マリナ・アニシナ

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マリナ・アニシナ
Marina Anissina
フィギュアスケート選手
2012年
生誕 (1975-08-30) 1975年8月30日(48歳)
ソビエト連邦の旗 ソビエト連邦
ロシア・ソビエト連邦社会主義共和国モスクワ
身長 163 cm
選手情報
代表国 ロシアの旗 ロシアフランスの旗 フランス
パートナー グウェンダル・ペーゼラ
所属クラブ CSG Lyon
練習拠点 リヨン
開始 1979
引退 2002年
ISUサイト バイオグラフィ
獲得メダル
フィギュアスケート
オリンピック
1998 長野 アイスダンス
2002 ソルトレイクシティ アイスダンス
世界選手権
1998 ミネアポリス アイスダンス
1999 ヘルシンキ アイスダンス
2000 ニース アイスダンス
2001 バンクーバー アイスダンス
欧州選手権
1998 ミラノ アイスダンス
1999 プラハ アイスダンス
2000 ウィーン アイスダンス
2001 ブラチスラヴァ アイスダンス
2002 ローザンヌ アイスダンス
グランプリファイナル
1996/97 ハミルトン アイスダンス
1997/98 ミュンヘン アイスダンス
1998/99 サンクトペテルブルク アイスダンス
1999/2000 リヨン アイスダンス
2001/02 キッチナー アイスダンス
世界ジュニア選手権
1990 コロラドスプリングス アイスダンス
1992 ホール アイスダンス

マリナ・ヴャチェスラヴォヴナ・アニシナロシア語: Мари́на Вячесла́вовна Ани́сина[1][2]1975年8月30日 - )は、ロシア出身、フランス女性フィギュアスケート選手で現在はコーチ。2002年ソルトレイクシティオリンピックアイスダンス金メダリスト。2000年世界フィギュアスケート選手権優勝。パートナーはグウェンダル・ペーゼライリヤ・アベルブフセルゲイ・サフノフスキー

人物[編集]

父はソヴィエト連邦アイスホッケー選手としてヨーロッパ王者、世界王者を経験したヴャチェスラフ・アニシン。母は1972年札幌オリンピック6位入賞の実績を持つイリーナ・チェルニヤエワで現在はマリナとともにリヨンでコーチとして活動中。赤色のロングヘアーが特徴。

ロシアにおいてセルゲイ・サフノフスキー、次いでイリヤ・アベルブフと組んだ。キャリアの後半はフランスへ渡りグウェンダル・ペーゼラと組む。

2008年2月、ウクライナ出身のチェチェン系でロシアを中心に活躍している歌手のニキータ・ジグルダーと結婚した。

経歴[編集]

2001年GPファイナルでのアニシナ & ペーゼラ

アベルブフとは1990年と1992年の2回、世界ジュニアフィギュアスケート選手権に出場している。しかしその後アベルブフがイリーナ・ロバチェワと恋に落ちてしまい、アベルブフはロバチェワと新たにチームを結成してしまう。後に2人は結婚。

パートナーを失ったアニシナは必死で新たなパートナーを探し、1993年にフランスのグウェンダル・ペーゼラとチームを結成。その後アニシナはフランス国籍を取得してフランス代表となり、チームは強豪の一つと認知されるようになる。当時の最大のライバルはカナダ代表のシェイ=リーン・ボーン&ヴィクター・クラーツ組であった。また彼等より実力が上のチームとしてはパーシャ・グリシュク&エフゲニー・プラトフ組、アンジェリカ・クリロワ&オレグ・オフシアンニコフ組があった。

1996-1997シーズンより女性のアニシナが男性のペーゼラをリフトするという珍しい技を見せるようになる。

1998年の長野オリンピックでは銅メダルであったが、2002年のソルトレークシティオリンピックではかつてのパートナーであったロバチェワ&アベルブフ組を僅差で抑えて優勝を飾った。なお、この時に彼女らのチームは、ペア競技における採点操作疑惑に巻き込まれてもいる(詳しくは「2002年ソルトレークシティオリンピックのフィギュアスケート・スキャンダル」の項を参照)。

引退後はプロスケーターとして活躍する一方、コーチや振付師としても活動している。

2013年6月、12シーズンぶりに競技への復帰を決めた[3]。現在は政治家でもあるパートナーのペーゼラ、フランス氷上競技連盟も乗り気であったが、結局準備不足で断念した[4]

主な戦績[編集]

大会/年 1989-90 1990-91 1991-92 1993-94 1994-95 1995-96 1996-97 1997-98 1998-99 1999-00 2000-01 2001-02
オリンピック 3 1
世界選手権 10 6 4 5 2 2 1 2
欧州選手権 12 5 4 4 3 2 1 2 1
GPファイナル 3 3 3 2 1 2
GPラリック杯 3 1 2 1 2 1 1 1 1
GP NHK杯 5 3 1 2 1 1 1 1
GPスケートカナダ 2 2 1
GPスケートアメリカ 2 1
GPネイションズ杯 1 2
ネペラ記念 1
世界Jr.選手権 1 4 1

脚注[編集]

  1. ^ マリーナ・ヴィチェスラーヴナ・アニースィナ
  2. ^ ロシア語ラテン翻字: Marina Viatcheslavovna Anissina
  3. ^ Фигуристы Анисина и Пейзера начнут тренировки в начале июля
  4. ^ http://www.itar-tass.com/c20/917531.html

外部リンク[編集]

  1. ^ 2020/2021 ISUグランプリシリーズは非公認大会。新型コロナウイルスの影響で変則開催の為、ISUの公認記録に反映されない。また世界ランキングのポイントも付与されない 各大会の出場者を地元選手や開催国に拠点を置く選手らに制限しており、公平性を保つため。国際スケート連盟(ISU)2020年10月26日
  2. ^ “フィギュア、今季GPは得点非公認 変則開催で”. 日本経済新聞. (2020年10月27日). https://r.nikkei.com/article/DGXLSSXK20048_X21C20A0000000?s=6 2021年9月6日閲覧。