マクシ・モリニエール

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
獲得メダル
フランスの旗 フランス
陸上競技
オリンピック
1988 ソウル 男子 4×100mR
世界陸上競技選手権大会
1991 東京 男子 4×100mR

マクシ・モリニエール(Max Morinière、1964年2月16日 - )は、フランスの陸上競技選手。1988年ソウルオリンピックの銅メダリストである。フランス海外県マルティニークフォール・ド・フランス出身。

経歴[編集]

モリニエールは、1980年代後半から1990年代前半にかけて活躍したフランスの男子短距離選手である。1987年にローマで開催された世界選手権の100mでは二次予選で敗退。その翌年の1988年ソウルオリンピックでは100mと4×100mRに出場。100mは前年と同じく二次予選で敗退したが、モリニエールと、ダニエル・サングーマジル・ケネールブブルーノ・マリーローズで挑んだ4×100mRでは、38秒40のタイムで、ソ連イギリスに次いで銅メダルを獲得した。

モリニエールは、1990年のヨーロッパ選手権には100mと4×100mRに出場。100mは、上位6位までがイギリスとフランスの選手で占められる中、5位に終わる。しかし、4×100mRでは、モリニエールとマリーローズ、サングーマそしてジャン=シャルル・トゥルアバルで、37秒79の世界新記録を出し優勝した。この種目は、1961年以降は、1968年メキシコシティーオリンピックジャマイカが1日だけ世界記録を保持したことがある以外はアメリカの独擅場であった種目であったが、ついにフランスがアメリカから世界記録を奪取した。しかし、1991年8月にアメリカは、前年奪われた4×100mRの世界記録をフランスから奪い返す。

モリニエールは、1991年に東京で開催された世界選手権に出場。100mはまたしても二次予選どまりであったが、4×100mRは前年の世界記録と同じメンバーで、世界記録を更新したアメリカに次いで2位となった。

モリニエールの最後のオリンピックとなった1992年バルセロナオリンピックでは、100mと4×100mRに出場。100mは準決勝まで進んだものの、この数年フランスの活躍がめざましかった4×100mRでは、予選で5位に終わり決勝進出することができなかった。また、モリニエールは1993年のシュトゥットガルトの世界選手権の100mにも出場しているが、またしても二次予選で敗退した。

自己ベスト[編集]

  • 100m - 10秒09 (1987年)

主な実績[編集]

大会 場所 種目 結果 記録
1987 世界陸上競技選手権大会 ローマ(イタリア) 100m 4位(qf) 10秒39
1988 オリンピック ソウル韓国 100m 3位 (qf) 10秒37
1988 オリンピック ソウル(韓国) 4×100mR 3位 38秒40
1990 ヨーロッパ陸上競技選手権大会 スプリト(ユーゴスラビア) 100m 5位 10秒15
1990 ヨーロッパ陸上競技選手権大会 スプリト(ユーゴスラビア) 4×100mR 1位 37秒79
1991 世界陸上競技選手権大会 東京(日本) 100m 5位(qf) 10秒24
1991 世界陸上競技選手権大会 東京(日本) 4×100mR 2位 37秒87
1992 オリンピック バルセロナ(スペイン) 100m 7位(sf) 10秒42
1992 オリンピック バルセロナ(スペイン) 4×100mR 5位(sf) 39秒02
1993 世界陸上競技選手権大会 シュトゥットガルト(ドイツ) 100m 7位(qf) 10秒58
  • sfは準決勝、qfは二次予選

外部リンク[編集]