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仏教用語
疑, ヴィチキッツァー
パーリ語 vicikicchā
サンスクリット語 विचिकित्सा (vicikitsā)
チベット語 ཐེ་ཚོམ་
(Wylie: the tshom;
THL: tétsom
)
中国語
日本語
(ローマ字: gi)
英語 doubt
indecision
skepticism
indecisive wavering
クメール語 វិចិកិច្ឆា
(UNGEGN: vichek-kech-chha)
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仏教用語の(ぎ)とは、パーリ語vicikicchāに由来し、「疑念」や「躊躇」といった意味を持つ。四諦の教えに対しての躊躇と定義され、健康な生き方への取り組みの妨げとして機能する[1][2]

疑は、以下として示されている。

仏教の示す真理に対して思い定むることなく、まず疑ってかかる心である[3]。このような心をもつ限り、いかなる教えも自心は受け付けることはない。

脚注[編集]

  1. ^ Guenther (1975), Kindle Locations 786-787.
  2. ^ Kunsang (2004), p. 26.
  3. ^ a b アルボムッレ・スマナサーラ; 藤本晃『ブッダの実践心理学 アビダンマ講義シリーズ 第2巻 心の分析』サンガ、2006年、Chapt.2-I。ISBN 978-4901679169 
  4. ^ パーリ仏典, 増支部九集, Sāvatthinidānaṃ, Sri Lanka Tripitaka Project
  5. ^ 中村 2002, p. 96.

参考文献[編集]

関連項目[編集]