坂元亮介

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さかもと りょうすけ
坂元 亮介
本名 阪本 良介
別名義 若柳良介
生年月日 (1959-08-20) 1959年8月20日(64歳)
出生地 日本の旗 日本神奈川県逗子市
身長 182 cm
血液型 O型
職業 俳優歌手タレント
ジャンル テレビドラマ映画
活動期間 1978年 - 1994年
2001年 -
配偶者 既婚(離婚歴あり)
主な作品
テレビドラマ
超電子バイオマン
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坂元 亮介(さかもと りょうすけ、1959年8月20日[1][2] - )は、日本俳優歌手日本舞踊家。本名および旧芸名は阪本 良介(芸名と読みは同じ)[2][3]2010年坂元 亮介と改名。

神奈川県[2]逗子市出身[1]法政大学文学部英文科卒業[2]。サヴァーグループに所属していた[2]

来歴・人物[編集]

実家は印刷業。自宅の近所に日本舞踊の家元が住んでいたことから、日本舞踊へ興味を持つ。5歳のころから本格的に日本舞踊と三味線を習い始め、14歳で名取・17歳で当時最年少での若柳流の師範名取になる[4]。そのことがきっかけで芸能界にスカウトされ、家族には芸能界入りを反対されるが、家元から「若いうちは何でもやりなさい」との助言を貰い、演劇集団 円演劇研究所にて1年間特別聴講生として演技を学び、1978年にTBSのテレビドラマ『明日の刑事』でデビュー[1][4]。以後、大河ドラマや、スーパー戦隊シリーズ超電子バイオマン』などに出演[1][4]

1994年に父親の死去をきっかけに芸能界を引退。その後は家業を手伝っていたが、2001年舞台「鞍馬天狗〜龍馬 if」(銀座博品館劇場)出演を機に芸能界復帰。俳優の他、日舞正派若柳流の師範・若柳良介としても活動している。

特技は長唄・杵屋流の三味線ヨット、ピアノ演奏。普通自動車免許普通自動二輪免許を取得している。

一時期「芸能活動に支障を来たす」という理由で『超電子バイオマン』に出演していた事実を伏せていたが、本人曰く「(当時の)特撮ブームに肖る」目的で340プレゼンツ「赤祭」を中心に数多くの特撮俳優関連イベントや、『超電子バイオマン』の主題歌歌手である宮内タカユキとのトークイベントなどに出演。2012年8月18日の「赤祭10」をもって幹事役とイベント出演を同時引退した。

2011年6月11日に公開された『ゴーカイジャー ゴセイジャー スーパー戦隊199ヒーロー大決戦』では終了から27年振りに郷史朗役を演じ、翌年の2012年4月21日公開の『仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦』では、レッドワンの声で出演している。

2016年11月、『爆報! THE フライデー』に出演。食道癌に侵され、5月に余命1年と宣告されていたことを告白した。出演時には手術を終え退院している[5]

エピソード[編集]

テレビドラマ『ただいま放課後』では、キングレコードから発売される挿入歌でレコードデビューが予定されていたが、諸事情により別の歌手に変更された[4]

『超電子バイオマン』では、素面でのアクションを可能な限りスタントを使わず自ら挑んでおり、JACの人々の動きを研究することも心がけていたという[6][4]。また出演に際して中型二輪免許も取得している[6][4]。衣裳も自前のものを用いていた[4]

『超電子バイオマン』の放送終了後、「撮影で使われたレッドワンのマスクを記念にもらいたい」と東映スタッフに頼んだが、叶わなかったという。十数年後に舞台で京本政樹と共演し、京本は『超電子バイオマン』のファンだったことから坂元のためにレッドワンのマスクのレプリカを自作してプレゼントしたことがある[7]

『バイオマン』では公私ともにリーダーを務め、他のメンバーと距離をおいていた矢島由紀の間をとりもっていたという[4]。共演した太田貴彦は、真面目な人物と評しており、経験の浅い共演者にも親身であったと述べている[8]

芸能界を一度引退した後は一切のオファーを断って家業を行いつつ日舞正派若柳流の師範として活動していたが、ある日フランス人のファンから「フランスでは『バイオマン』が大変人気があり、バイオマンを基にした『フランスファイブ』という作品もある」との話を聞き、その友人から「フランス国内で開催される『ジャパンエキスポ』に参加してくれないか?」との依頼を受けた[9]。依頼を受けた坂元は「特撮をはじめ日本舞踊や日本の文化・伝統芸能を世界に発信していきたい」という夢を掲げ、イベントの出演と芸能界復帰を決意した。

『バイオマン』の劇中で自身が着用していた銀ジャケットのレプリカを自ら作成し、イベントの際に着用している[10]

出演[編集]

テレビドラマ[編集]

映画[編集]

