70歳以上1割引、20人以上の団体は1割引
  • 無料観覧日:こどもの日、県の記念日(8月29日)、敬老の日、文化の日

アクセス[編集]

JR横手駅から

  • 羽後交通シャトルバス利用で「秋田ふるさと村」下車すぐ。
  • タクシーで15分。

建物[編集]

4階から下は2棟に分かれており、展示室のある5,6階で2棟を橋渡しするような構造である。エントランスホール(地下1階)から5階までは、2棟の間の吹き抜け空間を斜めに横切るように設置されたガラスチューブの中のエスカレーターで移動する。展示室は、5階が企画展示用、6階が収蔵品展示用となっている。

建築概要[編集]

  • 敷地面積 164,936.81 m2 (秋田ふるさと村)
  • 建築面積 2,947.32 m2
  • 延床面積 11,166.50 m2
  • 構造 鉄骨鉄筋コンクリート造(一部鉄骨造)
  • 階数 地下1階 地上7階 PH1階
  • 建築主 秋田県
  • 設計 山下設計東北支社
  • 管理 秋田県土木部営繕課 山下設計東北支社

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 菅江真澄と現代アート融合 横手・近美で「あわいをたどる旅」”. 秋田魁新報 (2020年11月28日). 2023年10月26日閲覧。ウェブアーカイブ
  2. ^ 県立近代美術館、メタバース構想で来館者増につながる? 美術関係者、県議から疑問の声”. 秋田魁新報 (2023年3月15日). 2023年10月26日閲覧。ウェブアーカイブ
  3. ^ a b c d 来年で30周年 県立近代美術館の公式ロゴマークを県民投票で”. NHK (2023年10月4日). 2023年10月26日閲覧。ウェブアーカイブ
  4. ^ 【終了しました】秋田県立近代美術館公式ロゴマーク県民投票を実施します!”. 美の国あきたネット. 秋田県 (2023年10月19日). 2023年10月26日閲覧。ウェブアーカイブ
  5. ^ a b 3案から選ばれたのはこれ!県立近代美術館ロゴ決定 文化の継承を表現”. 秋田魁新報 (2023年10月27日). 2023年10月27日閲覧。
  6. ^ a b お気に入りのロゴに投票しよう! 来年30周年の秋田県立近代美術館”. 秋田魁新報 (2021年9月27日). 2023年10月26日閲覧。ウェブアーカイブ
  7. ^ a b 秋田県立近代美術館の公式ロゴマークが決定しました!”. 美の国あきたネット. 秋田県 (2023年10月26日). 2023年10月26日閲覧。

外部リンク[編集]