箱入娘

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箱入娘
An Innocent Maid
監督 小津安二郎
脚本 野田高梧
池田忠雄
原案 小津安二郎
出演者 飯田蝶子
田中絹代
坂本武
撮影 茂原英雄
製作会社 松竹蒲田撮影所
配給 日本の旗 松竹キネマ
公開 日本の旗 1935年1月28日
上映時間 67分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
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箱入娘』(はこいりむすめ)は、1935年(昭和10年)1月28日公開の日本映画である。松竹キネマ製作・配給。監督は小津安二郎モノクロスタンダードサウンド版、67分。

坂本武主演の「喜八もの[1]」の3作目。本作での喜八はメインストーリーに直接は絡まずに傍観者的役割にとどまっている。同時期にラジオドラマ化もされており、箱入娘シリーズの構想もあったが立ち消えになった。初回興行は帝国館。現存するのは脚本のみで、ネガフィルムおよび上映用プリントは失われている。

あらすじ[編集]

裏通りで煎餅を作って生活している喜八は、いつも息子に叱られている。おしげは木綿問屋の若旦那に気に入れられているが、彼女は近所に下宿している荒田が好きだった。しかし、おしげの母おつねは彼女を木綿問屋に嫁がせようとする。そこで喜八は、結婚式を中断させて皆の意見を聞きたいと言う。結局、おしげと荒田は一緒に新婚旅行に出発するのだった。

スタッフ[編集]

キャスト[編集]

脚注[編集]

参考文献[編集]

  • 『小津安二郎を読む 古きものの美しい復権』、フィルムアート社〈ブック・シネマテーク〉、1982年

外部リンク[編集]