オリジナルビデオ[編集]

舞台[編集]

  • みだれ川(1982年、三越劇場
  • 風と共に去りぬ(1987年、帝国劇場
  • アニー(1987年、青山劇場
  • 風流深川唄(1992年、御園座
  • 萩の乱れ(1993年、御園座)
  • 幡随院長兵衛(1993年、新橋演舞場
  • 一本刀土俵入(1994年、新橋演舞場)
  • 仕立屋銀次(1994年、新橋演舞場)
  • 合わせ鏡とガラスの時間(2003年、築地本願寺ブディストホール)
  • 忠治 あなたは誰の為に…(2003年、野方区民ホール・WIZ)
  • まったくもって…です(2004年、築地本願寺ブディストホール)
  • 乱(2004年、野方区民ホール・WIZ)
  • 銀座ロマン Part2-柳青める日-(2005年、銀座博品館劇場
  • ニライカナイ(2005年、西荻窪WENzスタジオ)
  • 割れたガラスと壊れた時間(2005年、銀座みゆき館劇場)
  • 酒呑童子(2005年、野方区民ホール・WIZ)
  • 押ッ忍!! 漫才師(2005年、銀座小劇場)
  • 銀座ロマン PART3(2006年、銀座博品館劇場)
  • フリーダム freedom 〜女たちの維新史〜(2006年、東京芸術劇場中ホール)
  • 富山(とみやま)・王家の人々(2006年、銀座みゆき館劇場)
  • 侠客 きょうかく(2006年、浅草雷5656会館)
  • 銀座ロマン4 -とまり木の唄-(2007年、銀座博品館劇場)
  • 煌く舞台の片隅で 〜夢と約束のイエスタディ〜(2007年、ぷろじぇくと ざ・えん)
  • うす灯り(2008年、アドリブ小劇場)
  • 龍馬異聞 KURAMATENGU(2008年、銀座博品館劇場)
  • SHINGEN 〜風林火山落日〜 (2010年、あうるすぽっと)
  • スイート・ホームズ探偵(2010年、シアター風姿花伝)
  • あるジーサンに線香を(2012年、三越劇場中日劇場
  • 熱き心で突っ走れ!(2013年、ゆうぽうとホール)

ラジオドラマ[編集]

  • アドベンチャー・ロード / CF愚連隊(1989年、NHK-FM) - 主演・流葉 役

ディスコグラフィ[編集]

シングル[編集]

# 発売日 A/B面 タイトル 作詞 作曲 編曲 規格品番
阪本良介 名義
キングレコード
1 1980年
1月
A面 青春は手さぐり 山上路夫 馬飼野康二 小六禮次郎 GK-361
B面 君のうしろに海がある
2 1980年
9月
A面 湘南・夕まぐれ K07S-16
B面 海と話せるかい 馬飼野康二
坂元亮介 名義
夢レコード
3 2018年
4月
01 生きてゆく〜こんな乱れた時代を〜 高道 遠山裕 YUME-0008
02 夢の鍵 ししどまさる 高道

参加アルバム[編集]

脚注[編集]

注釈[編集]

出典[編集]

  1. ^ a b c d 「RYOSUKE SAKAMOTO INTERVIEW」『東映ヒーローMAX』第4巻、辰巳出版、2003年、105 -107頁、ISBN 978-4886418463 
  2. ^ a b c d e 『日本タレント名鑑1993』VIPタイムズ社、1993年、143頁。 
  3. ^ 『日本タレント名鑑1994』VIPタイムズ社、1994年、152頁。 
  4. ^ a b c d e f g h 「SPECIAL INTERVIEW'84 坂元亮介」『スーパー戦隊 Official Mook 20世紀』《1984 超電子バイオマン講談社〈講談社シリーズMOOK〉、2019年1月24日、20-21頁。ISBN 978-4-06-513706-2 
  5. ^ 元戦隊ヒーロー・阪本良介 食道がんで余命一年宣告…TVで明かす”. デイリースポーツ (2016年11月4日). 2016年11月8日閲覧。
  6. ^ a b スーパー戦隊大全集 1988, p. 201, 「スーパー戦隊シリーズINTERVIEW CAST編」
  7. ^ トイフェス報告 その2 ゲスト編 - オーメン72 - Yahoo!ブログ
  8. ^ 超世紀全戦隊大全集 1993, p. 187, 「戦隊シリーズ キャストインタビュー 太田貴彦」.
  9. ^ ヒーロー達の今~阪本良介から坂元亮介へ~前篇 - リアルライブ
  10. ^ (日本語) RedSoldierのバーッとやってみよう!第二回~バイオロボを作る 完結編~, https://www.youtube.com/watch?v=tkn5yQSrjPk 2021年7月8日閲覧。 

参考文献[編集]

外部リンク[編集]